福地 妃菜美アナウンサー
キュッ、キュッ。新雪の上を歩くと聞こえる音が心地よくて、まだ誰の足跡もないところを選んで歩いては、"はじめて"の感覚に心を躍らせています。帰宅後、揚げ出し豆腐を作っていると豆腐にまぶしている片栗粉が、さっき踏みしめた雪にそっくりだ!と気づいて嬉しくなりました。小麦粉でも砂糖でもない、片栗粉なんだよなぁと。
出身地の宇都宮は雪がたまに降るくらいだったため、積もった日は朝から雪だるまを作ったり雪合戦をしたり、庭でスキーをやりだしてしまうくらいはしゃいでいました。しかし、北海道の雪景色の高揚感といったら格別。起床してカーテンを開けると銀世界が広がっていて、子どもをソリに乗せて移動する人、そのすぐそばには建物の2階の窓に届きそうなくらいの雪山。窓の外を見るだけでも、北海道に来て見る"はじめて"の光景がいくつもあります。
北海道生活1年目の冬は驚きと発見で溢れています。これから春に向かって進んでいく過程でも、私だから経験する"はじめて"という感覚を大切に、日々の放送に活かしていきたいと思っています。