2020年06月16日15時50分
正しく理解しよう「新型コロナ」 ① コロナウイルスの種類と感染経路
<今回のテーマ>
「医TV」は5月から6回のシリーズで、「正しく理解しよう新型コロナ」と題して新型コロナにウイルス感染症について解説しています。
第1回目となる今回は、「新型コロナウイルスの種類と症状」について札幌医科大学横田伸一先生にお話を伺いました。
<コロナウイルスとは>
コロナウイルスにはたくさんの種類があります。
猫には猫のコロナ、犬には犬のコロナのように多くの種類があり、そのうち人に感染するコロナウイルスは現在まで6種類といわれていたのですが、今回の新型が加わり7種類になったのです。
そのうち4種類は主に冬場に風邪の原因となっています。
ただ一部のコロナウイルスは重症化する病気を引き起こします。
皆さんよくご存知のSARS、MERS、今回の新型の3つです。
<コロナウイルスの感染経路>
感染には飛沫感染と接触感染という2つの感染経路があります。
咳やくしゃみ、会話などの場面で飛沫を吸い込むことによって成立する感染を飛沫感染といいます。
もう一つの接触感染というのは、テーブルの上やドアノブなどに付いた飛沫を別の人が触り、触ったその手で目や鼻、口を触ることで感染する経路のことです。
コロナウイルスの場合空気感染はありません。
しかし、だいたい数時間と考えられていますが、滞留していることがある飛沫がを吸い込むことによって感染するのがエアロゾル感染といわれています。
<新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには>
軽症の方、あるいは症状が出ない新型コロナウイルス感染者が多数いるということが分かってきました。
つまり、いつの間にか人の生活の中に入り込んで広がってきているという考えです。
新型コロナウイルスは潜伏期間でも感染させる可能性があることから、自覚症状がなくても人と接触を減らすことが感染拡大を防ぐために重要です。
取材協力:
札幌医科大学医学部微生物学講座
札幌市中央区南1条西17丁目
https://web.sapmed.ac.jp/