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あなたとHTB


このページは令和元年10月27日放送分から引用しています。

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森・佐藤両アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます

「あなたとHTB」の時間です
「あなたとHTB」は 視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指す番組です
さて 今回の審議対象番組は
今年9月に開催された
第517回の放送番組審議会で審議されました
イチモニ!SP
「挑め!超過酷な絆のレース」です

森さやかアナウンサー

この番組は 朝の情報番組「イチモニ!」の人気特集で
イチモニ!チームが挑んだ過酷なレースの記録です

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イチモニ!SP「挑め!超過酷な絆のレース」

森アナウンサー

今年5月 札幌の大倉山ジャンプ台で開催された超過酷な大会は
4人一組で ジャンプ台をリレー形式で400メートル駆け上る
競技です。イチモニ!チームは、過去2回のリベンジに燃え
今年もこの大会に挑むことになりました。
出場経験のある木村愛里さんを総監督に 平均年齢23歳の
出演陣4人が 互いに「絆」を信じてジャンプ台に挑んだ
奮闘の記録です

佐藤アナウンサー

この番組に対して 番組審議会の委員から頂いた
ご意見から まずは評価点を紹介します

≪評価点≫
●大倉山シャンツェを逆によじ登る
この競技の存在も知らなかった
こうした番組や活動を通じて道民が「イチモニ!」
という番組に親しみを持つことは健全なことだ

●この大会は開催の時
とても話題になっていたと記憶にあるが
イチモニ!メンバーが出場していたことは
知らなかったので 今回この番組を見られて良かった

●番組タイトルにもある「絆」という点では
番組を通して 今回出場した4人に木村さんを
含めた5人の絆を感じた
以前のタイムを目標にしたことや
福永アナウンサーが過去の出場者に対して
「情けない」と発言したことすらも
かえって過去2年出場した方々との絆を感じさせる

森アナウンサー

●限られた時間でのスペシャル番組としては
「おもしろかった」というのが率直な感想
日頃あまり運動をしていそうもない出場者が
過酷なレースに挑戦し
完走あるいは今までの記録更新を目指すという
シンプルで分かりやすいテーマ設定であり
気楽に そして少し感動して
番組を見ることができた

●スピンオフ番組を作るという告知を見た時
正直「そんなにひっぱるネタあるのだろうか」
と思ったが 実際に見ると想像より楽しかった
若い人が がんばっている姿は やはり清々しい
ゴールしたところなどでは 思わずウルッときた

●4人それぞれのがんばりやリレーとして
バトンをつながなければならないという
想いが強く感じられ 記録更新という結果を含めて
全体としては 爽快な気分を感じた

●私自身 この約30分の番組を見て
すごく感動したかいうと そうでもない
では それほどの感動がなければダメなのか
というと 全くそうではない
人の絆を感じることができて 楽しく視聴できる
それだけで十分だ 非常に面白い番組だった

佐藤アナウンサー

ここまでは 評価点についてお伝えしてきました
このあとも引き続き 評価点をお伝えします

●イチモニ!チームの“奮闘 絆”バトンを繋ぐ
そして辛いけど ゴールした時の達成感が
見ている側にも伝わった

●木村愛里さんの鬼監督ぶりが面白かった
ピンクのジャージ上下で 坂に立ちはだかる
シーンなんか笑ってしまった

●総監督の木村愛里さんの「場の仕切り」で
番組全体が成立したところがあった
そうであるなら 
ゴール時も抱き合って涙を流すのではなく
思い切って もっと竹刀をバチバチ振り回した
お笑いバラエティに徹した方が おもしろく見られた

森アナウンサー

●木村愛里さんの才能を強く感じた
自分がどう対応すれば 番組が面白くなるか
という点に対する勘の良さは秀逸だ
この才能を見いだし 育てたことで
テレビ局として大きな財産を手に入れたのだ

●室岡アナウンサーに来年度の招待状が届く
という仕掛けも すごく良かった
企業が系譜を受け継ぐ姿として見た
楽しみです

●私自身 大倉山は
下から遠目にしか見たことがないので
ジャンプ場の引きの映像は見られて良かった

●4人それぞれの担当する区間の説明や
自主トレのシーンから
競技の内容や過酷さは理解できた
競技会場でのカメラアングルによって
急勾配を実感できたことは
過酷なレースだと伝える効果があった

●札幌学院大の高坂さんが坂を登る
シーンが良かった
高坂(たかさか)さんの笑顔で難なく走る姿によって
メンバーたちが大変さを際立たせる効果が絶大だった

●自主トレの様子にも社屋の様子にも
スタジオの様子や普段見られない部分が
チラチラ映っていて 親近感が持てた

佐藤アナウンサー

委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました 
このあとは 番組に対して頂いた要望点 改善点と
提言をご紹介します

