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あなたとHTB
このページは令和元年6月23日放送分から引用しています。
森・佐藤両アナウンサー
佐藤良諭アナウンサー
おはようございます
「あなたとHTB」の時間です
「あなたとHTB」は視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指すための番組です
森さやかアナウンサー
今回は今年4月と5月に開催しました
第513回第514回の放送番組審議会で審議されました
HTBノンフィクション「CHANATHIP~北海道へかける想い~」と
テレメンタリー2019「商店街のピアノ」についてお伝えします
佐藤アナウンサー
最初にHTBノンフィクション
「CHANATHIP~北海道へかける想い~」
についてです。
HTBノンフィクション「CHANATHIP~北海道へかける想い~」
佐藤アナウンサー
この番組は、鳴り物入りでJリーグに乗り込んできた
タイの国民的な英雄、チャナティップ選手の魅力に迫りました。
北海道コンサドーレ札幌でも抜群のテクニックと
親しみやすい人柄で、欠かせない存在になっている
チャナティップ選手のタイへの帰国に密着、
その絶大なる人気のルーツを探るなかで
夢の舞台、Jリーグと北海道にかける熱い想いが
明かされます。
森アナウンサー
この番組に対して 番組審議会・委員から頂いた
ご意見の中から まずは評価点を紹介します
《評価点》
●チャナティップ選手の活躍は知っていた
いつか こういう番組が放送されると
思っていたので 非常に興味深く見た
●こんなアジアの選手が
札幌で活躍していることを知らなかった
●土曜の午前中の放送は良い時間帯だった
コンサドーレファンには 開幕戦への序章として
最適な人物で 興味がわく題材ではないか
●サッカーに関する知識がほぼない私でも
かなり楽しく見ることができた
●ワクワクしながら番組に
引き込まれていったのは
躍動感のあるBGMの影響も大きかった
●チャナティップ選手の人柄が
とてもよく伝わる
元気ももらえたし 何より感謝の気持ちの
大切さもとてもよく伝わった
●何と言っても 笑顔がいい
ファンを大切にする様子にも好感が持て
母国でのたいへんな人気ぶりも
映像から十分に伝わった
佐藤アナウンサー
●忙しい合間でも ファンの子どもたちに
サインをするサービス精神や
タイで偶然会った恩師に感謝する姿
片言の日本語で挨拶しながら はにかむ笑顔など
人柄がとても魅力的に映った
「微笑みの国」タイの人だと
あらためて感じさせてくれる
●冒頭で チャナティップ選手の
情報が一気に紹介され
実績やインスタフォロワー数まで
わかりやすく説明されたので
一気に興味がわいた
●日本人選手に丁寧にコメントを集めている
部分はとても説得力があり 面白かった
●都倉選手や宮澤選手の解説により
チャナティップ選手が サッカー選手として
どこが優れているか伝えようとしたところは
分かり易くてよかった
●身長が低いというハンデにもかかわらず
父と二人三脚で大好きなサッカーに打ち込んだ結果
海外のチームでも活躍できる選手になれたことは
何かに挑戦している あるいは挑戦したいと
思っている視聴者に 勇気を与えた
森アナウンサー
ここまでは番組に対する委員の評価点をお伝えしてきました。
このあとは番組に対して頂いた
改善、要望点と提言をご紹介します
≪改善点 要望点 提言≫
▲タイトルに「北海道へかける想い」
とあるが
彼の北海道への具体的な想いを
感じることが出来なかった
▲最も注目されるトレーニング法については
一切NGだったのか
NGで当然かとは思うが サッカーファンなら
そこが気になるのではないか
▲タイのサッカーのレベルが
アジアや世界でどれくらいの位置にあるのか
その中から日本のJリーグに入ることが
どれくらい大変なのか レベル感が分からなかった
▲「国民的英雄」とは どのレベルなのか
日本におけるイチローに匹敵するレベルなのか
チャナティップ選手の年収とか
日本とタイの物価の差や不動産価格の違いとか
そういうことを提示してくれていたら
もっと説得力があった
▲チャナティップ選手は体が小さいことを武器に
スター選手として成長したと紹介があったが
サクセスストーリーを知りたかった
佐藤アナウンサー
▲今回の番組の柱の一つは
チャナティップ選手のような小柄な選手が
J1という高いレベルで
どうして戦うことができているのかという点だ
体重のデータもあった方が良かったし
J1の選手全体の平均などとの比較があれば親切だ
▲都倉選手がチャナティップ選手のドリブルの
すごさを語っていたが わからなかった
サッカーに詳しくない視聴者からすると
わかりやすい説明を先に出すか
テロップやナレーションで補足してもらいたい
▲タイでは英雄で 尊敬すべき選手に
「最高です」というポーズなど
コミカルな姿を
ことさらに要求するべきではない
▲テレビクルーに向かって
丁寧に話していると思っていたら
「高校の恩師だよ」という表現になったり
日本語としてのニュアンスと チャナティップ選手が
話しているニュアンスは合致しているのか疑問だ
《提言》
☆タイのひとたちもJリーグに注目してくれるし
私たちもタイを応援したくなる
「かけはし」になるということは
こういうことだ
☆何かに詳しくない人が見ても
