北海道テレビ:HTB online 医TV

2022年03月07日14時44分

著者名:HTB医pedia編集部

お口の不安の相談に応えます 北海道歯科医師会「在宅歯科医療連携室」①

  

<今回のテーマ>

「医TV」は今回から2回にわたって、北海道歯科医師会が、ご自宅や施設などで療養している方のお口の困りごとに対応するために開設している「在宅歯科医療連携室」を紹介します。

<在宅歯科医療連携室とは>

高齢化が進む中で現在、国は「要介護状態」になっても、住み慣れた地域で生涯、自分らしく生活を送るための社会インフラとして、地域包括ケアシステムを推進しています。そのシステムの中でも「在宅医療」は特に重要視されているため、北海道歯科医師会は北海道内に6ヵ所、「在宅歯科医療連携室」を開設し、お口の様々な困りごとに対する相談を受け、(歯科外来を受診できない方に限り)必要に応じて訪問による歯科診療を実施しています。

<どのような相談が多いのか>

北海道歯科医師会による「在宅歯科医療連携室」では、歯科衛生士の資格を持った相談員が、お口の悩みを抱える方から電話などで相談を受け、在宅で治療が可能かどうかを判断したうえで、担当する歯科医師に訪問診療を依頼します。「在宅歯科医療連携室」への相談内容は様々ですが、「入れ歯が合わない」・「虫歯」・「歯周病による歯が抜ける」・「飲み込みが悪い」などの相談が、最近多くなっているそうです

<相談員の役割とは>

「在宅歯科医療連携室」の相談員は、相談してきた方のお口の中の状態を確認して、訪問する歯科医師にその情報を伝えるのみならず、ケアマネジャーやヘルパーなどの他職種の方々とも連携して、患者さんの希望する生活を支援しています。

<実際に訪問歯科診療を利用した方の声>

札幌市内に住む田中弘さん(仮名)は、ごはんのつぶだけで喉が詰まり、歯もどんどん抜けていき、痩せてくるような状態でしたので、奥様が訪問歯科診療を依頼しました。訪問歯科診療を受けたことで、弘さんは食べ物を噛めるようになり、この前のお正月ではお寿司を食べれるようになるまで回復したそうで、「夢のようだ」と仰っていました。

<在宅でお口などに不安を感じている方へ>

歯周病で歯が抜けたり、入れ歯の不具合で食実を摂りづらくなると、体力が衰えて、オーラルフレイル(虚弱)や誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。歯科外来に行けない方が、お口に異常を感じたときには「在宅歯科医療連携室」に相談して、訪問診療などを受診することをおすすめします。
北海道歯科医師会の「在宅歯科医療連携室」では、お口に関して些細な困りごとでも相談を受け付けていますので、是非、以下のフリーダイヤルにご相談してみてください。

北海道歯科医師会 「在宅歯科医療連携室」
0120-22-0945
受付:月曜日~金曜日 午前10時00分~午後4時30分まで
https://www.hokkaido-shikaishikai.com/doumin/renkei/

取材協力:
一般社団法人 北海道歯科医師会
札幌市中央区北1条東9丁目11番地
Tel: 011-231-0945
https://www.hokkaido-shikaishikai.com/