北海道テレビ:HTB online 医TV

2019年10月01日13時18分

著者名:HTB医pedia編集部

医療法人ハートフル会 すまいる歯科 全身の様々な病気の原因?「歯周病」③歯周病と口臭

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、全身の様々な病気の原因となる「歯周病」にスポットをあてた3回シリーズのうち、第3回目として「歯周病と口臭」について、「医療法人ハートフル会 すまいる歯科」の理事長 阿部祐一さんにお話を伺います。

<歯周病とは>

「歯周病」は、歯周病菌によって起こる慢性疾患で、歯茎の炎症だけにとどまった「歯肉炎」と、歯槽骨が溶けてしまった「歯周炎」を総称したもので、現在、日本の成人のうち、約80%の方が「歯周病」に罹患しており、歯を失う原因のトップでもあります。「歯周病」が重症化すると、歯周病菌が出血した歯茎から血管に入り、全身に広がり、「糖尿病や動脈硬化の進行」、「心筋梗塞、狭心症、脳卒中の発症の助長」、「早産や低体重児出産」といった全身の疾患に影響を及ぼすことがあります。 

<口臭の分類>

「口臭」は、唾液の量が減ることで口の中の細菌が増殖する「生理的口臭」、ニンニクやネギ、お酒やタバコなどによる「外因的口臭」、そして歯周病や内臓疾患などによる「病的口臭」の三つの種類に分けられます。

<病的口臭の検査>

「すまいる歯科」では、「病的口臭」の原因を特定するために、口の中の呼気を採取し分析する「ガスクロマトグラフ検査」を行っています。「ガスクロマトグラフ検査」は、舌に細菌が多く付着している場合、硫化水素が検出され、歯周ポケットに細菌が多い場合、メチルメルカプタン(悪臭成分の一種)、また、食事内容や胃・肺などの内臓系に病気がある場合、ジメチルサルファイド(悪臭成分の一種)が検出され、その結果を精査した上で治療に移ります。

<口臭を改善するためには>

口臭を無くすようなオーラルケア商品は様々な形で販売されていますが、口臭の原因を特定して歯科クリニックで適切な治療を受けることも大切です。「すまいる歯科」では、口臭の原因が歯周病と特定された場合は、「トータルヘルスプログラム」という口の中の環境改善として、「抗生物質の処方と歯垢除去」、「補助食品としてのプロバイオティクス(乳酸菌)の活用」などを行ったうえで、かかりつけ医での定期的なメンテナンス(歯周病菌の有無、歯周ポケットのクリーニング、歯磨きの指導)を受けることを推奨しています。
※「すまいる歯科」の「歯周病」に対する「トータルヘルスプログラム」の医療費は全額自己負担となり、標準的な5回コースで、121,720円(税込)となっています。

取材協力:
医療法人社団ハートフル会 すまいる歯科
札幌市中央区北4条東2丁目8-2 マルイト北4条ビル2F
TEL 011-242-1182
http://smile6480.jp/

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