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あなたとHTB


このページは令和4年6月26日放送分から引用しています。

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佐藤アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに、
より良い番組作りと 放送のあり方を目指す番組です。

まず、4月の第543回 放送番組審議会で審議された
「錦鯉が行く!流氷のりのりツアー」について、
委員の意見をご紹介します。

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錦鯉が行く!流氷のりのりツアー

この番組はことし4月に放送されたもので、
冬のオホーツクを舞台に、お笑いコンビ「錦鯉」の
長谷川雅紀さんと渡辺隆さんらが
珍道中を繰り広げる 旅バラエティです。
「錦鯉が行く!」は、当時、特別番組でしたが、
現在はレギュラー化し、毎週土曜日午後1時26分から放送しています。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見から
評価された点を紹介します。

<評価点>
・地域の課題を浮き彫りにする 骨太な報道・ドキュメンタリー番組と並び
バラエティという軽やかな装いで 地元の魅力を発信していくことは、
地方放送局の大事な仕事である。
この番組を見て 改めてそう感じた。

・30分番組としては盛りだくさんの内容で、
最後まで高揚感をもって、
まさに「のりのり」で楽しく見ることができた。

・錦鯉の明るいキャラクターが満載。
長谷川さんは、地元の北海道でのびのびと 楽しんで番組に出ていた。
見ている方も温かい気持ちになる番組だった。

・番組全般を通して、ドローンを活用した上空からの壮大な網走湖や
流氷の全体像を映し出しながら 場面を展開していくのが
わかりやすかった。

・場面に合ったBGMを使ってシーンを盛り上げていた。
ワカサギ釣りの場面では、釣れているチームを映した際には
ノリノリのBGM、釣れていないチームはサイレントというように
対比していたのが面白かった。

・流氷の映像が素晴らしかった。
まさに台詞にあった「息をするように動く流氷」を
しっかりと時間をかけて見せ、「自然への畏怖」を感じさせた。
笑いとのギャップが効果的で見せどころになっていた。

・番組の締めくくりで「のりのりまさのりダンス」を披露する
4人の姿にほっこりした。カメラが引いていって 上空からダンスする
4人と それを少し遠くで見ているガイドさんという図が面白かった。

佐藤良諭アナウンサー

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは要望点・改善点・提言です。

<要望点・改善点>
・字幕が多すぎて 読むのが追いつかなかった。
あちこちに目をとられ、出演者やナレーターの言っていることに
集中できず、大事な情報を見逃した。

・流氷やワカサギ釣りの魅力も、錦鯉の魅力も十分に伝えられておらず、
中途半端な印象で終わってしまった。
放送が土曜日の日中なので 視聴者のターゲットを想定することは
難しいかもしれないが、取り扱うテーマを絞り込んで
深掘りしてほしかった。

・2つのテントに分かれて対決したワカサギ釣りのシーン。
テントとテントの間の距離感がわからなかった。
「声は届くが姿が見えない」というのは、
ストレスを感じた。

・流氷ツアーの紹介の仕方は危険だった。
過去には流氷に乗った人が事故にあったはず。
流氷がいかに危険かということが どこにも紹介されていない。
映像は ただただ怖かった。

<提言>
・錦鯉の2人の魅力を育んできたHTBが、
彼らを一発屋で終わらせるのではなく、末永く道民に愛される
コンビへと さらに育てていく必要があると思う。

・番組がレギュラー化した後も、
特に 土曜日の午後という 放送時間帯を考えると、
家族で安心して楽しめる番組、地域の魅力がたっぷり伝わる番組に
なることを期待したい。

佐藤良諭アナウンサー

次に、5月の第544回 放送番組審議会で審議された
HTBノンフィクション
「ただいま!~ロコ・ソラーレの1457日~」について
委員の意見をご紹介します。

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ただいま!~ロコ・ソラーレの1457日~

この番組では、カーリングチームの「ロコ・ソラーレ」を取材。
平昌オリンピックでの銅メダル獲得から4年、
北京オリンピックで 銀メダルに輝くまでの 成長の日々を追いました。

