北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年02月22日19時18分

著者名:HTB医pedia編集部

~正しく理解しよう「心不全」③ 社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院~

  

<今回のテーマ>

2月の医TVは「心不全」にスポットをあてます。第三回は心不全に対する薬物療法と運動療法(心臓リハビリ)について紹介します。心不全に対する運動療法の効果等について社会医療法人社団愛心館 愛心メモリアル病院の岡本洋院長にお話を伺いました。

<心不全とは>

心臓というのは1日20万回動いています。心不全は、病名というよりは心臓が収縮して広がって血液を循環させる働きが障害される病態・状態のことをいいます。
65歳以上の約1割、ですから高齢者の方に非常に多い病態ということになります。

<心不全の原因疾患と移行プロセス>

心不全は長い時間をかけてだんだん悪くなります。最初は生活習慣病、高血圧や高脂血症、糖尿病などの病態から次に不整脈、あるいは狭心症とか心筋梗塞、弁膜症などの病態に進展して最終的に心不全状態を引き起こします。

<心不全に対する薬物療法>

薬物療法では最近、心臓の働き過ぎをちょっと休め心臓の機能が上がるベータ遮断薬というものがあります。その他いくつか心臓の機能を改善する薬物というのも知られています。

<心不全に対する運動療法>

以前運動は、心臓に負担がかかると言われていましたが、最近は心不全であっても運動が心臓を長生きさせるということがわかってきました。特に足は第二の心臓と言われ、血液を上に上げ、心臓を補助する働きがあります。ですから全身の筋肉が衰えないように運動していくことがとても大事になります。
心不全に対する運動療法を安全に行うためには運動負荷試験を行い、運動の強度の確認が必要です。

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