≪要望点・改善点≫
▲毎年 大倉山で行われているのか
どんな人たちがエントリーする競技なのか
大まかな勝敗やルールは 冒頭に伝えることで
そのあとの「絶対勝ちます!」などの意味がわかる

▲「勝つ」ということが 先頭でゴールを
切ることなのか 他にも何かあるのか
ルールがわからないので
最初から最後まで理解できないままだった

▲順位についても どんなチームが出場しているか
全く紹介されないので
すごさもダメさも感じられず
せっかくのファクトなのに印象が薄かった

▲今回は「絆」を番組名に掲げたように
ある種の感動バラエティの要素を
意識した作りだったが
やはり100メートル1人1分の
ダッシュでは 少し物足りない
もし「絆」「感動」にフォーカスするのであれば
やはり「いかに大変な坂なのか」を実証し
見る側に感じさせる部分が必要だ

森アナウンサー

▲大倉山の傾斜がどのくらい過酷であるのかが
いま一つ分からなかった
最大斜度37度 高さ133メール
40階建てのビルと同じというスケールを
ドローンの映像を俯瞰して見せるだけではなく
客観的なデータとして感じられるような
工夫ができなかったか
「壁のよう」という言葉だけではなく
具体的な映像として感じられると臨場感が増すはずだ

▲相当な急斜面でレースが
行われていることは伺えたが
比較的多く使われていた映像は空撮であったり
出場者を横あるいは上部から撮ったアップ映像で
むしろコースが広く平坦な印象を
受ける部分があった
目線カメラも 足元中心の映像となってしまい
コースを見上げて感じるような過酷さが
映像からは十分伝わらなかった

▲ナレーションの「一気に駆け上がります」が
息絶え絶えで登る選手の映像と合っていない
急な坂すぎて登れない画像なので
別表現のほうがしっくりくる

佐藤アナウンサー

▲希望としては もう少し4人の個性や魅力が
わかるような姿にズームしても良かった
通常の番組ではあまり知ることのできない姿を
もう少し見たかった

▲メーンであるはずの「レース本番」部分が
意外に短かった
ここに もう少し時間を割いた方が
良かったのではないか

▲他のチームや出場者の
映像やコメントや様子が見たかった

▲単に走っている人を追うだけでなく
総監督 走り終えた人 応援団などの
場面をもっと多く盛り込んだ方が
レースを立体的に見せることが
出来たのではないか

▲周りにも挑戦する人がいることなどを挟んで
このレースは過酷だが
リレー部門は普通の人が挑戦できる
キツイけれどやりがいのある挑戦だと
わかると共感が増す

森アナウンサー

▲“4人の絆をみせる時!まさかの事態が”と
CM前にテロップが入り
何か緊急事態が生じたかと思わせる
映像と音声が流れるシーンがあったが
CM明けに放送されたレースシーンでは
特段そうした事態が発生した様子もなく
そもそもテロップに流れた“まさかの事態”とは
何を指していたのか 少し違和感を抱いた

▲木村愛里さんの「やりません」からの
「やります!」が面白いのに
編集は意外にさらっと流していた
演者と編集がかみ合っていると
バラエティでも心地よさが生まれるのに 残念

▲木村愛里さんのキャラクターが強すぎて
アナウンサーたちの個性が際立たず
番組タイトルにある“絆”も
あまり感じられなかった

▲鬼監督が竹刀を持つという演出には
昨今の体罰に対する風潮を考えると
ちょっと慎重さも必要かと思った

▲この番組の視聴者の多くは
イチモ二!のファンだと思うが
そうならば アナウンサーの素の表情や テレビに映らない局内での様子が見たいのではないか

佐藤アナウンサー

≪提言≫
☆実直で明るいみなさんのキャラクターを
もっと生かして
イチモニ!の新規ファンを獲得するために
リハリのある
心地よく印象的な番組を期待する

☆「イチモニ!スペシャル」は
HTBのアナウンサーに焦点を当てたものと
タレントさんの特集になっているものがあり
同じ番組タイトルを使うには
ちょっと統一感がないように感じる

☆若い社員たちが札幌のランドマークに食らいつく姿が
HTBという企業の姿勢を体現しているようにも見え
中年のチームや役員の皆さんもこっそり参加するなど
複数チームが参加して競い合えば
「絆」というテーマも
腑に落ちたのかもしれない

佐藤アナウンサー

「あなたとHTB」次回の放送は
10月と11月に開催される
第518回 第519回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします

過去の放送より