北海道テレビ:HTB online 医TV

2021年08月30日15時09分

著者名:HTB医pedia編集部

訪問診療に特化した皮膚科診療「ひつじがおか皮ふ科クリニック」

  

<今回のテーマ>

今回の「医TV」は、訪問診療に特化した皮膚科診療を行う「ひつじがおか皮ふ科クリニック」の院長、萩原千也さんにお話を伺います。

<皮膚科を訪問診療に特化した理由とは>

現在の訪問診療の中心は内科の医師で、皮膚疾患についても診察されていますが、内科の医師が訪問診療を行った際に、皮膚科の医師の診察が必要と判断される患者さんが多いそうです。そこで萩原先生は皮膚科の訪問診療に特化したクリニック、「ひつじがおか皮ふ科クリニック」を開業することにしたそうです。

<皮膚科の訪問診療の対象>

「ひつじがおか皮ふ科クリニック」が行っている皮膚科の訪問診療の対象は、外来の通院が出来ない方が対象ですが、医療制度上の理由により患者さん本人や、そのご家族からの依頼だけでは原則的に受け付けることはできません。そこで皮膚科の訪問診療には、患者さんに関わりのあるケースワーカーの方や訪問看護士など、第三者からの依頼が有って行うことになっています。なお、「ひつじがおか皮ふ科クリニック」の行う訪問診療の対象エリアは、札幌市全域にわたっています。

<実際に皮膚科の訪問診療を受けている患者さんの声>

札幌市北区在住の池田龍之丞くんは脳性麻痺を患い、ご両親とご親族が協力して介助されていましたが、あるとき、皮膚に慢性の潰瘍ができたことから、ご家族が(第三者を通じて)「ひつじがおか皮ふ科クリニック」に訪問診療を依頼しました。同クリニックの萩原先生による適切な治療に加えて、ご家族の献身的な介助もあり、龍之丞くんの皮膚の潰瘍も今では軽快しました。
龍之丞くんのご家族 「本当にこういう(脳性麻痺の)子供ですと出歩くのも大変なんですよね。(外出の際には)酸素を持って出なくてはいけないし、普通の病院は混んでいて待つことも出来ないですから(訪問診療は)本当に安心して受けることができる、大事な診療ですね」

<ひつじがおか皮ふ科クリニックの診療曜日・時間>

「ひつじがおか皮ふ科クリニック」は、基本的な訪問診療を火曜日から金曜日までの4日間で行っていますが、その4日間で廻りきれない患者さんに対しては、残りの3日間で出来るだけ診療を受けて頂けるように別途調整を図っています。また、「ひつじがおか皮ふ科クリニック」は今後、訪問診療の結果、入院や手術などが必要と判断し、別の医療機関に紹介した患者さんに対して、その医療機関の主治医の先生と連携した形で患者さんの治療に参加することも、現在検討されています。

取材協力:
ひつじがおか皮ふ科クリニック
札幌市豊平区月寒東1条19丁目
TEL 011-851‐1207
https://hitsujigaoka-derma.com/