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あなたとHTB
このページは平成30年10月28日放送分から引用しています。
森・佐藤両アナウンサー
佐藤良諭アナウンサー
「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指す番組です。
さて、今回の審議対象番組は
今年9月に開催された
第507回の放送番組審議会で審議されました
HTB開局50周年記念イチオシ!モーニングSP
「夢の授業~かけっことボクたちの約束~」です
森さやかアナウンサー
この番組は、「今よりも足が速くなりたい」と願う
20人の子どもたちの特別なかけっこ教室の記録です。
HTB開局50周年記念イチオシ!モーニングSP
「夢の授業~かけっことボクたちの約束~」
森アナウンサー
子どもたちの願いを叶えるのは、
かけっこ先生・仁井有介さんら3人のプロフェッショナル。
「かけっこ」が早くなる実践的なコツをわかりやすく
伝えるとともに、かけっこ教室を通じて子どもたちの
心の成長を描きました。
佐藤アナウンサー
この番組に対して、番組審議会の委員から頂いた
ご意見から、まずは評価点を紹介します。
≪評価点≫
〇夏休みで 家族が揃って見られる
良い放送時間で
見ていただきたいターゲットが
明確な番組だと思った
〇家族で安心して見られる
善意の溢れた番組だ
〇タイプの異なる魅力的な子供たちが
たくさん出てきて楽しめた
〇「がんばれ がんばれ」と応援したくなる
ほっこりとした素敵な番組だ
〇今回の番組を見て良かったのは
単純な「ハッピーエンド」に
なっていなかったところだ
〇走るのが遅いことに
大きな劣等感を持たせないというのは
番組の内容としては 難しい気がししたが
全体を通すと 走ることを好きになることにも
焦点が行くようになっていて清々しい
〇1時間は長いかなと思ったが
始めのタイム計測から
このタイムがどうなるかに興味がわき
結末を見ずには終われない番組構成に
なっていた
〇番組は
足が速くなりたいと願っている
子供たちの目標に応えるために
北海道で活躍するプロの先生たちの説明を
分かりやすく編集していた
がんばっている子供たちの
表情の変化もよく捉えていた
森アナウンサー
〇子供たちが一斉に駆け出す後ろ姿が
子供らしくて
明るい未来があって とても好きでした
〇とても器用とは言えない子供たちが
勇気をもって申し込んだ「かけっこ合宿」
お子さんたちが他人とは思えず
いじらしく心配で 目が離せなかった
〇子供たちの表情
初めて実感した悔しさや挫折と涙を
活き活き捉えた素晴らしい番組だ
〇親子関係の描き方が自然で
とても良かった
親が来させる合宿もありますが
ここでは子供を見守る姿だけが写っていた
〇事前に綿密な取材を重ね
信頼関係を築いたからこその
映像だということが判り
丁寧な作りに感服した
〇道内の小学5年生の50メートル走の
記録が 男女とも全国最下位だと紹介したのも
「つかみ」としては効果的だった
〇急にあんなに走らされて
最後に測定をやられたら
疲れ果てて タイムは悪化するはずだと
思っていたが
二日目が雨となる厳しい条件の中でも
20人中16人もタイムを改善したのには
さすがプロだと思った
佐藤アナウンサー
ここまでは、評価点についてお伝えしてきました。
このあとも引き続き、評価点をお伝えします。
〇音楽もとても似合っていた
〇陸上選手はつま先で着地し
弾むように走っているのに対し
子供たちはかかとから着地している
という説明も分かりやすい
ほかにもポイントが具体的に示され
番組を見終わって 実際に試してみる
子供も多かったのではないか
〇早く走るためのコツに関して
画面の下にテロップを入れ
それに沿って ひとつひとつ説明するなど
視聴者が整理しやすい作りになっていた
〇仁井さんの子供たちへの話し方や
アドバイスなどは
愛を感じることができて素敵だった
HIRAKUさんも
一風変わっていて楽しかった
〇ダンスが 速く走ることの
トレーニングとして有用であることに関し
北海道教育大学の森田教授の理論的な解説は
わかりやすくてよかった
〇4人の子供にスポットをあてながら
進んでいったので 見飽きることがなく
それぞれの思いや走ることだけではなく
礼儀や物事の考え方など
人間教育としても考えさせられる
とても良い番組だった
〇番組の最後は 余分な説明をせず
最終測定のあとの子供たちの表情や言葉などで
子供たちの変化を感じさせようという
意図があったように感じ 非常に好感がもてた
森アナウンサー
〇最も印象深かったのは亮汰君が
最後にもう一度チャレンジするところだ
ここで結果を出せなかったことで
逆に 彼の努力がこの後も続くような
感じがして 好感を持った
〇亮汰くんが 雨の中 帽子をかぶったまま
いびつなフォームで走るすがたを
大人が力を合わせて待っていてくれる
挑戦することはいいことと
子供が信じられたであろうこの場面は
番組で最も好きなシーンだ
〇記録が伸びた子 伸びなかった子
それぞれでしたが
子供たちの姿が本当に素敵だった
〇フィーチャーされた4人の子供の
それぞれのキャラが立っていて
速く走りたい理由もそれぞれで
きちんとドラマになっているのが良い
〇最初の皆さんの緊張感
途中のくやしさなどが良く伝わった
〇番組の最後は 余分な説明をせず
最終測定のあとの子供たちの表情や言葉などで
子供たちの変化を感じさせようという
意図があったように感じ 非常に好感がもてた
〇最も印象深かったのは亮汰君が
最後にもう一度チャレンジするところだ
ここで結果を出せなかったことで
逆に 彼の努力がこの後も続くような
感じがして 好感を持った
〇亮汰くんが 雨の中 帽子をかぶったまま
