【再放送】2018年5月27日(日)深夜1時25分~

2018年5月17日(木)午前9時55分放送 判決  国に〝ウソつき〟とされて

  • 判決  国に〝ウソつき〟とされて 判決  国に〝ウソつき〟とされて 判決  国に〝ウソつき〟とされて 判決  国に〝ウソつき〟とされて
  • 【内容】
    由仁町で多発した「C型肝炎」。なぜ、自分たちのまわりでこれほど感染者が多いのか。思い至ったのは、地元の診療所だった。36年前、閉院した診療所。住民から尊敬されていた医師。住民の多くは、風邪や疲れたときに注射を打ってもらっていた。体がふわっと熱くなり、「ホット注射」と呼ばれていた。その注射器が使い回され、感染が広がったのではないか。注射器の扱いを国は指導していなかったとして、国の監督責任を問う裁判が始まった。

    C型肝炎の多発地帯は、由仁町だけではなかった。茨城県・旧猿島町(現在は坂東市)。1960年代、肝炎が流行した。「猿島の奇病」と呼ばれた。ここでも医師による注射器の使い回しが疑われた。住民は声を上げようとしたが、封じられた。元町長は、公にできなかった事情を打ち明けた。そこには日本の過疎地域が抱える問題が隠れていた。

    由仁町の住民ら原告団は117人。肝臓がんを発症する人。肝硬変で亡くなる人。裁判で費やされた6年は、病と闘う時間でもあった。2018年3月、判決の日を迎えた。札幌地裁は、由仁町で「感染の割合が高い」と認めたものの、注射器の連続使用を裏付ける事実はないと結論付けた。住民の訴えは全面的に否定された。

    【制作スタッフ】
    ナレーション 森さやか(HTBアナウンサー)
    取材 広瀬久美子 寺館ひかる
    撮影 高屋裕司 三戸史雄
    音声 吉岡雅子 山越友貴
    編集 角田朋美
    ディレクター 広瀬久美子
    プロデューサー 山田佳晴