2020年06月23日15時46分
特集企画「新型コロナ」によるフレイル予防 ① 家庭で安全に運動を行うための準備運動
<今回のテーマ>
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、介護サービスの利用を自粛する利用者や、休業する介護サービス施設も現れています。
その影響を受け自宅から出ることが出来ず、体を動かす機会が減少してしまうことが原因で心身機能が低下した「フレイルと」いわれる状態の高齢者が増加しています。
医TVでは全4回のシリーズでフレイル予防のための運動を紹介しています。第1回目は「家庭で安全に運動を行うための準備運動」です。
紹介してくださるのは北海道理学療法士会監事の岡田しげひこさんです。
<新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によるフレイル>
ご家族やご本人が新型コロナウイルスの感染を予防のために、通っているデイサービスやデイケアを休んで家に閉じこもる、もしくは事業者が施設を休業してしまうと、 運動量が減少し、筋力が落ちるといわれています。
<フレイル予防のための3つのポイント>
①可能な範囲で家に閉じこもらないこと
②筋力をつけるために必要なたんぱく質や糖質などの栄養を摂取すること
③適度な運動を習慣づけること
<家庭で安全に運動を行うための準備運動>
筋力アップをする前には必ず姿勢を整えて準備運動をして、体をほぐし動きやすくしてから筋力をつける運動をすることが大切です。
<準備運動の基本姿勢>
ソファではなく食卓椅子などで行います。
①椅子に浅く座り背もたれによりかからない。
②両手が膝に届くまで体を前方に傾け骨盤を立てる。
<準備運動をする際の注意事項>
・無理せずに行ってください。
・関節などに病気がある場合には、医師の指示を受けてください。
<準備運動①股関節ウオーミングアップ>
基本姿勢で椅子に腰かけたまま手を前後に大きく振って足踏みをします。
回数:20を数えるまで。
<準備運動②ひざ関節ウオーミングアップ>
基本姿勢で椅子に腰かけたまま片足ずつ斜め前に足を出します。
回数:20を数えるまで。
<準備運動③肩関節ストレッチ>
基本姿勢で椅子に腰かけたまま指先を肩につけ肘を大きく回します。
回数:前後各4回×2セット
<準備運動④肩甲骨ストレッチ>
①基本姿勢で椅子に腰を掛け、体を倒さずに手だけを前に伸ばします。
②肘を引いて胸を張ります。
回数:4回×2セット
<準備運動⑤体幹ストレッチ>
①基本姿勢で椅子に腰を掛け、片腕を耳に近付けるように上げ、わき腹を伸ばすように体を曲げて8まで数える。
回数:左右各2回
取材協力:
ライフケア彩り
札幌市中央区南12条西8丁目3-25 アズーリガーデン128-2階
TEL:011-522-6440