いびつなフォームで走るすがたを
大人が力を合わせて待っていてくれる
挑戦することはいいことと
子供が信じられたであろうこの場面は
番組で最も好きなシーンだ
〇記録が伸びた子 伸びなかった子
それぞれでしたが
子供たちの姿が本当に素敵だった
〇フィーチャーされた4人の子供の
それぞれのキャラが立っていて
速く走りたい理由もそれぞれで
きちんとドラマになっているのが良い
〇最初の皆さんの緊張感
途中のくやしさなどが良く伝わった
〇「かけっこ教室」が終わった後の
子供たちの様子で
先生から教わったことを記したノートを
宝物にしている心晴(ここは)さんや
運動会で走る朋生(ともき)君らの姿を
盛り込んだのも好判断だった
〇番組の最後に
子供たちだけではなく
番組制作に携わったスタッフ
全員のタイムを流した
こうした「遊び心」も好きだ
〇つるの剛士さんのナレーションや
字幕にひらがなが多い点
フリガナをふった点では
子供にも見やすいように作られており
幅広いターゲットに対して
バランスがよいと感じた
〇つるの剛士さんの語り口も
暖かみがあり
番組の醸し出す雰囲気に
フィットして 好感が持てた
佐藤アナウンサー
委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました。
このあとは、番組に対して頂いた要望点、改善点と
提言をご紹介します。
≪改善点・要望点≫
▲涙あり笑いありみたいな展開が
最初からなんとなく予想され
その通りに進んでいったので
ちょっと番組が長く感じた
▲駆けっこ主体ならば
もう少しグラウンドの環境を良いところに
した方が良かったのではないか
▲日本のメディアでは
「イケメン○○」「美人○○」をよく聞く
イケメンだから何?と聞きたくなる
本人の実績 人柄に直接関係ないので
イケメンか美人かの判断は
視聴者に任せてもいいのではないか
▲この番組を見た後 私たちは
何に気を付けて生活をすれば良いのか
どんな問題意識を抱えて
地域で暮らして行こうとするのか
私たち一人一人にできることは何なのか
番組がそこに到達できないのかと感じた
森アナウンサー
▲仁井先生の授業内容の趣旨が
わかりにくかった
みんなの将来の夢を聞いた後
どのように収拾をつけたのか
その目的があやふやだったと思う
▲「夢の授業」の夢が
駆けっこだけでなく
見る人の考えが広がるように
一般化できていたらよかった
▲見知らぬ同世代と共通の目標を掲げて
一夜を共にさせるというプログラム
その取り組みの思想背景を
浮き彫りにできたのかという点で不満が残る
▲仁井先生が亮汰くんを呼んで
玄関で話をする場面や
HIRAKUさんが朋生くんを連れ出して
話をする場面はテレビ的な演出なのか
どういう意図であの場面を映像で残したのか
よくわからなかった
▲この番組を見た後 私たちは
何に気を付けて生活をすれば良いのか
どんな問題意識を抱えて
地域で暮らして行こうとするのか
私たち一人一人にできることは何なのか
番組がそこに到達できないのかと感じた
▲仁井先生の授業内容の趣旨が
わかりにくかった
みんなの将来の夢を聞いた後
どのように収拾をつけたのか
その目的があやふやだったと思う
▲「夢の授業」の夢が
駆けっこだけでなく
見る人の考えが広がるように
一般化できていたらよかった
▲見知らぬ同世代と共通の目標を掲げて
一夜を共にさせるというプログラム
その取り組みの思想背景を
浮き彫りにできたのかという点で不満が残る
▲仁井先生が亮汰くんを呼んで
玄関で話をする場面や
HIRAKUさんが朋生くんを連れ出して
話をする場面はテレビ的な演出なのか
どういう意図であの場面を映像で残したのか
よくわからなかった
▲仁井さんが駆けっこだけではなく
玄関の靴の始末や宿泊時のマナーや
授業の中で子供たちの夢についても
お話していたのが印象的だった
その部分でもう少し話を掘り下げても
良いのではないか
▲仁井先生もHIRAKUさんも
どうしてこんなに教えるのが上手なのか
検索したら 小学生に走ることやダンスを
教えるプロであると分かった
このあたりは もう少し説明しても
良いのではないか
佐藤アナウンサー
▲なぜ「まずダンス」なのか
説明があればスムーズに入っていけた
森田教授もここで初めて登場するので
少々わかりにくかった
▲つるの剛士さんの名前が出るたびに
5人の子供の父親だということを
アピールしなくてもいいのではないか
▲つるの剛士さんが
「怒るってパワー使いますよね」
みたいな発言をしたが
仁井さんは決して怒っていなかったので
違和感がある
▲「紅一点」という
銘柄のみそがアップで映され
続いて子供の一人が「みそ最高」と
大きな声で言う
さらにこの商品のCMが入って
個人的には 興ざめだ
▲SHIHOさんがどの程度
食事に関わっていたのかわからないが
せっかくなので 子共たちが摂った食事を
すべて紹介してほしかった
▲食べるシーンで
「んんん~!」なんてテロップは蛇足だ
流れる言葉をただ書き留めるテロップは
映像への注目をそぎ 逆効果だ
森アナウンサー
≪提言≫
☆番組には地域社会に対して投げかける
メッセージのようなものと
それに取り組むHTBという企業の覚悟を
どこかに折り込まなければならないのではないか
☆50周年記念だからという
限定的な取り組みではなく
定期的に 様々な北海道の地域や
子供たちへのアプローチを番組で紹介し
一つ一つの取り組みの点と点を繋ぎ合わせて
俯瞰するような視点があってもよい
佐藤アナウンサー
「あなたとHTB」次回の放送は
10月と11月に開催される
第508回、第509回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします
12月16日(日)午前5時35分から
放送です