北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年08月19日16時24分

著者名:HTB医pedia編集部

札幌駅前 樽見おしりとおなかのクリニック ②大腸がんに対する内視鏡検査・治療

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、「大腸がん」に対する内視鏡検査とその治療について「札幌駅前 樽見おしりとおなかのクリニック」の院長 樽見研さんにお話を伺います。

<大腸がんの特徴的な症状>

「大腸がん」の初期症状で一番多いのがお尻からの出血です。排便時に出血があると、「痔」である場合とともに、「大腸がん」の症状である可能性もありますので、精密な大腸内視鏡検査を受けることが大切です。「大腸がん」は、肛門から遠い「横行結腸」、「盲腸」や「上行結腸」からの出血ですと、時間が経ってからの出血になりますので、便が暗赤色になりますが、肛門から近い「直腸」、「S状結腸」や「下行結腸」からの出血ですと、真っ赤な便になるため、血と紛らわしいこともあります。いずれも「大腸がん」は早期ですと、出血以外に特徴的な自覚症状はありません。

<「札幌駅前おしりとおなかのクリニック」で導入している大腸内視鏡の特長>

「札幌駅前おしりとおなかのクリニック」が導入している大腸内視鏡は、先端部の直径が11.7mmと細く、大腸に挿入しやすいように柔らかい素材で屈曲性が高いものになっています。この大腸内視鏡は、拡大機能や狭帯域光によって大腸粘膜の血管パターンを精細に検査できるため、大腸内のポリープを「良性」、「悪性」のいずれかの判断を可能としています。

<大腸内視鏡による治療>

大腸内視鏡は、大腸内に「がん」が有った場合、検査と同時に治療も行えます。「札幌駅前おしりとおなかのクリニック」では、2cm以内の「がん」が、大腸粘膜の下層までの軽度な浸潤であれば、大腸内視鏡による治療の適用となります。大腸内視鏡による治療は、「がん」の形状によりワイヤーかけて切除するポリペクトミーや、生食水などで「がん」を持ち上げ、ワイヤーをかけて切除するEMR(粘膜切除術)のいずれかの方法で行います。
※ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が必要な場合は提携医療機関と連携して対応します。

<大腸ポリープや大腸がんの予防>

「大腸がん」の主な原因は、動物性脂肪の過剰摂取や野菜などの摂取不足です。排便時に出血がみられた場合には早期に受診して、大腸内視鏡検査を受けることを心がけましょう。
※「札幌駅前おしりとおなかのクリニック」では、検査や治療を受けた方でご希望される方々には、食事などの生活指導も行っています。

取材協力
札幌駅前 樽見おしりとおなかのクリニック
札幌市中央区北4条西3丁目1 札幌駅前合同ビル9F
TEL 011-209-2241

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