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あなたとHTB


このページは平成30年8月26日放送分から引用しています。

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森・佐藤両アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます
「あなたとHTB」の時間です
「あなたとHTB」は視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指す番組です

森さやかアナウンサー

今回は今年6月と7月に開催されました
第505回第506回の放送番組審議会で審議されました 
 HTBノンフィクション
「ごはんだよ~にじ色こども食堂~」と
テレビ朝日系列24社放送番組審議会代表者会議の
全国統一テーマ「地上波テレビが生き残るためには
~インターネット社会の中で~」について
委員のご意見をお伝えします 

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HTBノンフィクション
「ごはんだよ~にじ色こども食堂~」

森アナウンサー

5月5日「こどもの日」に放送された
HTBノンフィクション
「ごはんだよ~にじ色こども食堂~」は
札幌市豊平区にある住宅で運営されている
「こども食堂」を1年間にわたって取材しました
人と人の会話子どもたちのリアルな表情や
言葉から見えてくる
現在の家族が抱える様々な事情を浮き彫りにした
ドキュメンタリーです

佐藤アナウンサー

この番組に対して番組審議会委員から頂いた
ご意見の中からまずは評価点を紹介します

≪評価点≫

●たいへん実験的で 刺激的な番組だ
識者へのインタビューはもちろん
運営する人へのインタビューも一切ない
ナレーションもBGMも字幕も最小限
「映像と現場の音で勝負しよう」という
作り手の覚悟が強く感じられる
テレビというメディアならではの
強みに賭けて成功した作品だ

●いまどきのテレビ番組は 過剰な効果音と
説明しすぎでうるさいナレーション
感動を押し売りするようなストーリーなど
刺激過剰な番組が多いが
この作品は その対極にある仕上がりだ

●説明を補わずに 子どもたちと大人の関係性
何年生くらいなのか 卒業生なのか
背景が伝わる構成が巧みで 大変見やすかった

●たった30分の番組で これだけのものを
見せてくれたことに 涙がこぼれた
素晴らしかった 上質のドキュメンタリー映画だ
100点満点で150点です

●次々に繰り出す印象的な映像と音で
視聴者をぐいぐいと引っ張っていく
そこに何か「疾走感」さえ覚えた

森アナウンサー

●共に囲む食卓の情緒を映像の力で
淡々と描いたドキュメンタリー
「弁華別小学校最後の一年」を思い出す
飾らず愛情こめた映像表現が印象的だ

●行政だけでは十分にカバーできない
子育て支援活動が
非営利活動によって担われているという意味で
いわゆる「サードセクター」が
機能した良き事例だ

●少子化の中 地域みんなで子育て
していくという姿勢が
本当に必要だと痛切に感じる

●時折入るナレーション エンディングの
「あなたは誰と食べますか」というコメントが
とても耳に印象的に入ってきた

●かつて審議対象となった番組で
採用されていた
単焦点レンズによる映像の数々が 
今回の番組ではより効果的で的確だった

●全体的に少し低めの いわゆる子供視線で
映像が作られているのに加えて
ところどころに挿入されるクローズアップ
あおり気味のカットなどが効果的だ

●食材を切っている音 おむすびを
にぎっている際のご飯と手袋の音
こぼれる小豆の音など
そこで発せられる音を大切にしている

佐藤アナウンサー

●小豆をこぼしてしまってはしゃいでいる姿
背丈を比べている姿
小さい子に名札を作ってつけてあげて
抱きしめている姿 私はここで涙が出た

●ひとりで食事をとること「孤食」
5人に1人が「孤食」
無音のまま「こども食堂」の夜の外見を背景にして
表示されるメッセージにドキリとさせられた

●当番組の清々しい余韻こそ
  「いつもの行動を変えてみようかな」と
思わせる静かで心地よい力を感じた
視聴できてよかった

●マスメディアが多く報じたことで
「こども食堂」イコール貧困対策という
イメージが広がりすぎて
来にくくなっている子どもたちや
親が出入りを禁じる状況がある
子供たちの家庭環境などに
焦点をあてるのではなく
笑顔に焦点をあてていたことに
納得がいった

森アナウンサー

ここまでは委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました 
このあとは要望点・改善点と提言を紹介します

≪要望点 改善点≫

▲社会問題に焦点を与えたいのなら
少し物足りない
結局 番組が当事者及び良く知っている
人のために作られた気がして残念

▲ほとんどテロップがない中
「だって夜ごはん10時だもん」という
テロップが入ったが 入れない方が良かった

▲何でこういう食堂ができたかの
説明がないので
視聴者が 社会問題の深刻さを
どれほど感じ取れたか少し気になる
もう少し背景が必要だったのではないか

▲この子たちの親は「どうしているんだろう」
「どう思っているのだろう」と気になる

▲「あなたは今日 誰と食べますか」という
最後のナレーションは トーンが少し暗くて
実際に独りでご飯を食べている人がいれば 
かなり落ち込むのではないか

▲時系列が分かりづらかった
何年冬とか何年春とかのテロップがあった方が
イベントも分かりやすかったと思う

≪提言≫

☆根本的な解決にはならなくても 
こうした報道が 私たちが気づくきっかけ 
皆が問題を知るきっかけとなり
いずれ社会を変えてゆく動きに
繋がっていくことが大切

佐藤アナウンサー

つづいて 今年10月に開催されます
テレビ朝日系列24社放送番組審議会代表者会議の
統一テーマ「地上波テレビが生き残るためには~
インターネット社会の中で~」について
委員のご意見を紹介します

