北海道テレビ:HTB online 医TV

2017年07月27日19時27分

著者名:HTB医pedia編集部

カテーテルによる大動脈弁治療 ~TAVIとは~

  

心臓は4つの部屋に分かれていて、各部屋には弁が設けられ、血液を逆流せずに送り出すよう機能しています。しかし、加齢などによって血管の動脈硬化が進行することで、心臓の大動脈弁も動脈硬化し、狭くなって血液を送り出すことができなくなった状態を「大動脈弁狭窄症」と言います。
これまでは、手術により人工心肺を使用して心臓を止めて人工弁に置換する手術しか治療方法はありませんでしたが、高齢者や、生活習慣病などの合併症のある患者にとっては、負担が大きく受けることはできませんでした。しかし近年、手術を受けることができない方を対象として、カテーテルで人工弁に置換するTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)が保険適用で受けられるようになりました。足の付け根の血管や、心臓の先端の血管からカテーテルを挿入して人工弁に置換するもので、心臓を止めない、傷も小さいなど治療の負担も少なく1週間程度の入院で、通常の生活に戻ることができます。

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