STORY 番組内容
栗山町 次の世代に残したい!栗山さんの「森づくり」
栗山町にある、天然芝の少年野球場を備えた「栗の樹ファーム」。北海道の大自然と豊かな森に囲まれて、栗山英樹さんは暮らしています。そんな栗山さんが2014年から続けているのが、木製バットに使われる「アオダモ」の苗木の植樹活動。木を育て、「バットの森」を作るのが、栗山さんの「夢」です。
「次の世代に残してあげる責任がある」そんな強い思いを持って森づくりに向き合う栗山さん。私たちに、森で見つけたカブトムシを見せてくれました。じつはここにも、自然を守る大切さを感じるエピソードがあったのです。
えりも町 砂漠を再び「森」に戻す!親子3代の物語
緑豊かな北海道に、かつて「砂漠」と呼ばれた場所が。日高昆布で有名なえりも町。明治から昭和にかけて、燃料確保のために森が伐採され、「襟裳砂漠」と呼ばれるほど荒廃しました。風や雨で流出した土で海が濁り、昆布や魚介類が獲れなくなったのです。
そこで、地元の昆布漁師が、70年前に植樹活動をスタート。襟裳岬特有の強い風で草を根付かせることすら難しかった場所で、「ある身近なもの」を使ってみごと森づくりを成功させました。それはいったい何でしょうか?番組を見れば分かりますよ。
札幌 「道産木材」で街や暮らしがおしゃれに!?
近年、循環可能な資源やデザイン性を高める効果として「木材」の価値が見直され、私たちの身近な暮らしや街の建物に木を取り入れる動きが広がっています。札幌・大通公園のテレビ塔のそばにあるのが、外観にも道産木材を使った新しいホテル。中に入ると、内装やテーブルに道産木材をふんだんに使った、おしゃれなレストランが!料理もまた北海道産の食材にこだわっています。さらに、大手コンビニエンスストアでは、いま北海道など各地で外装・内装に地元木材を使った店舗が増えています。木のぬくもりを感じられるコンビニに入ってみると、たくさんの驚きが!
当麻町 「森」を生かしてマチを元気に!
大雪山系のふもとにある当麻町。役場庁舎や新築住宅に、地元の木材を積極的に活用する「地産地消」を進めています。2018年に完成したばかりの役場新庁舎に入ってみると、そこには木に囲まれた開放的な空間が!100%地元木材を使って建てられた庁舎には、地元にとって様々なメリットがあったのです。木を使って面白い体験をする地元の子どもたちにも出会いました。
そんな当麻町に、林業の仕事を始めたばかりの珍しい経歴を持つ新人がいます。その名は亀山陽司さん43歳。じつは亀山さん、つい4年前まで外務省の外交官でした。外交の第一線から突然転身するきっかけとなった、森づくりへの特別な思いとは?
モンゴル 情熱が海を越えた!広大な大地に森をつくろう
この夏、番組班が向かったのは日本から約3000km離れたモンゴル。雄大な大草原のイメージがある国ですが、じつは深刻な砂漠化や大都市の大気汚染が問題となっています。環境を改善するために、モンゴル政府が打ち出したのが2030年までに10億本の木を植えるという壮大なプロジェクト。そんなモンゴルには森づくりを通じた北海道との「深い絆」があります。同じ厳寒の北海道の植樹技術を学ぶため、約30年前から北海道の技術者を呼んで指導を受けたり、研修生が北海道を訪れたりしています。
いま、北海道の技術は確実にモンゴル各地に根付き始めています。広大なモンゴルを森で囲む・・・壮大な計画の全貌とは?
横浜 「森と生きるマチ」 驚きの「未来都市」構想が!
横浜市の中心部にひときわ目をひくビルがあります。日本で初めての、そして日本で一番高い純木造の高層ビル「Port Plus」。大手建設会社の大林組の最新技術を駆使し、2022年3月に完成したばかりです。柱や梁にもすべて木で作られたビルの中に入ってみると、驚くべき仕掛けの数々が!
そんな大林組には、森と共生する壮大な「未来都市」の構想がありました。広大な森のなかに建てられた、住宅や公共施設が集まる木造の巨大空間。森の成長に合わせた、持続可能な仕組みもありました。「森と生きるマチ」の夢の計画、その全貌が明らかに!