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テレビ教養部門 優秀賞

2020年2月2日(日)午前10時放送 アイヌの誇り 胸に~受け継がれし エカシの言葉~

  • アイヌの誇り 胸に~受け継がれし エカシの言葉~ アイヌの誇り 胸に~受け継がれし エカシの言葉~
  • 【概要】
    祖父が残したノートに秘められた願いとは...一族を継ぐ若者に代々行われる儀式に密着。約20年ぶりに行われた別れの儀式「心の文化は生きている」 親子3代に亘るアイヌ文化継承の物語

    【内容】
    地域一帯のアイヌの人々から尊敬を集めた葛野辰二郎エカシが亡くなったのは18年前。エカシはアイヌの風習や言葉を大量のノートに記した。しかし息子の次雄さんは貧困のため中学校に行くこともできず、アイヌ語を学ぶ機会も失われた。それでもエカシの想いを引継ぎたいと、儀式を仕切る父の姿の記憶を頼りに、アイヌ民族復権を目指して、祭祀としての活動を始める。
    次雄さんの息子、大喜君はアイヌとして生きることを決めた。それまであえてアイヌを名乗り、アイヌの復権を目指す必要があるとは感じていなかった。しかし祖父と父がアイヌとして生き、アイヌ民族としての尊厳を取り戻そうと活動してきた姿を見て、自分も何かできないかとアイヌについて学び始める。それは先祖の暮らし、文化、自然に対する考え方や死生観の〝学びなおし〟だった。
    ある日、次雄さんは息子にお守りを作る。かつて次雄さんも辰次郎さんからお守りを作ってもらっていた。それは一族の文化を引き継ぐ者と認められた証だ。
    そして次雄さんはおよそ20年、途絶えていたアイヌの伝統儀式を行うことを決める。親戚の死去に伴い、アイヌ様式の土葬が行われた。弔いの儀式は3日間にわたる。知人や周辺のアイヌの人々も加わり、皆で遠い記憶をたどり寄せながら、式をやり遂げる。
    祖父が残したノートが新たに2冊見つかった。そこに驚くべき言葉が記されていた。それは祖父が当時1歳の大貴君に託した想いだった。そのメッセージを胸に秘め、将来に向かって決断する。


    【スタッフ】

    ナレーション 大橋千絵
    撮影 浅野光宏
    編集 中川大輔
    ディレクター 藤島保志/立田祥久
    プロデューサー 沼田博光