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番組審議会だより
北海道テレビ放送では、番組審議会委員8名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は、2ヶ月に一度第4日曜午前5:40から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
第557回北海道テレビ放送番組審議会概要
日時
2023年9月28日(木)15:00~17:00
審議テーマ
出席委員
岡田美弥子 | 委員長 |
斎藤 歩 | 副委員長 |
桜木紫乃 | 委員 |
及川華恵 | 委員 |
鍋島芳弘 | 委員 |
田村ジャニーン | 委員 |
樋口太 | 委員 |
横田伸一 | 委員(レポート参加) |
会社側出席者
代表取締役社長 | 寺内達郎 |
取締役 | 佐古浩敏 |
報道情報局長 | 伊藤伸太郎 |
編成局長 | 戸島龍太郎 |
番組担当プロデューサー | 浅野早也香 |
番組担当ディレクター | 小野寺智 |
番組審議会事務局長 | 渡辺 学 |
番組審議会事務局 | 吉田みどり |
【審議対象番組についての委員意見要旨】
≪評価点≫
・今回は、レギュラー番組と同様の錦鯉と田口アナだけの時間帯と、インディアンスが加わった時間帯と、印象の違う2つの笑いを楽しめる構成だった。錦鯉の微妙な間のあるおかしさに笑い、正反対に、抜群にテンポのよいインディアンスが加わると、必ずしもピントが合っていない会話でさえ、半ば強引に笑いに引きずり込まれた。
・錦鯉は、長谷川さんの独特のキャラクターと渡辺さんの突っ込みで生じる、ちょっとした「ずれ」に笑いを誘われるのだろうか。そのずれ感が意図したものなのか、自然発生的なのか。少し不思議だけど、好感度の高いタイプの芸人さんだと思う。
・出演者の会話のやり取りから、その中の良さ感じられた。番組で使用した楽曲はテンションを高める効果があり、土屋まりアナウンサーのナレーションも元気で聞き取りやすかった。
・全体として、単に街を歩いて紹介するだけでなく、“懐かしい昭和の時代の風景”を思い出させる、振り返らせる、またそれらを残したいという希望も感じさせる番組でもあった。
・農家の物置として使われていたバスをよみがえらせた旭川電気軌道や、立ったまま仮眠できる木製のボックスなど、新しい発見や、なるほどと思うコンテンツがあった。それらを紹介している人に対し、長谷川さんが突っ込んだり、とぼけたコメントをかぶせていく流れは、長谷川さんのキャラクターがうまく生かされていてよかった。
・最後の銀座商店街の壁画を描く場面は非常に良かった。社長の粋な計らいに驚いた。錦鯉も田口アナウンサーも思いきりのよいタッチで、明るく、社長の「本当にうれしい」という言葉が心に残った。
≪改善点≫
・視聴者を飽きさせない工夫が必要。レギュラー番組の「錦鯉が行く!のりのり散歩」は30分枠で、テンポよく飽きずに視聴できている。しかし、今回のように60分枠になってしまうと集中力を維持するのが難しくなる。今回の番組では、たくさんの取材先が盛り込まれていたために、消化不良で気ぜわしいと感じる時間帯があった。
・物足りなかった。これまでHTBが錦鯉と育んできた「貯金」だけで番組を組み立てていないだろうか。スペシャル版を構成するにあたって、何か挑戦があっただろうか。
・「果たして、作り手側はこの番組を面白いと思っているのかどうか」という疑問が浮かんだ。面白がるのと面白いのとではかなりの違いがある。そこを客観視出来ていたかどうか。確かに現場は面白かったのかもしれないが、その面白さが画面からは伝わって来ない。
・「ミステリーツアー」というタイトルに違和感があった。今回の番組は、街を紹介する番組と考えれば違和感はないが、「ミステリー」と言われると視聴者の期待値は高まってしまうので、かなりの驚きがないと満足できないように思う。
・温泉の場面では、温泉に入る前のタオルを巻いている4人と田口アナウンサーという映像が、見ていてあまり気持ちのよいものではなく、違和感があった。
≪提言≫
・以前、別のテレビ局で、長谷川さんが故郷の札幌を歩く番組を放送していた。HTBは他と似たり寄ったりな番組を作るのではなく、錦鯉に付き合い続けた局だからこそ、唯一無二の取り組みをやるべきなのではないか。彼らが仕事で札幌に来る時、HTBの仕事では、他局と異なる緊張感を感じるような付き合い方をするべきではないか。
次回の放送番組審議会は10月19日(木)開催予定です。