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あなたとHTB


このページは令和5年4月23日放送分から引用しています。

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佐藤アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに、
より良い番組作りと放送のあり方を目指す番組です。

まず、2月の第551回放送番組審議会で審議された
「ハナタレナックス」について、委員の意見をご紹介します

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ハナタレナックス

「ハナタレナックス」は、今年で20周年を迎えた
TEAM NACSのメンバー5人によるバラエティー番組です。
今回は、メンバーが事前に録音した12種類のセリフを使い、
事情を知らない電話相手に、録音と見抜かれずに会話を続けられる
かというミッションに挑戦しました。
この番組に対して、
番組審議会の委員から出た意見から評価された点を紹介します。

<評価点>
・この番組は、演者5人がそれぞれの個性を発揮し、
素をそのまま出し、それをスタッフがしっかり受け止めて、
責任をもって一つの番組として作り上げていることが伝わってきて
TEAM NACSとHTBとの歴史を感じた。

・よくできた見やすい番組だった。
テロップや字幕を上手く用いておもしろく内容を伝え、
CMの後にそれまでのダイジェストを流すのがわかりやすかった。

・深夜で疲れているときに視聴したが大笑いし、
笑ってから眠るのもよい1日にするひとつの方法だと思った。
改めてTEAM NACSのメンバーの芸域の広さに驚いた。

・役割分担が絶妙だった。
リーダー森崎さんの冷静な口調での企画意図の確認、
大泉さんのともすれば「がや」になりかねない口調でありながら、
「ぼけ」をうまく拾い、つっこみ、まとめ、次につなげていく進行は
さすがだった。

・5人を奔放に遊ばせておけば、
勝手におもしろくなるという面はおおいにあるだろう。
ただ、それだけでなく、スタッフのきめ細やかな細工が随所にあり、
心地よいテンポを作りだしていた。

・安田さんのオクラホマ河野さんへのチャレンジでは、
不思議な安田ワールドはおもしろく、思わず笑ってしまう場面が
多々あった。安田さんの無茶ぶりにも、まじめに懸命に対応する
河野さんの懐の深さと人柄に好感をもった。

佐藤良諭アナウンサー

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは、要望点・改善点・提言です。

<要望点・改善点・提言>
・事前に録音したセリフだけで、
相手と会話を成り立たせることができるかどうかという
企画だったが、「サンプラーテレフォン」の説明が、
冒頭の説明だけだとよくわからなかった。

・「おもしろい」ことと「おかしい」ことは違うのでは、
と考えたとき、今回の番組は「おかしい」だけで終わっているような
気がする。20年続いている長寿番組だが、
視聴者に対し「TEAM NACSにこんなことをさせられます」
という空気を悟られてはいけないのではないか。

・排他的。
TEAM NACSを知る視聴者の囲い込みには成功しているものの、
彼らを知らない客層へのアプローチはこれでいいのだろうか

・TEAM NACSのファンに向けられた、ある意味で視聴者を選ぶ番組
だと思う。ターゲットを絞ることのメリットがある反面、
新しい視聴者にとっては参入しにくいハードルになっている。
固定的な視聴者に向けた番組づくりは、
もろ刃の剣になりはしないだろうか。

・番組内容が悪ふざけであっても、
暴力・いじめによる笑いとは無縁であってほしい。
そんなものがなくても思い切り笑えることを示しているのだから、
そのラインを守り、さらに笑える番組を追い求めてほしい。

佐藤良諭アナウンサー

次に、3月の第552回放送番組審議会で審議された
「弁当屋さんのおもてなし」について、委員の意見をご紹介します。

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弁当屋さんのおもてなし

「弁当屋さんのおもてなし」は、
札幌の路地裏に佇む「くま弁(べん)」を舞台に、
北海道ならではの食材を使った弁当と、心温まる人間模様を描いた
ドラマで、2月下旬から4週にわたってHTBで放送されました。

この番組に対して、
番組審議会の委員から出た意見から評価された点を紹介します。

<評価点>
・「くんた」の解説は、いいタイミングで首をつっこむ様子が、
物語の中でいい味を出していた。
解説の内容も北海道の豆知識が満載で、おもしろく、
北海道以外の視聴者にも北海道のアピールになるのではと思った

・すべての料理がとても美味しそうに見えた。
北海道食材がふんだんに使われる絶品のお弁当は、
旭川市出身の料理人、下國伸(しもくに のぶ)さんが
監修にあたったためだと思う。

・第1話でザンギを揚げるシーン、
第2話の赤飯を炊いたりまぜたりする音、
第3話のホッケのフライを食べる時のサクッという音など、
主役である料理の魅力も素直に伝わってきた。

・食と人間関係をからめつつ
北海道を過剰にデフォルメしていないところに好感を持った。
札幌が舞台というせいなのか、ことさら北海道弁を強調しないのも
見やすかった。

・放映が土曜日の昼前の時間だったことも、
幅広い世代の視聴が可能になったはず。
また、昨今は、エンターテインメントにも時短を求める方が多いと
聞いているので、1話完結30分という放送形態は、
時代にマッチしていると感じた。

佐藤良諭アナウンサー

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは、要望点・改善点・提言です。

<要望点・改善点・提言>
・それぞれの回がコンパクトにドラマ化されていたと思うが、
30分という枠は足かせだったのではないか。
枠の中に収めるために、時にストーリーを単純化しすぎているように
感じた。

・無理な展開があったように思える。特に弁当屋さんの場面では
窓からの光が明るくて昼間のよう。
仕事終わりに立ち寄ったにしては不自然だった。

・料理が色味に欠け、街の色も乏しい。
セットも白い光にぼんやりと包まれていてコントラストがなかった。
お弁当を食べる時や作る時の音も、
独特で印象的に聞かせる工夫が必要だ。

・ふだんからドラマだけつくっていればいいという環境ではない、
地方のローカル局が粘り強く人材を育てようとしている。
ふだんは情報番組や報道番組に携わる人がドラマをつくるからこそ
生み出せる、専門家には思いつかない手法や表現に期待する。

・北海道出身の役者や音楽家を使うことは、才能を発掘し、
育てるという意味で重要だ。
こうした機会をどんどん増やせるとよい。

佐藤良諭アナウンサー

ここで、HTBの番組基準に関する報告です。

第552回放送番組審議会で、HTBの番組基準の変更案について
諮問され、「妥当である」との答申がありました。
これを受け、
HTBでは今月1日から番組基準を変更したことをお伝えします。
新たな番組基準はHTBのホームページからご覧いただけます。

あなたとHTB。次回の放送は、
4月開催の第553回、5月開催の第554回放送番組審議会における
委員の意見をご紹介します。

過去の放送より