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あなたとHTB


このページは平成24年10月21日放送分から引用しています。

タイトル

オープニング

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赤い羽根共同募金始まる

大野恵アナ

10月。赤い羽根共同募金が1日から始まり、札幌ではコンサドーレ札幌の選手らが募金を呼びかけました。赤い羽根共同募金は、都道府県別に目標金額と使い道を決めて行われていて、今年度の目標はおよそ9億1800万円です。集めた募金は道内の福祉施設や団体などの支援に使われます。赤い羽根共同募金は、今年いっぱい行われます。

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旭岳ようやく紅葉広がる

大雪山系の旭岳。紅葉の鮮やかなコントラストがパッチワークのようです。昨年とおととしは厳しい夏の暑さで葉が枯れてしまい、黄色の目立つ紅葉でしたが、今年は比較的涼しい夏だったことから赤、黄、緑の鮮やかなコントラストとなりました。また残暑が長く続いた影響で紅葉の進み方が遅く、5合目から山麓までの広い範囲に秋の景色が広がりました。

遠藤雅也アナ

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りや放送の在り方を目指すための番組です。

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大野・遠藤両アナ

大野アナ

冒頭にご紹介しましたのは、今月1日、夕方の情報番組「イチオシ!」で放送しました「赤い羽根共同募金」の模様です。赤い羽根共同募金は終戦直後の1947年にスタートしたものです。アメリカで共同募金の象徴だった赤く染めたニワトリの羽を模したものだそうです。戦後の混乱期に戦災者への募金のシンボルとなり、現在は高齢者や障がい者の福祉充実、地域での社会福祉活動の啓発や推進活動に使われています。

もう一つは、同じく5日のお昼のニュースで放送しました大雪山系の主峰、旭岳の紅葉の様子です。9月に記録的な残暑に見舞われた道内ですが、14日には旭岳で初冠雪が観測されていて、山々はまもなく冬支度へと移ろいます。

遠藤アナ

それではきょうの「あなたとHTB」。9月27日に開催された第447回放送番組審議会で審議いたしました「震災と原発報道」についてお伝えします

大野アナ

放送番組審議会は通常、HTBが制作しているドキュメンタリーやドラマなどの番組について審議して頂いていますが、9月は「震災と原発報道について」というテーマで、審議を行いました。

遠藤アナ

死者、行方不明者を合わせると1万8千人を超える犠牲者を出した東日本大震災を私たちはどう伝えたのか。またこれからどう伝えなければいけないのか。マスメディアとしての役割、責任の重さ。また反省点はなかったのか。将来の大災害に対して減災報道はどうあるべきか、などについて多くの意見を頂きました。

大野アナ

それでは、放送番組審議会の委員の方々の意見を紹介します。

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テーマ審議~震災と原発報道について~

大野アナ

◇メディアとして、限られた情報のなかでも、多角的な材料を視聴者に提供し、視聴者自らが考え、判断するための土台となる情報を発信すべきだった。

◇当時の状況を冷静に振り返り、たとえば国民の多くが関心を寄せる年間被ばく量の基準値問題など、正確な情報を伝えることは、マスコミとして当然負うべき役割だと考える。

◇北海道にも原発がある以上、毎日1分でも放送すべきだ。常に福島第一原発の「今」を肌感覚として持ち続けないと意識が薄れてしまう。

◇再稼働問題については、必要性、危険性、多様な代替エネルギーなど複数の多角的視点を持つ材料をメディアとして伝え、視聴者の判断の幅を広げる役割を果たしてほしい。

◇大震災や福島第一原発事故の問題を「過去にあったこと」という点でとらえるのではなく、今、また近い将来起こりうることとして、線や面で捉え、じっくりと腰を据えた放送を継続してほしい。

◇大震災から1年半が経過し、尖閣諸島問題や政局の流動化などさまざまな難問が山積するなか、震災関連のニュースが極端に減少し、人々の意識が薄らいでいる。メディアとして、視聴者の目がなかなか届かないテーマをじっくりと掘り下げて欲しい。

◇避難者や移住者が多い北海道で報道で取り上げたり番組を制作する際には、局独自の視点や提言をして欲しい。

◇いかに自分に身近なこととして受け止められるのかを意識して制作し続ける、その地道な積み重ねが、将来一人でも多くの命を救うことにつながる。

◇メディアの災害報道は、社会が共有すべき事実とリスク情報を正確に、迅速に伝えること。みんなで考え、再発防止を喚起して、被災者や被災地の支援につなげることに尽きると思う。

◇福島第一原発事故に関しては、情報ソースが東京電力と原子力安全・保安院に限られていた。一番重要なメルトダウンについての否定的な見解に最後までメディアがひきずられ、正しく報道することが出来なかったことは大きな反省材料である。

遠藤アナ

◇メディアの社会的責任と影響力の大きさを改めて実感した。これからは「大震災を忘れない」という視点だけでなく、復興のために、もっと自分の日常生活や仕事に取り込んでいけることを提案して欲しい。

◇テレビはマスに対しての発信であり、被災地のテレビ報道は総じて被災地以外で暮らす人々向けにならざるを得ない。対照的だったのは、安否情報や地域の行政情報を細やかに伝えていたコミュニティーFMだったのではないか。