佐藤アナウンサー

▼テーマ設定自体に違和感がある
「優位性を持っている」「脅かされる」という
言葉からも ある種の錯覚を感じる
旧来のテレビ放送局という枠組みを維持することが
前提の議論から 一旦離れることも必要ではないか

▼地方の地上波テレビ局には
視聴エリアが限定されるという制約がある
一方で 限定された対象者のための
情報サービスに注力できる優位性がある
地域の情報への視聴者のニーズは
ますます大きくなるのではないか

▼インターネットが流す情報は量が非常に多く
信ぴょう性を確認するのが無理に近い
信ぴょう性のある情報や身近な情報
災害の時の情報などではテレビは負けていない

森アナウンサー

≪視聴者が求めるもの≫

▼オリンピックやサッカーの
ワールドカップのような
テレビでしかできない臨場感や一体感は必要だ
東日本大震災の時のように非常時における
テレビの存在はなくてはならないものだ

▼スマホひとつあれば調べられるものではない
独自の視点 取材が魅力となる
毒が強めでも 個性のある主張のある番組
挑戦的な番組も個人的には見たい

▼視聴者は共感できるパーソナリティを
求めているのではないか
内容の良し悪しよりも 伝える人の好き嫌いで
情報を選んでいると感じる

▼インターネットやCS放送は
自分で番組を選ばなければならないが
テレビはプロが選んで届けてくれるという点が
最大の魅力であり責任でもある
受け身でいられるメディアという点が魅力だ

▼自分の身近な情報を
しかも受動的に得ることが重要だ
この情報はインターネットを見ていても
接することのない情報で
能動的に得ようとする情報ではない
そういう意味では 
より地域性の高い情報の発信が不可欠だ

佐藤アナウンサー

▼軸足を定めた継続的な取材に基づく番組を
提供することが
地上波テレビに求められることの一つだ
インパクトや一過性の刺激だけを重視する
ユーチューバーによるコンテンツに望むべくもない

▼地方自治に関する情報を発信し
地方自治のチェック機能を全うすることで
住民の知る権利に資する使命を全うできるのは
放送法等を背景に住民の信頼を確立し
地域の情報を集約できる放送局だけではないか

▼公共的な役割は 災害時の情報や対応だ
より早く 正確でまとまった情報が得られる
媒体として重要だ

▼テレビの圧倒的な影響力と信頼感からすると
教育に役立てることが一番良いのではないか
地域格差を埋めるような教育
チャンスが与えられるようなきっかけになれば良い

森アナウンサー

この後は、テレビの価値を高めるために何ができるのか
についての委員の皆様から頂いたご意見を紹介します

≪価値向上のために≫

▼フェイクニュースやオルタナティブファクトが
まかり通る時代だからこそ
テレビは情報の内容を精査し
信頼に値するものを選別して提示してほしい
そうした役割がかつてないほど求められている

▼インターネットにはないテレビの特徴は
社会に対して責任ある情報や娯楽を提示できることだ
これまで築いてきた信用と責任が備わっている
メディアであることは言うまでもない

▼正確で役に立つ地域の情報を
真に発信できるのは地域の地上波テレビ局だ
これからの時代も
ローカル局の存在意義が高まっていく

▼HTBは「ひろばづくり」を
ひとつのキーワードに
テレビ媒体による接触体験のみならず
リアルな場における接触体験も含めて
共感を通じた信頼の獲得に努めている点で
先進的だ

佐藤アナウンサー

▼「地域の表現者を応援して一緒に
やっていくことが地方局の役割です」と
樋泉社長が話されている
まさにそういうことだ

▼他の地域がうらやむような地域を
そこに暮らす人たちと一緒に創造する
テレビ局は地域との濃密な関係を
築くことができるサイズと形 を目指すべきだ

▼視聴者の属性を従来以上に科学的
かつ精緻に掘り下げてターゲット層を同定し
そこに訴求するような番組作りの重要性が
以前とは比べものにならないほど高まっている

▼データの中で特に気になったのが
ティーンのテレビ離れだ
どの番組もティーンが満足できるような
内容がない
独特の年齢層として把握し
番組作りに取り組む必要があるのではないか

▼あの人が作った番組 記者リポートなら
見てみたい聞いてみたいと思わせるもの
テレビから距離を置き始めている若者に
そう思ってもらえるようなものを
どれだけ生み出せるかが勝負ではないか

今回頂いた委員のご意見は、
10月に開催されます
テレビ朝日系列24社の全国会議において、
審議されます。

森アナウンサー

「あなたとHTB」次回の放送は、10月に放送予定放送です
9月に開催される第507回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします。

過去の放送より