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番組審議会だより


 放送番組審議会は、放送番組の適正化を図るため、放送法で設置が義務付けられた機関です。北海道テレビ放送では概ね月に1回、年に10回程度審議会を開催し、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題について審議が行われています。

第580回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2026年1月29日(木)15:00~17:00

審議対象番組

テレメンタリー2025「落日のメガソーラー 問われる自然との共生」

出席委員
作間豪昭委員長
横田伸一副委員長
清水友陽委員
土田 拓委員
本田真里委員
黒岩麻里委員(レポート参加)
小澤 香委員
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
取締役武山 忍
報道情報局長山本裕之
編成局長戸島龍太郎
報道部長海野祐至
番組担当プロデューサー及川大地
番組担当ディレクター高橋海斗
番組審議会事務局長渡辺 学
番組審議会事務局吉田みどり

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

・再生可能エネルギーの象徴であるメガソーラーが、脱炭素という大義の下で「環境保全のために環境を破壊する」という深刻な構造的矛盾を引き起こしている実態を正面から取り上げた意義は非常に大きい。

・再生可能エネルギーを推進すること自体を否定するのではなく、自然とどのように共生させていくのかが問われているのだと思う。立地や事業の進め方、そして制度の在り方について、考え続ける必要があることをこの番組を通して感じた。

・特定の事業者を単なる悪者として位置付けるのではなく、ずさんな生物調査などの事実に焦点を当てることで、メガソーラー事業が抱える本質的な環境問題を浮き彫りにしていた。

・番組の構成が自然だった。研究者の告発をまず示し、それに対する事業者の弁明を番組の早い段階できちんと紹介したことは、この番組がフェアであるという印象を見る側に与えた。

・チュウヒという鳥や、キタサンショウウオの夜間の生態など、希少生物を見るという観点から質の高い撮影が行われていた。

・釧路にメガソーラー施設の建設計画が相次ぐ背景として、原野商法で塩漬けとなった土地の存在を取り上げたのは参考になった。業者に買ってもらって救われたという住民の話も説得力があった。

≪要望点・改善点≫

・本質的な課題は、番組の副題にも掲げられた「自然との共生」にある、開発事業と自然環境は、いかにすれば共存し得るのか。そのための具体的な提言や共生に向けた事例の紹介などが踏み込んで示されていれば、番組はさらに深みを増したのではないか。

・問題の根源は、不十分な法整備のまま国策として推進された点にあるため、国が対応できない実態やこれまでの経緯も、国会議員の視察だけにとどまらず、さらに掘り下げてほしかった。

・釧路市内の太陽光発電施設が「10年で約600か所も増えた」との紹介があったが、番組で紹介された施設以外は詳しく触れられていなかった。地図上に設置場所を示すなどして、他の地域との比較や環境への影響を具体的に知りたかった。

・番組タイトルの「落日」という表現に疑問が残った。これは「再生可能エネルギーの勢いが無くなった」という意図なのか、それとも「夜に発電できない」という皮肉なのか。違和感を覚えた。

・「カーボンニュートラル」や「レッドリスト」といった言葉は、幅広い年齢層を視聴対象としてるのなら、その意味を丁寧に説明する必要があった。

≪提言≫

・太陽光発電は本来、脱炭素の実現やエネルギーの自給率向上に有効な取り組みであり、「どうやって正しく増やしていくか」という前向きな視点も欠かせない。未来につながる注目すべき事業があれば、それもぜひ見てみたい。

次回の放送番組審議会は2026年2月26日(木)開催予定です。

過去の審議会だより