番組審議会の委員から出た意見から 評価された点を紹介します。

<評価点>
・全体的には、ロコ・ソラーレというチームの強さの秘密、
それぞれのメンバーの特徴や魅力、カーリングという競技そのものや
それを通じて 実力を発揮する術などを紹介していて、
楽しいだけではなく、大変興味深い番組だった。

・カーリングのルールを知らない視聴者にも
丁寧に説明していた点が とても良かった。
選手の喜怒哀楽の表情が たくさん映し出され、
作り手は 選手とカーリングのことがとても好きなんだ
ということが伝わってきた。

・冒頭部分は 全体ストーリーがよくまとめられており、
吉田知那美選手の言葉と表情が、
タイトルからは 予想しにくかった 苦悩について紹介することを
予感させ、視聴者を引き込んだ。

・今回の番組は、彼女たちが何と闘ってきたのか ということを
投げかけるものになっていた。
吉田選手の「強くならなければ」というコメントには、
「“かわいい女の子たちの競技” というレッテルと闘う気持ち」が
表れていた。

・字幕の使い方が良かった。
「しゃべる」「ほめあう」「重圧」など、強調したいフレーズを
画面に出しながら説明したことによって わかりやすくなったし、
同時に使ったサウンドエフェクトは この効果をさらに高めていた。

・ふんだんに肉声を集めたことで、互いを励まし、戦略を共有し、
ときに感情をはき出すといったコミュニケーションが、
チームの強みとして機能してきたことを 浮き彫りにした。
用意されたものではない 生の言葉をたっぷり伝えることで、
単なる振り返りにとどまらず、
新しい気づきを 視聴者に与えられたのではないか。

・カーリングをよく知らない視聴者に
この競技をわかりやすく説明してくれた内容だった。
チーム内の役割がどうなっているのかや
氷の上に「ぺブル」という突起が作られることなどは、
番組で初めて知った。

佐藤良諭アナウンサー

ここまでは評価点をお伝えしました。
次に、要望点・改善点と提言をご紹介します。

<要望点・改善点>
・全体的にきれいにまとめられていたが、
ロコ・ソラーレをもっと知りたい視聴者にとっては
少々物足りないものだった。
放送枠の制約もあったと思うが、少々かけ足にも思え、
視聴した後「あ、終わっちゃった」という気持ちになった。

・タイトルにある「1457日」という数字を、
番組でどのように使っていくのか期待をして視聴したら、
0日までカウントダウンしただけだった。
タイトルに入れるのであれば、番組内で工夫して 活用したら
良かったのではないか。

・どこか単純すぎて、「教材ビデオ」を見せられているような
気分になった。ナレーションで 次の場面で何が起こるかを語った後、
その場面が始まると ほぼ間違いなく音楽が入り
「事実」よりも「情」や「気分」を流し込み、
番組が用意した結論にまんまと導かれてしまったという感じがした。

・ベテラン石崎琴美さんの存在も大きく、
できれば もう少し、
ロコ・ソラーレに寄せる彼女の分析を聞きたかった。

・北京オリンピックが コロナ禍で開催されたので
仕方がないのかもしれないが、リモートでのインタビュー場面で
一気に質の悪い映像になった。
このような場合は、オンラインによるインタビューだということを
テロップで説明してもらった方が良い。

<提言>
・前回の平昌オリンピックから 北京オリンピックまでの
ドキュメンタリーという形で、カーリングそのものが、
そしてロコ・ソラーレの強さの秘密がよくわかるように
話が組み立てられ、大変興味深く楽しい番組だった。
これからも、スポーツを通じて、我々を元気にする番組を
どんどん作っていってほしい。

佐藤良諭アナウンサー

あなたとHTB。次回の放送は、
6月開催の第545回と、
7月に開かれる 第546回放送番組審議会における
委員のご意見を紹介いたします。

過去の放送より