◇メディアは事実を淡々と流すのではなく、現場で記者が何を感じ、一つ一つの映像を通して何を伝えたかったのかをアピールすべきだ。伝える側の人間性が問われているのではないか。

◇震災後の1週間は、ニュースとACジャパンのCM差し替えだけが流され、日本人全員が体験した「空白の時間」だった。

◇今、あの異常な状況を思い返すことは難しいが、「忘れない」ためにできることがあるのではないだろうか。HTBのデータ放送で被災地の新聞を閲覧できる試みを高く評価したい。

◇福島第一原発事故は天災にくわえて人災であることは明らか。一層の検証報道が望まれる。

◇災害時には、国民の不安を扇動することなく、海外メディアがどう伝えているのかなどの俯瞰した情報もふくめて、論理的、倫理的に正しい情報を発信し続けてほしい。

大野アナ

◇大災害のから得た教訓を整理して後世に残していかなければならない。HTBが社内の記録として「今、私たちにできること」を取りまとめたことは意義深いと思う。

◇大災害に際しての緊急放送の在り方が問われているのではないか。ソフト面だけでなく、自らも被災する側になりうるという意味で、災害時でも放送可能なハード面のシステム構築が急務だろう。

◇原発の再稼働や代替エネルギー問題について、国民が意思決定の際、事前と事後で大きな齟齬や断絶が生じないよう、情報を適切に伝えることが重要だ。また国民は平時から原発のリスク等を真正面から見つめるべきである。

◇災害時だからこそ、目に見えないもの、映像化しにくいこと、たとえば復興予算の執行が適切に行われているかなど、チエックすることも報道機関の役割と考える。新たなライフスタイルを生み出すような働きかけも必要ではないか。

遠藤アナ

放送番組審議会委員のみなさんからはこのような意見を頂きました。HTBからは、ANNテレビ朝日系列やHTB独自で継続しておこなっている取材や番組制作について。さらに従来の原発災害マニュアルを最新に改め整備を行ったこと。東京キー局が首都直下大地震などで全国放送が出来なくなった場合の代替放送の仕組み作りについて、系列を挙げて構築し、大規模な模擬訓練を実施していることを報告しました。

大野アナ

また、減災報道をスムーズに行うために毎日行っている緊急時訓練や、報道、放送の継続性を担保するためのハード面での二重化などの対策も行っている現状を報告いたしました。

遠藤アナ

放送番組審議会の委員の皆様から頂いた意見を真摯に受け止め、報道機関としての役割や責任を果たすべく、より一層自覚して放送してまいりたいと思います。ご意見ありがとうございました。

ここからはHTBからのお知らせをお伝えいたします。

大野アナ

札幌市中心部で計画が進む、新しい市民交流複合施設を中心とした再開発事業について、上田市長は本格的な準備に乗り出すことを先月25日に明らかにしましたが、HTBはこの再開発地区に本社を移転することを発表しました。

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大野アナ

中央区北1条西1丁目の再開発事業は「市民交流複合施設」やオフィスビルを建設する計画で、札幌市をはじめ民間企業などが参加する準備組合によって進められます。先月25日の札幌市議会の代表質問で上田市長はこの再開発について本格的に着手する方針を明らかにしました。

札幌市は来年度に都市計画決定を行い、2014年度の工事着工を目指していることを明らかにしました。HTBは開局50周年を迎える2018年にこの地区に建設される再開発ビルに本社を移転することを発表しました。市民との交流を今まで以上に深め、地域メディアとしてのさらなる発展を目指します。

遠藤アナ

HTBのマスコットキャラクターonちゃんは、今年の12月1日で15周年を迎えます。この15周年を記念して、「あなたのonちゃんコンテスト!」を実施しています。

大野アナ

テーマはずばり〝onちゃん“です。

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大野アナ

イベントで出会ったonちゃんの写真や、お子さまが描いたonちゃんの似顔絵など、onちゃんにまつわるものを大募集します。住所、氏名、年齢、職業、または学年、電話番号、作品のエピソードを添えて、郵便番号062-8501 HTB「onちゃんコンテスト」係までご応募ください。11月6日火曜日、必着となっています。沢山のご応募お待ちしています。

遠藤アナ

HTBの開局45周年と札幌市とドイツ・ミュンヘン市の姉妹都市提携40周年を記念して、「ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」が来日します。

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大野アナ

札幌公演は来年4月14日に札幌コンサートホール Kitaraで行われます。指揮は、世界屈指のオペラハウスや名門オーケストラの主要ポストを歴任し、今年9月ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任したロリン・マゼール氏。ソリストに迎えるのはヴァイオリニスト五嶋龍さん。夢の共演にご期待下さい。チケットはKitaraチケットセンター、市内各プレイガイドで発売中です。

遠藤アナ

12月の「あなたとHTB」では、10月の放送番組審議会で審議いたします「浅漬けの罠 追跡0157」他2つの番組に対する放送番組審議会委員の皆さんの意見をご紹介いたします。


「あなたとHTB」、次回の放送は12月16日、日曜日の午前5時5分からとなります。

では今日はこの辺で失礼します。 

過去の放送より