北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年09月30日15時12分

著者名:HTB医pedia編集部

医療法人ハートフル会 すまいる歯科 全身の様々な病気の原因?「歯周病」①歯周病を重症化させないために 

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」から、全身の様々な病気の原因となる「歯周病」にスポットをあてた3回シリーズをお送りします。第1回目の今回は「歯周病」を重症化させないポイントについて、「医療法人ハートフル会 すまいる歯科」の理事長 阿部祐一さんにお話を伺います。

<歯周病とは>

「歯周病」は、歯周病菌によって起こる慢性疾患で、歯茎の炎症だけにとどまった「歯肉炎」と、歯槽骨が溶けてしまった「歯周炎」を総称したもので、現在、日本の成人のうち、約80%の方が「歯周病」に罹患しており、歯を失う原因のトップでもあります。「歯周病」が重症化すると、歯周病菌が出血した歯茎から血管に入り、全身に広がり、「糖尿病や動脈硬化の進行」、「心筋梗塞、狭心症、脳卒中の発症の助長」、「早産や低体重児出産」といった全身の疾患に影響を及ぼすことがあります。 

<歯周病の治療>

今までの「歯周病」の治療は、口の中に限定されたものでしたが、今後は除菌治療や歯垢除去といった口の中の治療に加えて、医科クリニックなどと連携して、生活習慣病の医学的管理を行う「トータルヘルス」という観点の治療が重要となってきています。

<「すまいる歯科」が行う「トータルヘルスプログラム」とは>

「すまいる歯科」が取り組む「歯周病」に対する「トータルヘルスプログラム」では、「歯周病」のリスク評価として、「歯周ポケットの深さや腫れ、出血などの確認」、「レントゲン検査による骨の状態の確認」、「顕微鏡検査による歯周病菌の有無の確認」、「唾液検査による歯周病菌や虫歯数の推計」を行い、全身の状態評価として、「血液検査による生活習慣病の確認」を行います。これらの確認・検査を行った上で、歯周病菌の数が多いと判断された場合、「抗生物質による除菌治療」、「補助食品としてのプロバイオティクス(乳酸菌)による口腔内ケア」、「歯周ポケットの歯垢除去」などの治療を行っていきます。
※「すまいる歯科」の「歯周病」に対する「トータルヘルスプログラム」の医療費は全額自己負担となり、標準的な5回コースで、121,720円(税込)となっています。

<歯周病の予防 80歳で20本の歯を残すために>

「歯周病」の予防は、歯周病菌の多い方であれば、口の中の環境改善として、「抗生物質の処方と歯垢除去」、「補助食品としてのプロバイオティクス(乳酸菌)の活用」などを行ったうえで、かかりつけ医での定期的なメンテナンス(歯周病菌の有無、歯周ポケットのクリーニング、歯磨きの指導)を受けることが大切です。そのような定期的な予防を行うことが、80歳で20本の歯を残すことにつながります。

取材協力:
医療法人社団ハートフル会 すまいる歯科
札幌市中央区北4条東2丁目8-2 マルイト北4条ビル2F
TEL 011-242-1182
http://smile6480.jp/

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