北海道テレビ:HTB online 医TV

2022年03月22日13時15分

著者名:HTB医pedia編集部

お口の不安の相談に応えます 北海道歯科医師会「在宅歯科医療連携室」②

  

<今回のテーマ>

「医TV」は前回から引き続き、今回も北海道歯科医師会がご自宅や施設などで療養している方のお口の困りごとに対応するために開設している「在宅歯科医療連携室」による訪問歯科診療について紹介します。

<在宅歯科医療連携室とは>

北海道歯科医師会では、北海道内に6ヵ所、「在宅歯科医療連携室」を開設し、歯科衛生士の資格を持った相談員が、お口の悩みを抱える方から電話などで相談を受け、(歯科外来を受診できない方に限り)必要に応じて訪問診療を行っている歯科医師と連携し、対応にあたっています。

<在宅歯科医療連携室の相談員が歯科衛生士であることによって>

実際に「在宅歯科医療連携室」による訪問歯科診療を行っている「幌西歯科」の院長である濱田浩美先生に、「在宅歯科医療連携室」の相談員が歯科衛生士であることについてお話を伺いました。
濱田先生 「訪問診療の場なので、どうしても全身の状態が悪い方がたくさんいらっしゃいます。従って歯科に精通されている方(歯科衛生士)が(事前に患者さんの状態を)聞いてくださると、その患者さんに合った(資器材などの)準備もできますし、患者さんのお宅にお邪魔したときに、同じことを質問することも無くなりますので、患者さん自身の負担も減っていると思います」

<実際の訪問歯科診療での現場の声>

濱田先生が実際に訪問歯科診療に伺った札幌市の田中弘さん(仮名)。
田中さんは、ご家族がケアマネジャーに相談したことをきっかけに、濱田先生による訪問歯科診療を受けました。
ケアマネジャーの山岸亜寿香さん 「(田中さんは)むせ込みが強くて、食事でもきちんと飲み込めなかったので、ご本人も入れ歯を作って、ごはんを食べられるようになりたいということでした」
そこで、濱田先生は、田中さんの噛む力、飲み込む力が衰えていたので、嚥下体操による口の周りの筋力アップを図ってもらいながら、田中さんに新しい入れ歯をつくりました。
濱田先生 「私だけじゃなくて(ご本人、ご家族のみならず、ケアマネジャーも含め)みんなで頑張ったというのが良かったです」
田中さんの奥様も 「信じられないです。お寿司も食べれるようになりました」と感激されていました。

<お口などに不安を感じている方へ>

濱田先生 「しっかり噛んで、しっかり飲み込んで、ちゃんとお口から食べる、ということは、体全身の元気にも繋がりますから、在宅歯科医療連携室にまず電話してもらうことで、それから先(の診療)に繋がりますので、(在宅歯科医療連携室を)是非利用して頂きたいです」
北海道歯科医師会の「在宅歯科医療連携室」では、お口に関して、どのように些細なお困りごとでも相談を受け付けています。是非、以下のフリーダイヤルにご相談してみてください。

北海道歯科医師会 「在宅歯科医療連携室」
0120-22-0945
受付:月曜日~金曜日 午前10時00分~午後4時30分まで
https://www.hokkaido-shikaishikai.com/doumin/renkei/

取材協力:
一般社団法人 北海道歯科医師会
札幌市中央区北1条東9丁目11番地
Tel: 011-231-0945
https://www.hokkaido-shikaishikai.com/