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宮城 女川・高政かまぼこ工場見学の記

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2012年3月18日、女川町商店街復幸祭は盛況のうちに終わり。
(樋口さんが「手紙」を熱唱しております)

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一夜明けた翌朝。我々は高政の高橋くんに女川を見せてもらい。
その足で高政の工場見学をしました。

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高政の工場は震災後にも関わらず新築されており

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中は高級感あふれるきれいな蒲鉾ショップとなっておりました。

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ショップの片隅に大きな石臼が展示されておりまして。

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昔はこの大きな石臼で魚のすり身を作っていたそうで、
ですがもちろん、それも今は機械化されていて

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高政の蒲鉾は、完全オートメーションで作られておるのであります。

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これが現在のすり身をつくる機械だそうです。
この機械でお魚さんたちは、

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このような美味しそうなすり身にされて、

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チューブの中を白く通っていって次の工程へと吸引されていきます。

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そうしましてここへ吸引されてきたすり身は、

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むにゅっと笹かまの型の中へ出され固められて、
このように剥がれてお馴染みの笹かまの形となって次の工程へと流れていく。

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おおっと!このように男らしく立ち上がって勇壮に進んで参ります。

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この白いローラーの左のところで蒲鉾が乾燥しないように湿らせます、
そうして右の白いローラーのところで波波の型もつけられ先へと流れて参ります。

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このように整然とした行列で笹かまは笹かまになるべく
焼きの行程の釜戸へと行進をしていくのであります。

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さぁ!好い色に焼きあがって釜戸を出て参りました。

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このあと焼かれました笹かまはじっくりと時間を掛けて冷やされまして、

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次々とうまそうな笹かまになって出てまいります。

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これを手作業で整然と並べましたら、

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このような美しいパッケージに包まれた高級感溢れる高政の笹かまとなるのであります。

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さぁさぁ高政の蒲鉾たちであります。

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うにとあなごが蒲鉾の上に贅沢に盛り付けられております。美味いです。

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揚げかまであります。これが名物であります。うまいです。白いご飯とともに食いたい。

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さぁそうしましたら、こちらは一方、うちの藤村さんであります。
澄ました顔をしておりますが、傍らにビールが置かれております。

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おぉっと飲みました!

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うまい!ご満悦であります!

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そこへ笑顔の美しいショップの副店長さんがやって来られまして、

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うちの藤村さんの前のガステーブルに賑やかに笹かまを並べていかれました。

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「いやぁうまそうだなぁ」はやる気持ちを抑える藤村さんであります。

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左の茶色が雑魚のすり身を使って揚げた「おなかま」。
右の白いのがまだ焼き目のついていない蒸した状態の「笹かま」であります。

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早くも焼き上がりが気になる藤村さん、厳しいチェックが入ります。

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いつの間にか傍に高橋くんが参りまして「おなかま」の説明をしてくれます。

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「おなかま」は、その日その日にあがった雑魚でつくるので毎日味が違うとのこと、

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「なるほど。はい、これが『おなかま』ね」といった顔のうちの藤村さんであります。

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今日は雑魚の中にきんきが入ってますからふっくらして美味しくなっていると思います。

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「きんき?!」いきなり高級魚の名前を聞いて動揺を隠せない藤村さんであります。

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「いやぁきんき。それはもう是非あとで…」ソワソワしはじめました。

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「あ、ふじむらさん。その笹かま、もう食べごろですよ」

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「はいはいはい。おぉうまそうに焼き色がついていますなぁ」

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「どれどれ、まずは、ひと齧り」

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「いやぁ美味い!」美味すぎて爆笑する藤村さんであります。

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「では、失礼して、もうひと齧り」

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「いやぁやっぱり美味い!」またしても美味すぎて爆笑する藤村さんであります。

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これは、家族へのお土産に高政の蒲鉾を買って帰る、うちの藤村さんであります。

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保冷パックに入れてもらって、包んでもらいました。
冷蔵庫で保管してだいたい1週間日持ちします。

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お姉さんが高政の青い手提げに入れてくれて

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可愛い笑顔で手渡ししてくれます。
こいつもどうバカでありました。おそるべし女川。

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浜に並んだ復幸祭の実行委員の面々であります。
うちの藤村さんも交えて女川の未来に向けて全員でポーズをと注文しましたら、

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こういう、どことなくおどけた感じのポーズになりまして、
いや、こういう場合もう少し厳しさがあってもいいんじゃないかということで

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じゃぁということで、このように全員と固い握手をいたしまして再会を誓い合いました。

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そうしましたら「ちょっとツーショットも撮って」というので
「なんで?」と聞き返しましたら、

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「偶然、同じジャケット着てたから」というだけのことで、
たいした使い道もないなぁと思いながら撮りました、その左に立っている

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この男が、今回の復幸祭の実行委員長の阿部くんです。
阿部くんのうちは、マルキチ阿部商店という工場を営んでおりまして、

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このたびの津波で工場は流されたものの、今も高政の敷地内を借り受けまして、

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そこで「リアスの詩」という

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さんまのこぶ巻を作っておるのであります。

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これです。これが奥さん美味かった!昆布の厚みと柔らかさが絶妙で、
口の中で秋刀魚の味がふっくら広がっていくのでありますよ。

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ということで、早くもここは仙台空港であります。

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高政の高橋くんが我々を女川から仙台空港まで送ってくれました。

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名残を惜しむ高橋くんとうちの藤村さんは再び固い握手を交わしまして、

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我々は空路、

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札幌へと戻っていくのでありました。
また行くぞ女川。しばしの別れでありました。

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で、まぁ、これが女川の女子高生、通称「ぼうちゃん」が発案しましたステッカー
「女川どうしよう」であります。復幸祭で売りましたがあっけなく完売。

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高橋くんは密かに増産を決めたそうであります。がっちりやろうぜ女川!
こうしてこのステッカーは、初のどうでしょう公認の「非公式ステッカー」となったのであります。

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