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今、私たちにできること ――3.11を風化させない

<とき>
3月7日(土)午前11時~午後4時30分
<ところ>
札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)北大通交差点広場(東)
※大通ビッセ地下 13番出入口隣
<後援>
札幌市、札幌市教育委員会
アクセスマップ

- アクセスマップ -

「今、私たちにできること~3.11を風化させない」
4年目の活動は、被災地、被災された人々の今を知り、未来と向き合う場にしたいと思います。ぜひ、多くの皆さんのご来場をお待ちしています。

今、私たちにできること

被災地にあなたの思いを届けませんか?

震災から4年が経ったけれど、いまだに自分に何ができるのかわからない。
でも、少しでも力になれるのならば行動したい…。
そんな風に感じている方は、たくさんいらっしゃると思います。

会場では、桜の木をイメージしたタペストリーと桜の花のカードをご用意しています。
桜の花びらを一枚一枚作ってくれたのは、
被災地を訪ねたこともあるフリースクール札幌市自由が丘学園の生徒の皆さんです。
「忘れてないよ」「思っているよ」「小さいけれどこんな活動をしているよ」
あなたの気持ちをぜひ、桜の花に託して下さい。
みなさんの心がこもったメッセージで満開になった桜の木は、私たちが宮城県仙台市の仮設住宅集会場にお届けします。

当日のスケジュール

午前11時~

土田英順さんのチャリティコンサート

土田英順さんのチャリティコンサート

日本を代表するチェリストで、東日本大震災直後から被災地、被災した子供たち、人たちを支援し続けている土田英順さんのチャリティコンサートを開催します。土田さんが弾くチェロは、土田さん自身が被災地に滞在中に、大津波の犠牲になった女性のボロボロになったチェロを、持ち主の友人たちの思いによって譲り受け、見事に蘇らせたものです。

<土田英順(つちだ えいじゅん)さん プロフィール>
土田英順さん

日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。米ボストン交響楽団およびボストン・ポップスでも演奏。現在は、ソリストとして活躍し、年間何本ものコンサートスケジュールをこなす。2014年4月にデビュー55周年を迎えた。道内各地での「東日本大震災チャリティチェロコンサートは、240回をこえ、5度にわたる東北コンサートは、34回に及ぶ。被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主の友人達の思いによって、ボロボロになったチェロを譲り受け、見事に蘇らせた。チェロの音色が天国まで届く事を願いながら、こんにちも被災したチェロを奏でる。2012年12月、自ら「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」を開設。基金は被災地の子どもたちを始め、被災した人たちを広く支援する活動を続けている。被災したチェロを使って録音したCD『祈り』を去年2月に発売。音楽人生をまとめた著書に『チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)』。去年12月、社会貢献により「第17回まちかどのフィランソロピスト賞」を受賞。
ブログ「ボストンバックにチェロと酒」
http://blog.hokkaido-np.co.jp/enjoy-cello/

<ピアノ伴奏 鳥居はゆき(とりい はゆき)さん プロフィール>
鳥居はゆきさん

札幌大谷短期大学音楽科ピアノコース卒業。その後声楽コースへ転科。同、専攻科、研究科卒業。土田英順チェロコンサートのピアノ伴奏者として、道内各地、被災地だけではなく、広く日本各地をまわる。三岸好太郎美術館アニヴァーサリーコンサート、骨髄バンクチャリティコンサートin Kitara、ジルベスターコンサート、デビュー55周年記念土田英順チェロリサイタルなどでも共演し、その数は200回を超える。「じいたん子ども基金」事務局を支えるピアニスト。

土田英順さんの「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」にご賛同頂ける方は、ぜひお志を寄付下さい。基金はすべて被災地のために使われています。

正午~

土田英順さんに聞く「4年目の3.11」

チャリティコンサートの後には、東北でのチャリティコンサートも続けている土田さんから見た4年目の被災地、そこに生きる人々への思いをお聞きするミニトーク会も行います。チャリティコンサートとも参加無料ですが、ぜひ、土田さんの活動を支えるための「じいたん子ども基金」へお志をお寄せ下さい。また、「じいたん」の活動を支援するグッズの販売も行います。

ご来場の皆さまへ

会場の札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)は公共空間です。通行の方々のご迷惑にならないようスタッフが誘導させて頂く場合がありますので、ご協力の程お願いいたします。
また、「土田英順チャリティコンサート」「土田英順さんミニトーク会」では、演奏中如何に関わらず会場でのエチケットやマナーなどにご配慮をお願いいたします。
演奏中の、写真撮影、録音、動画撮影などは固くお断りします。また、携帯電話など音の出るものをお持ちの方は、電源からお切りくださいます様お願い申し上げます。
スタッフがお声掛けをさせて頂く場合がありますので、予めご了承の程お願い申し上げます。

