北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年09月30日16時21分

著者名:HTB医pedia編集部

医療法人ハートフル会 すまいる歯科 全身の様々な病気の原因?「歯周病」②ドライマウス(口腔乾燥症)と歯周病

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、全身の様々な病気の原因となる「歯周病」にスポットをあてた3回シリーズのうち、第2回目として「ドライマウス(口腔乾燥症」と歯周病」について、「医療法人ハートフル会 すまいる歯科」の理事長 阿部祐一さんにお話を伺います。

<歯周病とは>

「歯周病」は、歯周病菌によって起こる慢性疾患で、歯茎の炎症だけにとどまった「歯肉炎」と、歯槽骨が溶けてしまった「歯周炎」を総称したもので、現在、日本の成人のうち、約80%の方が「歯周病」に罹患しており、歯を失う原因のトップでもあります。「歯周病」が重症化すると、歯周病菌が出血した歯茎から血管に入り、全身に広がり、「糖尿病や動脈硬化の進行」、「心筋梗塞、狭心症、脳卒中の発症の助長」、「早産や低体重児出産」といった全身の疾患に影響を及ぼすことがあります。 

<歯周病を悪化させるドライマウス(口腔乾燥症)とは>

「ドライマウス(口腔乾燥症)」は、唾液の出る量が少なくなり、口の中が乾燥する状態です。「ドライマウス」の発症は、「歯ごたえのない、やわらかい食品を好むことで噛む回数が少ないこと」、「口呼吸が多いこと」、「緊張やストレス」、「薬の副作用」、「生活習慣病」、「中高年の女性に多いシェーグレン症候群(膠原病の一つ)」といったことが原因として挙げられますが、唾液にはリゾチームなどの殺菌・抗菌物質が含まれているため、ドライマウスになることで歯周病菌の繁殖に繋がるリスクが高まります。

<ドライマウス(口腔乾燥症)の唾液検査>

「すまいる歯科」で行う「ドライマウス」の検査は、検査用の味の無いガムを5分間噛んで採取した唾液を培養し判定します。主な検査項目は、「唾液の量」、「歯周病の原因となる歯垢の蓄積量」、「唾液中や舌に付着する虫歯菌などの数」、「唾液の緩衝能(口の中を酸性から中性に戻す力)」となっており、これらの検査に加えて、血液検査を行うことで、全身の状態もチェックし、「ドライマウス」に対する必要な治療を行っています。
※「すまいる歯科」の「ドライマウス」に対する「唾液検査」の費用は全額自己負担となり、標準検査として、8,100円(税込)となっています。

<ドライマウス(口腔乾燥症)が歯周病に関与している場合には>

ドライマウスが歯周病に関係している場合、入れ歯やインプラントなどにより、よく噛むことが出来る状態を取り戻し、唾液の分泌を促進させることが、一番重要になります。また、歯周病菌が無くなると、唾液の量も増えてきますので、「すまいる歯科」では、歯周病菌の多い方であれば、「トータルヘルスプログラム」という口の中の環境改善として、「抗生物質の処方と歯垢除去」、「補助食品としてのプロバイオティクス(乳酸菌)の活用」などを行ったうえで、かかりつけ医での定期的なメンテナンス(歯周病菌の有無、歯周ポケットのクリーニング、歯磨きの指導)を受けることを推奨しています。
※「すまいる歯科」の「歯周病」に対する「トータルヘルスプログラム」の医療費は全額自己負担となり、標準的な5回コースで、121,720円(税込)となっています。

取材協力:
医療法人社団ハートフル会 すまいる歯科
札幌市中央区北4条東2丁目8-2 マルイト北4条ビル2F
TEL 011-242-1182
http://smile6480.jp/

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