2011年01月17日(月)
どっさりもっさり
どっさりと雪が降り積もって
まるで、スキー場にいる気分です。
吹雪くと、大変は大変なのですが
新雪がもっさり積もった景色は
意外と好きです。
ところで、
毎年こうして大雪が降った後に、ふと思うのが
「肩ひき・腰うかし・傘かしげ・・・」
という言葉。
「江戸しぐさ」と呼ばれて、
江戸町民のマナーとされてたものです。
だいたい、想像つくかと思うのですが、
「傘かしげ」というのは
雨の日、すれ違いざまにお互いの傘を外側に傾けて
お互い濡れることのないように配慮する行為のコト。
「腰うかし」は、
座席が埋まっているときに、順番に腰を浮かして
拳一個分ずつ、つめて席を譲り合う仕草で
「肩ひき」も、すれ違いざまに肩を引くという譲り合い精神です。
これは、現代でも特別なことではないですよね。
でも、
こんな風に、雪がドドドっと積もって
細い、一本筋のような道しかないところで人とすれ違う時に
笑顔で、片足を膝の上まで
ズボリと雪の中に突っ込んで
さりげなく、道を半分譲りたいなーと思うのです。
現代社会では、いろいろ物を考えながら歩いたり
ぼんやり歩くことも多いのですが、
少し江戸庶民を見習って粋に振舞いたいものですね。