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あなたとHTB
このページは平成30年4月22日放送分から引用しています。
森・佐藤両アナウンサー
佐藤良諭アナウンサー
おはようございます。
新年度初の「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りや放送のあり方を目指すための番組です
森さやかアナウンサー
今回は、今年2月と3月に開催しました
第501回、第502回の放送番組審議会で審議されました
「ハナタレナックス特別篇」と
HTB開局50周年記念 イチオシ!スペシャル
「知床 子グマ3兄弟」についてお伝えします。
ハナタレナックス特別篇
チームナックスとゆく 北海道美食めぐりの旅in小樽
佐藤良諭アナウンサー
最初に、今年2月にシリーズ第4弾として全国放送された
ハナタレナックス特別篇
「チームナックスとゆく 北海道美食めぐりの旅in小樽」です。
今回の舞台は、かつて北海道一の商業都市として栄え、
今や全国屈指の観光都市へと姿を変えた歴史ある港町・小樽。
平均年齢40歳をとっくに過ぎてなお、遊び心を忘れない
「TEAM NACS」の5人が送る、等身大の“食旅”バラエティーです。
森アナウンサー
この番組に対して 番組審議会委員から頂いた
ご意見の中から まずは評価点をご紹介します
≪評価点≫
●小樽の街を本州の人に
そして世界の人に紹介する番組としては
実に上手く作られた番組だ
●過去3回のよさが伸ばされて
これまで少し気になったところは
巧みに改善されている
●地図で なんとなく小樽がわかった
一定時間表示してくれるのが見やすかった
北海道の方でも 小樽市内の位置関係は
知っているようで正確には知らなかったりする
●それぞれの紹介に 歴史的背景や場所
価格などの情報が的確に入っていてよかった
●小樽運河から始まるという
定番の導入だが
「運河クルーズ」を使うことで
少し新しく見せられていた
●石沢、高橋という
HTBのエース女子アナウンサー2人が
バスガイド風の衣装で登場することで
華やかさもぐっとアップしている
●最初の方に映った運河の映像が
とても美しかった
運河にひとつも波がたっていない映像があって
とても不思議に感じた
●「おたる水族館」での鮭の丸呑みも見事
様々な角度からの映像を
ふんだんに盛り込んでいて
一体何台のカメラで撮影したのか
魅力的に見せてくれた
佐藤アナウンサー
●クイズやくじで食べられる人と
食べられない人がいるという手法も「定番」だが
定番・王道であることが
家族で見ていられる安心感につながった
●くじで食べられない人がいても
それを温かく見守るチームナックスの
人間的なよさがあってよかった
●今回「ニシンはちゃんとスタッフが
食べました」という説明があってよかった
●5,400円もする丼
普段なら私は興味がわきませんが
彼らの食べっぷりを見ていると
食べてみたいと思う
●小樽限定品は
取り上げたお店の新鮮さはないが
現地に行かなければ味わえない物の
情報提供はよかった
●「ルタオ」「かま栄」のご当地限定メニュー
だけではなく
新千歳空港での取り組みを
紹介する辺りはさすがだと思う
●小樽に行く機会はあまりないものの
新千歳空港にはちょくちょく行く
視聴者にとっては
今度 空港に行ったときには
ひとつ買ってみようと思わせる内容だ
●なぜ小樽で箸なのかと思いましたが
プレゼントは金額の多寡ではなく
出演者からの特別感のあるものはとてもよい
●嬉野さんのナレーションが
ものすごくよかった
森アナウンサー
ここまでは、審議対象番組に対する委員のご意見を
お伝えしてきました。このあとは番組に対して頂いた
要望点、改善点と提言をご紹介します
▲榎本武揚の由縁を入れていたように
歴史や天狗山のような景観や
小樽の地元っ子とのからみなども
扱って欲しかった
▲「とにかく定番」という感じだ
知らなかったお店もあるが
紹介されたお店やスポットは
メジャーなところが多く 地元の人には
新しさがあまりなかったのではないか
▲「北海道美食めぐりの旅」とあるからには
小樽のお得感のある情報が必要だ
ちょっと裏情報感がなくて残念
▲シロクマ食堂でのゲームも途中で飽きた
特に イスの裏が何回も続くところは
もういいなと思ってしまった
▲新千歳空港のお店の紹介は
買い忘れても定番商品は買えます程度の
紹介でよかった
それよりも本店でのやり取りの
楽しさの方が見たかった
▲女性アナウンサーの服装が
中途半端なコスプレみたいな印象
佐藤アナウンサー
▲何とか1泊できなかったのだろうか
小樽の夜の顔が見られなかったのが課題
▲秋の小樽の方は トドによる「鮭の丸呑み」や
秋シャコの寿司など秋らしさが少し垣間見られた
しかし 夏の小樽の方は 黒っぽく夏らしくない
衣装も含めて夏らしさがあまりなかった
食と旅情報という番組の趣旨を踏まえると
季節感が乏しいことはやや残念
《提言》
☆憧れだけで終わる場所ではなく
誰もが一度は訪れてみたい場所
こうした情報の提供は これからも必要だ
☆「水曜どうでしょう」からのファンにとって
