平岸我楽多団

8月29日放送 「対決列島」第9夜

藤村 | 2001. 9/ 3(MON) 17:35


 更新が遅れましたぞ。

 なにせ3ヶ月以上放送した「対決列島」。その最終回を編集しておったのだ。力も入るし、肩もこる。

 で、先週の放送。

 
 車中にこもること5日目。

 各人の知能指数も著しく低下するころあい。やはり、始まるのである。口汚い罵り合いが。

 しかしこれは、我々だからこうなるのではなく、男5人、狭い車中に閉じこもって5日も経過すれば、万人に起こりうる必然である。

 フェリーの中で、ひとしきりアップ画面を楽しんだ後のことだ。

 私は、番組の流れを見つつ、あれこれと対決の種目、決戦場、すさんだ心を癒す温泉宿の選定に余念がないという状況下、のんきな男がひとり「明日は鹿児島でラーメンを食って帰る」だの、「熊本通るんなら、熊本ラーメンも食いたい」だのと、ひとりごとのように、しかしキッチリと「おいヒゲ聞こえてんだろ」と言いたげなトーンで、ぶつぶつ言っておる。

 まぁ、ハナっから相手にするつもりなどないが、あまりにうるさいので、こう言ってやった。

 「おまえ、あした昼12時の飛行機で帰るんだぞ。その前に最終決戦もせにゃならん。いつ、ラーメン食う時間があるんだ?」

 「・・・。」

 「ねぇだろ?すずむしぐらいの脳ミソしかねぇから、そんなことしか言えねぇんだ、おまえは。」

 すずむしだ。この微妙な形容は、どうだ。

 フェリーの中で言われた本人も、当初、怒る気力さえ失った。

 
 で、こっちは、ようやく「すずむしも鳴き止んだか、やれやれ・・・」ってなもんで、「さて九州対決はどうするか・・・」などと、引き続き緻密な演出プランへと、思いを馳せたわけだ。

 しかし、食い物のことになると「番組の流れなど知ったことか!」という、いやしい系タレントは、無い知恵を絞って、こう言ってきた。

 「しかし藤村くん、ラーメンというのは数字を取れるぞぉ。熊本ラーメンなんて、みんな知らないんじゃないかな?ねっ、よ〜く考えてごらんよ」

 よく考えてほしいのは、おまえの方だ。

 言いたかったが、とりあえず話しを聞いた。

 「おや?あんまり乗り気じゃない。じゃじゃじゃじゃじゃぁ!こうしよう。ぼくが、おもしろい食べ方をして、視聴者を爆笑の渦に巻き込んでみようじゃぁないかぁ!えぇ?どうだい!」

 さすが、すずむしともなると、もう言ってることがわからない。いったいどんな食べ方をするつもりなのだ。

 「うはははは!おもしろい食べ方?見たいですぞ!」

 みたいな反応を期待していたのだろうか?

 明らかに「ラーメン食えるなら、もうなんだって言っとこう」ぐらいの浅知恵だ。

 「ダメですか?そうですか・・・ふんっ!」

 すずむしは、一声鳴いて、またパラパラと雑誌をめくり始めた。
 フェリーの中では、もうそれっきり鳴かなくなった。

 しかし、九州に上陸し、VTRが回り出すと、再びチリンチリン言い出したのだ。

 「おまえ、さっきオレのこと、すずむしの脳ミソっつったろ」

 あとは、ご覧の通りの子供のけんかである。

 さて、知能指数がさらに低い男もいた。

 なにがきっかけだったか、そんなこと覚えちゃいないが、一番後ろの席から猪木さんの雄叫びが聞こえてきたのである。

 彼は、熱狂的なプロレス・ファンだ。今回のロケに持参した彼のTシャツは、すべて「プロレスもの」である。

 中には、件の猪木氏が、こちらに向かって3本の指を突き出してる、なんてTシャツもあった。

 「い〜ち!にー!さ〜ん!」の「さ〜ん!」の瞬間をモチーフにしたイラストだろうが、そこまで行ったんなら「ダーッ!」にしてくれという、もどかしいTシャツである。

 この日は、「闘魂・猪木塾」と染め抜かれた赤いTシャツでの参戦だった。だから、というわけでもないだろうが、ひとり猪木口調で嬉野くんにつっかかっていたのである。

 「佐賀の名物は、なんですか」

 「はぁ?」

 「佐賀にいいとこあるんですか」

 「・・・」

 「なんとか言えッ!」

 もう、バカの相手に指名された嬉野くんは、かわいそうである。

 「有田焼とかありますけど・・・」

 まじめに答える自分もバカに見える。

 「有田焼?あぁ・・・有田焼ねぇ・・・」

 「・・・」

 「有田焼は・・・燃やしますか」

 もう、バカに真似された猪木さん自身も気の毒だ。

 さっぱり質問の意図がわからない。

 「焼きというぐらいですから、燃やすんですね?」

 バカは、それでも会話を続けようとしたが、だからといって、なんと答えればいいのだ。

 猪木さんは、続ける。

 「元気があれば、なんでもできる・・・」

 「・・・」

 「みなさん・・・元気ですかーッ!」

 雄叫びは響くものの、もはや答える者はいない。

 そして、九州対決。白熊を前に最後の大一番である。

 ミスターの奥方は忙しい方で、だんなよりも家を空けることが多いという。そんな奥様に、大泉さんが聞いたことがある。

 「ミスターの食事とか、どうしてるんですか?」

 「あぁ、スイカ置いとけば、文句言わないひとだから」

 「!・・・」

 もはや、すずむしはミスターだったのである。

 奥様が留守の間は、スイカを食って生きているというほどのスイカ好きだったのだ。

 だが、しかし私もスイカ好きである。

 お互い得意技でのぶつかり合い。好勝負が期待される。

 スイカ合計8枚。ほぼ1個分。

 画面では、わかりづらかったが、大きさはかなりバラツキがあった。

 私としては、「それぞれ等しい大きさ」での勝負を思い描いていた。「手に汗握るガチンコ勝負」をやってみたかったわけだ。

 ところが、ミスターの提案だ。

 「スイカを選ぶのは、副将に任せましょうよ。ジャンケンで・・・」

 ゲーム性だ。テレビ的には必要だ。さすがミスター。

 さすがの安田さんも、ジャンケンなら・・・と

 甘かった。

 どうだ!やつの天才ぶり!

 1回目は勝った。喜んだよ。しかし、あの野郎は、3番目に小さいやつを取りやがった。

 でも・・・まぁいい。次も勝てばいいんだ。

 甘かった。激甘だ。

 4連敗だ。そのあと全部負けたんだ!あいつは。

 もう、ここまで来ると「ヤラセじゃねぇか」と思われてもしょうがない。しかし、断じて言う。

 「本当だ!あいつは、もう本物なのだ!」

 結局おれは、一番太いやつ、2番目に太いやつ、3番目に太いやつ、そして3番目に薄いやつを食うハメになった。
 
 「あぁ〜魔神苦しそうです!」

 「魔神!魔神!がんばれ魔神ッ!」

 必死な声援を耳にしながら、こう思った。

 「なにががんばれだ。全部おまえのせいじゃねぇか」 


 さて!次週いよいよ「最終白熊決戦」です。

 大魔神が生まれるのか!エンペラーが誕生するのか!

 ハワイか!川下り200キロか!

 最後まで、ご覧ください!

 エンディング「自動車ショー歌」も、ございます。


 

 

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