北海道公演が決定!


作・演出:松村武
出演:下記メンバー他劇団員、ゲストなど
詳細は劇団HP、HTB・道新プレイガイドHPにて順次公開予定!

CAST

松村 武

八嶋 智人

藤田 記子
亀岡孝洋
長谷部洋子
未来
田原靖子
柳瀬芽美
渡邊礼
福久聡吾
スガ・オロペサ・チヅル
栄治郎

大薮丘

秋山遊楽
坂本けこ美
内田靖子
齋藤かなこ
阿部大介
泰山咲美
山下ひとみ
山本ユウ
STORY
時間に打ち捨てられた湖畔の劇場は今や無人の廃墟。
のはずが、何かが中で蠢いている。
貝殻がうず高く積まれた山から異臭が漂う。
真夜中に群れる真っ黒な浮浪者の影。
彼らはヤチマタの境を越えてやってくる。
魔人猿田彦(さるたひこ)が巡回する半透明有刺鉄線の柵を隔て、
ヒラフ貝の吐息が織りなす脆弱な虚構の物語と、
荒野をさすらう流賊達の無頼な生き様が、
渦を巻いて混ざり合い、警告の鐘を奏で、
やがて湖底の怪物の目を覚ましてしまう
一人の誇り高き女優が引退を決め、湖畔の別荘地で静かな余生を夢見た。
だが湖畔の森は、夜になると姿を変えた。
廃墟の劇場から漏れ聞こえる真夜中のパーティータイム。
魔境を越えて侵入を繰り返す、バスに乗った襲撃者。
女優は思いつめた末に開眼し、正気の境を捨てた
鐘を鳴らして奴が来る。腰に貝殻ぶらさげて。あああ、夢よ、よき友よ
サルタマニア、サンタモニカ!
TIME TABLE
28日(土) | 29日(日) | |
---|---|---|
13:00 | 〇 | 〇 |
18:00 | 〇★ |
★の回は終演後、松村武さん、八嶋智人さん、大薮丘さん(予定)によるアフタートークあり。
INFO
- チケット
- 5,500円
前売・当日共通、全席指定、税込 - パンフレット付きチケット
- 7,000円(前売・当日共通、全席指定、税込)
パンフレット付きチケットの前売販売は、
道新プレイガイド、チケットセンター、HTBコーナーのみとなります。
当日券は、各回の開演時間の45分前から、道新ホール8階の劇場前にて販売いたします。
5月20日(木)~
道新プレイガイドにて先行発売開始!
6月1日(火)~
一般発売開始!
- 道新プレイガイド
https://doshin-playguide.jp/products/detail.php?product_id=1990 - 札幌市民交流プラザチケットセンター
- チケットぴあ
(Pコード:506-215)
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2110348&rlsCd=001&lotRlsCd= - ローソンチケット
(Lコード:11582)
https://l-tike.com/order/?gLcode=11582 - セブン‐イレブン店頭マルチコピー機、またはセブンチケットWebサイト
http://7ticket.jp/s/089902/d - 地下街HTBコーナー

(作家・松村武 解説)
「古事記」「日本書紀」などに登場し、日本各地の神社に祀られる、道、分岐の神、サルタヒコ神の伝説が下敷き。 魔除けの銅鐸「さなぎ」を呪術的に駆使して、ヒルメ(アマテラス)の王権支配に抗おうとした、天狗の源流サルタヒコを祀る古代国家が、次第に追い詰められていく様を、現代において起こっている、然るべき道筋を失って嘘と混迷にゆがめられた現実に追い詰められていく「物語」、そしてそれを生み出す「文化」の葛藤になぞらえる。古代の大和が日本を統一していった王権の歴史は、もちろん武力によるものであろうが、「古事記」「日本書紀」 にある、そのような争いの中心的な問題は信仰の違い、文化の違いではないか。「さなぎ」と呼ばれる銅鐸について、当然その存在は認識されていたはずなのに、記紀では一言も触れられていない。この不自然さを、滅ぼされた神、サルタヒコこそ銅鐸の正体であるという説により、 未だ 、用途がはっきりしないのに、次々と出土する銅鐸というものに、一つの文化、物語の滅亡の現実的記録を見る。我々が生きる現代の、あたりまえのように周りにある文化、物語というものが、突然消失するということは過去に現実に起こったことであり、今も、それが十分に起こり うる、そしてコロナ禍という緊急事態に置いて、次々と廃業する演劇の仲間達の知らせを聞くにつけ、そのことの現実味が増す昨今の危機感を作品にしたい。最大の問題は一体何とどう戦えば、その流れに抵抗できるのか。謎に包まれた記紀以前の古代史と向かい合うことで、何らかの手がかりを得る、新たな物語を構築したい。