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このページは令和6年6月23日放送分から引用しています。

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佐藤良諭アナウンサー

おはようございます。
まず、4月の第563回放送番組審議会で審議された
「テレメンタリー2024 世界一きれいな言葉」について、委員の意見をご紹介します。

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テレメンタリー2024 世界一きれいな言葉

この番組は、生まれつき耳が聞こえない、ろう者の春日晴樹さんを取材。
音のない世界で暮らす思い、そして日本語と言語体系の異なる「日本手話」に焦点を当てたドキュメンタリーです。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見から評価された点を紹介します。

<評価点>
・日本手話は、独自の文法を持つ視覚言語であること、日本語と同等の豊かな表現力があり、ろう者の知識習得や思考力・表現力の向上や情操教育に必要であること、同手話での教育を希望する子供たちにその機会を確保することが不可欠であることが理解できた。

・ドキュメンタリーの多くは、重いテーマであればあるほどモヤモヤとした感情が残るが、今回はろう者の切実な問題を取り上げながら、手話条例が成立したという明るい兆しや、春日さんの前向きな言葉で締めくくられ、見終わった後に清々しい気分になった。

・春日晴樹さんと家族が魅力的だった。自分の当たり前が、ある人たちには当たり前ではない。逆に、その人たちには当たり前でも自分が理解できていないことがある。ということに気づかされ、ダイバーシティ、多様性ということを考えさせられる番組になっていた。

・音のない世界をよく伝えることができていた。電車の音が一瞬で静かになり沈黙を強調したことや、日常生活ではアラームの代わりに光るものを利用すること、ろう者と聴者がコミュニケーションを取る難しさなどをわかりやすく伝え、ろう者の苦労がわかるようになった。

・ひと目で映像、字幕、通訳手話が見られ、安定したわかりやすい見せ方だった。ろう者でも番組を楽しめるような画面構成にしたのはいいアイデアだと思う。

・春日さんの自宅を空がよく見える低い角度から撮影したり、夏、冬、星空などの映像を要所要所に挟んでいたのは、美しい自然の風景とともにストーリーにメリハリがついてよかった。

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは要望点・改善点・提言です。

<要望点・改善点・提言>
・30分足らずの番組には、入れ込む要素が多過ぎると感じた。もう少し登場人物を絞り、春日さんの半生をしっかり見たい気がした。

・冒頭で日本手話と日本語対応手話の比較を行っていたが、別の言語ではなく、表現方法の違いと受け取った視聴者もいたのではないか。2つが別の言語であることをテロップなどでより明示的に示した方がよかったように思う。

・番組最後の、春日さんの手話の語りの場面でのBGMがじゃまに思えた。一部でも無音にすることはできなかっただろうか。

・世の中にはさまざまな難題があり、それを乗り越えようとしている人たちがたくさんいる。そんな人たちに勇気を与えてくれる今回のようなドキュメンタリーを、これからもつくり続けてほしい。

次に、5月の第564回放送番組審議会で審議された
「オクラホマを旅する!! タイムトラベル路線バス」について、委員の意見をご紹介します。

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オクラホマを旅する!! タイムトラベル路線バス

番組では、コンビ結成25年を迎えたオクラホマの河野真也さんと藤尾仁志さんが、思い出の地を訪ねる旅に出発。
2人が通った大学や行きつけだった店を訪ね、TOKIOの松岡昌弘さんも加わり、笑いと涙の珍道中を繰り広げました。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見から評価された点を紹介します。

<評価点>
・バスに乗ってゆかりの場所や人を訪ね、25年の軌跡をたどるタイムトラベル、という構成はわかりやすく、全体を通してリラックスして楽しめた。

・ロケの中身を2人に知らせないという仕掛けが、ゲストとの自然なやりとりを生み出し、彼らの人間性を引き出していた。

・進行役をつけずに2人の会話を大切にしていたのがよかった。その意味では、次のロケ先の説明を車内アナウンスにしたのは絶妙なアイデアだった。

・オクラホマの高いテンションと対照的な、落ち着きながらも明るい阿部凛さんのナレーションが効果的だった。番組にぴたりとはまっていると感じた。

・松岡昌弘さんが登場し、急に東京の風が吹いたような空気になったが、オクラホマの2人が張り合うこともなく馴染んでゆく感じはほっとした。松岡さんもするりと番組に馴染んでいたように思う。

・松岡さんの進行は手際がよく、オクラホマの魅力をしっかり伝えていた。松岡さんにより番組が引き締まった印象を受けた。

・「成吉思汗なまら」でのやり取りは、ライブ感があって良かった。元芸人の店主が加わることで、さらにトークが弾んだ。出演者だけでなく、スタッフとのやり取りもライブが感じられたのが素敵だった。

・たくさん笑った後のまじめな締めくくり、という落差もよかった。「僕たちは、やりきってきたという自信がないので、25周年というのはおこがましい」という河野さん。それまでいじられ、落とされていた藤尾さんの感極まった表情。これからも応援したい気持ちになった。

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは要望点・改善点・提言です。

<要望点・改善点・提言>
・全体的に身内ネタが多すぎて、オクラホマのファンではない視聴者は番組を楽しめなかった。2人の芸能人らしくない魅力や人柄の良さは十分に伝わってきたが、思い出話に感動したり、知られざる一面を発見するには至らなかった。

・オクラホマのテレビに初めて出演した1999年の映像が流れたが、そのときの映像が大食いの場面で苦しそうに食べているシーンだったので、もっと他に映像はなかったのかなと思った。

・「定食屋 六宝亭」の場面で、2人が学生時代にお世話になった3人の女性スタッフとの思い出話が繰り広げられたが、藤尾さんのキャラクターが前面に出過ぎていたからなのか、女性たちの話がかすんでしまったような気がした。

・出演者の相性がよく、全体的によくできていた。北海道のPRにもなり、今後もこのメンバーが出演する番組をもっと見たいと思った。

あなたとHTB。次回の放送は、6月開催の第565回、
7月開催の第566回放送番組審議会における委員の意見をご紹介します。

過去の放送より