午後1時~

「被災地の今、そして未来へ」トークセッション

東日本大震災から4年。私たちが「被災地、被災者」と伝えている東北、そして福島では今何が起こっているのでしょうか。復興という未来へ向けて何が必要なのか、私たちに今できることは何でしょうか。被災3県出身の若者たちが4年目の「3.11」を語ります。

<宍戸慈(ししど ちか)さん(福島県出身)>

震災から10日間、郡山市のコミュニティFMで、地域の人の安否確認、避難所や病院での不足物資の情報などを、不眠不休で伝え続けた。翌年、チェルノブイリ原発事故があったウクライナに行き、福島の未来を見る。現在は札幌に移住し、一児の母となる。客観的に地元を見ることができるようになった今、福島県を「課題先進県」と考える。

<阿部真奈(あべ まな)さん(宮城県出身)>

高校一年生だった時、故郷の女川町を襲った高さ20mにも達した大津波から避難中に呑みこまれ、自宅と祖父、母親など家族を一度に失った。祖母と二人での避難所生活で元気をなくしていたときに、立ち上がったばかりの臨時災害放送局「女川さいがいエフエム」と出会い、初代女子高校生アナウンサーとして活躍。上京後も後輩の高校生アナウンサー達を指導するなど、今も積極的に女川町の情報を発信し続けている。大震災を当事者として経験した立場から伝えられるアナウンサー、レポーターになりたいと勉強に励んでいる。慶應義塾大学総合政策学部2年在学中。「若者力大賞ユースリーダー賞」を受賞。

<菊地友弘(きくち ともひろ)アナウンサー(岩手県出身)>

地元である岩手県釜石市が被災。自宅が大きく損壊した。幸い家族は皆、高台に避難し無事だったが、親族や近隣住民の人々が津波の犠牲になった。HTBアナウンサーによる「今、私たちにできること」の活動は1回目から参加。小学校での出前授業や朗読を行い、遠い北海道の地から、「東日本大震災を風化させない」ための活動を続けている。

午後2時~

HTBアナウンサーらによる朗読(1回目)

アナウンサーとしてできること。それは、伝えるチカラで、忘れてはいけないことを、人々に広く届けることです。今年も被災された人たちの思いの詰まった絵本や物語を、心を込めて朗読します。

午後2時45分~

福島を取材したHTB記者の現地報告

HTBでは東北の系列局と連携して、東日本大震災を取材しています。今回、HTB報道部の記者が福島県に行き、地元・KFB福島放送のスタッフとともに「フクシマの今」を取材しました。原発事故のため、いまも多くの人が家に帰れない中、どういう暮らしを余儀なくされているのか、いま何を考えなければならないのか。現地の映像などを見ていただき、記者が現状を伝えます。

午後4時~

HTBアナウンサーらによる朗読(2回目)

  • 菊地友弘
    東日本大震災から4年。被災地、岩手県釜石市で生まれ育った者として、皆さんに訴えたいことがあります。震災は過去のものではありません。今も多くの人が厳しい現実と戦っています。

    私はそんな方々の力に少しでもなりたいのです。一人より二人、二人より三人。支えが多くなればなるほど、強くなれます。

    ほんの少しで構いません。
    皆様の力をお貸しください。
  • 大野恵
    2011年春、宮城県南三陸町の防災庁舎前に行くと、白い看板が立てかけられていました。手書きで、意志のある太い筆文字。書かれていた言葉は、「なつかしい未来へ」。

    あれから4年。今も大変な思いをされている方がたくさんいます。震災後に生まれ、あの日の出来事を知らない子もいます。

    私たちは、このイベントを通して思いを共有し、微力ながら、なつかしい未来に向けたお手伝いができればと思っています。
  • 国井美佐
    震災直後から1年間、継続的に被災地を取材しました。
    その時、被災者の方に言われた「忘れられることが一番怖い」という言葉が私の胸に突き刺さっています。

    震災からまもなく4年。今、私にできることは伝え続けることだと信じて、このイベントを開催します。

    被災地の今を知り、未来について一緒に考えませんか。
  • 佐藤麻美
    「今私が生きていることが幸せなことだと思いました」
    昨年、このイベントに参加した小学生の言葉です。

    母親になって、この震災を子供たちに伝えていくことの大切さを感じています。
    思いが伝播すると「伝える」は「伝わる」に変わる―。

    3/7(土)、私たちの「ことだまのバトン」を是非受け取って下さい。
皆さまのお越しをお待ちしております。