番組から気が逸れてしまわないように
できるだけわかりやすく伝える
工夫をしていただきたい
森アナウンサー
ここからは、5月の番組審議会で審議されました
テレメンタリー2019「商店街のピアノ」です。
佐藤アナウンサー
この番組は、小樽のアーケード商店街の片隅に置かれた
1台の古いピアノが生み出す出会いを描きました。
「自由に弾いてください」と置かれたピアノ。
さまざまな人がピアノを弾きにやってきます。
そして、その演奏に足を止める人が集います。
マチを変えてゆく1 台のピアノを巡る記録です。
森アナウンサー
それではこの番組に対する委員のご意見の中から
最初に評価点をご紹介します
《評価点》
●少し寂れたアーケード商店街の路上に
ポツンと置かれた茶色のピアノ
叙情的なストーリーが展開するのかと
思って見始めたが 良い意味で裏切られた
●一見 ピアノには馴染み薄そうな男性が
ピアノに歩み寄り
まさかのショパンのノクターン2番を弾く
出来過ぎのような冒頭で
一気に引き込まれた
●30分弱という番組時間で
30人ものピアノ演奏を見せていく
季節感も伝え そのスピード感が
番組を飽きさせなかったし
視聴者が考え 感じる編集となっていた
●「よっちゃん」と呼ばれる「都落ち」した
元タレントが久しぶりにピアノに向い
音楽の良さを再認識するという部分は
番組を立体的に見せる重要なエッセンスだ
●優しくて小さな一期一会が 終始感じられた
ピアノと人々の出会い 弾く人と聴く人の出会いが
とても自然に描かれていた
佐藤アナウンサー
●美容師さんが腱鞘炎になるほど
練習をしていたり
すし職人の板前の格好で弾いていたり
親子で連弾をしたり
様々なピアノにまつわる人の想いに溢れ
商店街が元気になりそうな希望を感じた
●語り口は はしゃぐほどでもなく
淡々とするでもない
自然体に日常を切り取ることができた
映像を見られて満足だ
●商店街は 確かに人通りが少なく
寂しいなと思うが
ピアノを1台置く事で
こんなに物語ができるんだと感動した
●地域の交流とか まちづくりとか
そういう切り口ではなく描いたのが良かった
自然にこのピアノ1台の可能性を感じる
番組になっていた
●誰もがあの商店街に行くことはできない
でもこの番組を見る事ができて
私も感動と勇気をもらった
森アナウンサー
ここまでは評価点をお伝えしました
このあとは委員のご意見の中から
改善、要望点と提言をご紹介します
《改善点 要望点》
▲商店街が寂れているという話題を
丸井今井の閉店映像まで絡めて
あそこまで丁寧に描写する必要はあったのか
「小樽の街をなんとかしたい」
という想いに寄り添い過ぎだ
ある一定の客観性を担保したうえで
視聴者に問いかける必要がある
▲エピソードのいくつかに
オチはないのかとか
もっと短くてもいいと感じた
▲この番組は 視聴者が考えながら
見るタイプの内容で
ダイレクトにメッセージが伝わることを
期待している視聴者には少しわかりにくかった
▲ピアノを弾く人が 次々と紹介されたが
エピソードを深く掘り下げないのに
これだけ多くの人を取り上げた理由がわからない
佐藤アナウンサー
▲100人の人に弾いてもらうというイベントは
元々のストリートピアノの趣旨的なものとは違う
▲正月飾りとピアノの冬の場面の後
昨年夏のイベントが紹介された
冬の場面は1年前の冬なのか分かりにくい
時系列で少し混乱した
▲もともとどこにあったピアノなのか
荒澤さんがわざわざ購入したものなのか
「店にあったものを外に出して生き返った」と
いうようなエピソードがあれば
紹介しても良いと感じた
▲「よっちゃん」のキャリアは独特過ぎて
市井の人々の喜怒哀楽を描くのとはちょっと違う
▲多くの人を登場させてしまったために
今回の番組は広く薄い内容になった
たとえば「よっちゃん」の話を深く掘り下げるなど
メリハリをつける工夫をしていればよかった
森アナウンサー
《提言》
☆ピアノという楽器を通じて
多様な人生が垣間見えるということ
そんな人生の一つ一つが 商店街や街を
形作っているという
一つ引いた目線でピアノをとらえた方が
想いは伝わったのではないか
☆どうしてもNHKの
「ドキュメント72時間」と比較してしまう
あちらは3日間という決まった時間軸の中で
すべてを完結させるという体裁をとっている
「すべてが その場勝負」で登場人物を
深掘りしていく方が視聴者に訴える力は強い
佐藤アナウンサー
番組審議会の報告に続きましてお知らせです。
HTBが国際賞を受賞しました。
森アナウンサー
去年9月、HTBの本社社屋を移転する時に
南平岸の旧社屋で最後の放送となった
放送終了時の特別版コールサイン、
「南平岸最後の放送~50 年間の感謝と別れの想いをこめて~」が、
5 月 14 日にドイツで開かれた
「ワールド・メディア・フェスティバル2019」の
ニュース部門の銀賞を受賞しました。
34カ国789作品から日本の民放局として
唯一受賞となりました。
「南平岸最後の放送」はHTB の ビデオ・オン・デマンド サービス
「HTB 北海道 on デマンド」で
無料配信しています。
佐藤アナウンサー
さて
「あなたとHTB」次回の放送は
6月と7月に開催される
第515回と第516回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします
8月25日(日)午前5時35分から放送です