12月27日(日)深夜0時50分放送 祈り~チェロ土田英順鎮魂の響き~

  • 祈り~チェロ土田英順鎮魂の響き~
  • 【内容】
    東日本大震災からまもなく5年。人々は一瞬で住む家も土地も失い、そして多くの命も奪われた。いまも震災の傷跡を抱えながら生きる人たちがいる。しかし、あの出来事が被災者ではない私たちの記憶から薄れつつあるのも事実。土田英順78歳。日本国内をはじめ海外の名だたるオーケストラで演奏活動を行ってきた日本を代表するチェロ奏者だ。

    2011年3月11日、テレビの画面から飛び込んでくる想像を絶する光景に、土田は涙が止まらなかった。震災直後、復興支援のチャリティコンサートを始め、その回数はまもなく300回に達し、集まった募金額はいつしか2500万円を超えた。その募金は被災地の子どもたちや、いまも仮設住宅で暮らす人々のために使われている。土田はこの秋、東北の被災地を訪れた。被災地の状況を肌で感じ、北海道に戻りチャリティコンサートで聴衆に伝える。「被災地のこと、大震災のこと、忘れかけている人たちも思い出してくれる。それが復興につながる。」と。土田が弾くチェロは、実は岩手県大船渡市で大津波の犠牲になった女性が使っていたものだ。胴体がはがれるほどボロボロになったチェロ。「天国の彼女のために使ってくれないか?」と、女性の友人から譲り受けた。土田はそのチェロを見事に蘇らせ、美しい音色を取り戻した。祈り...蘇ったチェロの音色が、犠牲となった人々の魂を鎮める。HTBは、その活動に1年にわたり密着した。


    ■大船渡津波伝承館について
    この番組では、大船渡津波伝承館(館長 齊藤賢治氏)より提供された映像が出てきます。
    この伝承館は「未来へ伝え続けるのは・・・あなたに助かってほしいから」というポリシーで、
    大津波の時にもっと早くに避難をしていれば多くの方が犠牲にならずにすんだかもしれない、大津波の脅威と
    経験を映像や語り部さんを通じて後生に伝えるための場所です。
    大船渡を訪れる時は ぜひ訪ねてみてください。

    「大船渡津波伝承館」
    さいとう製菓中井工場七郷ホール
    〒022-0007 大船渡市赤崎町字宮野5-1
    電話:0192-47-4408 FAX:0192-47-4428
    http://ofunato-tunami-denshokan.jimdo.com/

    ナレーター:森さやか(HTBアナウンサー)