“うれしー”が番組にナレーターとして
登場するだけで垂涎ものだ
こうしたファンが
「ニヤリ」とするような仕掛けを望む
☆もっと貪欲に攻めることができなかったのか
ガラス・オルゴール・水産物や
スウィーツ以外のものを掘り出すとか
夜の花園の飲食街に彼らを放り込むとか…
佐藤アナウンサー
ここからは、HTB開局50周年記念
イチオシ!スペシャル
「知床 子グマ3兄弟」
ついての委員のご意見を紹介します。
HTB開局50周年記念
イチオシ!スペシャル
「知床 子グマ3兄弟」
佐藤アナウンサー
知床半島の鳥獣保護区「ルシャ」、
〝ヒグマの国〟での暮らしを
謳歌する3頭の子グマを題材に、番組では
貴重な映像を使用して、
大自然の過酷な環境や
ヒグマの知られざる生態をお伝えしました。
森アナウンサー
それでは、3月に審議されたこの番組に対する
委員のご意見の中の評価点からご紹介します。
≪評価点≫
●ヒグマの生態を中心として
知床のおかれている状況をできるかぎり
紹介しようとした姿勢に共感した
●家族で観る時間帯でもあると思うので
色々な世代に相応しい番組だった
●とても見応えのある番組だった
知床ルシャについてもヒグマについても
初めて知ることばかりで貴重な映像の数々だ
●鳥獣保護区ルシャという
特別なエリア内での撮影が中心ということで
迫力のある映像の連続だ
これら映像を記録したことだけで
十分な価値がある
ところどころに挿入される知床半島の
四季折々のカットも美しく
長期間にわたる丹念な取材があってこその
素晴らしい素材だ
●ヒグマがあんなに小さいアリやエビを食べて
生き延びているとは知らなかった
ほとんど知識がないヒグマの生態を知るという意味で
大変貴重な番組だ
●ヒグマが沖合にある防波堤まで泳いで渡って
鳥の卵を食べたり
海に潜って定置網にかかったカラフトマスを
取ったり
とにかく驚くような映像や
知らない話がいっぱいあった
佐藤アナウンサー
●キリコ親子を追いかける映像や
ヒグマの生態を撮った映像は見事
●3兄弟が親から離れる場面
キリコが子どもたちを探す様子
よく撮れたな~と感心した
●グーがいなくなり エンディングで
キリコとモグとハルが
何事も無かったかのように歩いていく姿は
自然の厳しさ 命の儚さを考えさせ とても印象的だ
見た者に何かを考えさせるよいエンディングだった
●特に印象に残った点は 観光客のマナーの悪さ
想像を超える観光客の行動に唖然とした
動物や住民のことを全く考えない人々の
愚かな行動を許すべきではないと思った
●ヒグマと共存していくために
ヒグマと人間との距離の取り方を知らせるのは
必要なことだ
ヒロさんの「地元に住む人々のためにも」
という言葉もとても分かりやすい表現だ
●クイズや模型 ヒグマが潜るときの時計など
色々なツールを通じてヒグマに関する基本情報を
分かりやすく覚えやすく伝えていた
●加藤登紀子さんのナレーションには
お腹の底にぐっとくる包容力を感じ
リアルな生態とタイトルから予想できる
ドラマへの期待が高まった
森アナウンサー
ここまでは、評価点をお伝えしました。
このあとは、委員のご意見の中から、
要望点、改善点と提言をお伝えします。
≪要望・改善点≫
▲ゴールデンタイムなので
万人受けする作りで クイズ仕立てのコーナーも設け
子どもたちも一緒に見るから 子グマ物語風のストーリーに
なっているが
本当にそれが唯一の正解なのか
作り手が本当に視聴者に伝えたかったこと
見せたかったことは他にあったのではないか
▲コンセプトそのものに
重大な欠陥があったのではないか
知床で取材した質・量と同等もしくはそれ以上の
手間と準備をスタジオパートにも費やし
コンパクトに凝縮して
濃密にしなければならないのではないか
▲レジャーでアクセスできる場所とは
別なのだと念押しし
後半の観光客との接近遭遇の場面との
違いが出せれば分りやすかった
佐藤アナウンサー
▲野生動物の宝庫で 観光を
産業の柱の1つとして掲げる北海道において
野生動物と人、観光客との距離や関わり方というのは
とても重要なテーマだ
このテーマを最前面に押し出して 視聴者に
じっくり考えさせる作りにすることも出来たのではないか
▲ホテルで豪華なディナーを食べ
食堂で海鮮丼を食べる女子アナウンサー
ヒグマの様々な動きのコラージュの
BGMがマイケル・ジャクソンであること
メリハリのないクイズなど
あれらは何のために挿入されているのか
加藤登紀子さんの味わいのある
ナレーションとのギャップも感じた
《提言》
☆スタジオでのやり取りを一切なくして
全編ルシャで撮影された映像でまとめて
壮大なネイチャードキュメンタリーとして
番組を制作していたら
より感動的な作品に仕上がったのではないか
森アナウンサー
☆今後もこのヒグマ取材を継続し
生放送でこれをより興味深く意義深く
特集する取り組みの継続を期待する
佐藤アナウンサー
「あなたとHTB」次回の放送は
4月と5月に開催される
第503回と第504回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします
6月24日(日)午前5時35分から放送です