北海道テレビ:HTB online 医TV

2021年10月27日15時00分

著者名:HTB医pedia編集部

コロナ禍における家庭医② 訪問診療とワクチン接種

  

<今回のテーマ>

今回は3回シリーズでお送りしている「コロナ禍における家庭医」の2回目として、訪問診療とワクチン接種について、北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニックの院長、中川貴史さんにお話を伺っていきます。

<「家庭医」とは>

日本の医学は臓器ごとに特化した専門的教育が為されていますが、「家庭医」は一つの臓器、領域に限ることなく、「内科」・「整形外科」・「耳鼻科」・「眼科」・「心療内科」など複数の診療科の知識と技術を習得したうえで、診療科目を横断して診療する医師になります。

<訪問診療の条件>

「家庭医」による訪問診療は、病気や障害などで身体機能が低下したり、その他様々な理由で外来での通院が困難である方が、その適応の対象となります。

<新型コロナウイルスに感染して訪問診療を受けるには>

「栄町ファミリークリニック」が行う、新型コロナウイルスに感染された患者さんに対する訪問診療は、保健所による定期的な健康観察で症状が悪化した場合、保健所の依頼を受けて患者さんのもとに伺い、診療を行います。また、患者さんが「栄町ファミリークリニック」でのPCR検査でコロナウイルスの陽性が確認され、血中酸素飽和濃度も低下したような場合には、同クリニックから保健所に対して連絡したうえで、患者さんへの訪問診療を行います。

<新型コロナウイルスに対するワクチンの効果>

ワクチンは、その接種を2回受けてもブレイクスルー感染を起こす可能性はありますが、デルタ株も含め、新たな変異株に対して重症化予防や死亡率の低下につながることは明らかになっています。
「栄町ファミリークリニック」では、同クリニック内だけでなく、ススキノ観光協会の職域接種にも協力し感染拡大の抑止に取り組んでいます。「栄町ファミリークリニック」の訪問診療や、ワクチン接種などについては同クリニックのホームページをご確認ください。

取材協力:
北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック
札幌市東区北41条東15丁目
TEL 011-723-8633
https://sakaemachi-fc.hcfm.jp/