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あなたとHTB


このページは令和7年6月22日放送分から引用しています。

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森さやかアナウンサー

おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに、
より良い番組作りと放送のあり方を目指す番組です。

まず、4月の第573回放送番組審議会で審議された
「みやぞんのぶらり人情グルメ旅」について、
委員の意見をご紹介します。

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みやぞんのぶらり人情グルメ旅

「みやぞんのぶらり人情グルメ旅」は、
夕方の情報番組「イチオシ‼」の月曜日のコーナー企画です。
お笑い芸人のみやぞんさんと室岡里美アナウンサーが、
街の人と触れ合いながら、珍道中を繰り広げます。

この番組に対して、
番組審議会の委員から出た意見から評価された点を紹介します。

・みやぞんさんの愛嬌あるキャラクターは、コーナーの企画にとてもよくフィットしている。室岡アナウンサーとのコンビネーションも絶妙で、掛け合いが心地よく楽しかった。

・二人の冒頭からの掛け合いは、ずっと前からの知り合いなのかと思うくらい安心感があった。みやぞんさんが自由でのびのびと街の人達と交流してボケても、要所要所で室岡アナが必要な情報やお店の紹介を入れている様子は自然でわざとらしさがなく好印象だった。

・地元の視聴者とは着眼点が異なる道外の出演者をキャスティングすることで、自分が暮らす街を俯瞰しながら見ることができた。新たな魅力を発見できる良いコーナーだと思った。

・どの人も、テロップに名前・年齢などが出ており、道内の番組だからという親近感や心理的なハードルの低さがあると感じた。地元で暮らしている若者や店主が、名前も顔もある個人として、自然体で番組に参加していることは素晴らしいと思った。

・「道民たるもの勉強のあとはラーメン」と語った高校生から、「道民プライド」という言葉が出てくるなど、若い世代のノリのよさと言葉のインパクトに驚いた。まちの人たちが楽しくテレビに参加する様子を発信していた。

・取材先が定休日だったが、芸能人だからといって無理をして店を開けないのはよかった。どの客も平等に扱うという店主の心意気も素晴らしいし、こういう店が本物の味を提供できるのだと改めて思った。

ここまでは、評価点をお伝えしました。
ここからは要望点・改善点・提言です。

・実際の聞き込みで出てきたとはいえ、ラーメン店のロケが連続するのを見て、かわいそうという気持ちが生まれた。今回視聴した回は、バランスがよくなかったように感じられた。

・みやぞんさんはどの地方でもフィットしていく天性のタレントで、それゆえ「別に北海道でなくてもいい」と思ってしまう。イチオシ‼ならでは、北海道ならでは、みやぞんさんならではの「ブランド化」が必要だと感じた。

・番組が「グルメ旅」なので、飲食店情報は需要があるポイント。そこはわかりつつ欲を言えば、店内の滞在時間を減らしても、街角でのやり取りを厚めにする方が、一般的なグルメ番組と差別化が図れるように思う。

・札幌の一つの駅周辺のグルメを訪問するというコーナーを、道内の過疎地に住む視聴者はどんな思いで見るのだろうか。「結局テレビは札幌の情報ばかり」と思わないだろうか。札幌以外の視聴者離れを引き起こさないか心配になった。

・コーナータイトルにある「ぶらり」「人情」「グルメ」の、どの要素もバランスが良くなるとさらに楽しめる番組になると感じた。周りを巻き込んで幸せにするようなエネルギーが画面から伝わってくるような番組を期待している。

次に、5月の第574回放送番組審議会で審議された
「錦鯉たかし&オズワルドいとうの超自由時間」について、
委員の意見をご紹介します。

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錦鯉たかし&オズワルドいとうの超自由時間

この番組は、北海道出身の芸人を相方に持ちながら、北海道出身ではないほうの錦鯉 渡辺隆さんとオズワルド伊藤俊介さんが本音で自由に語り合うトークバラエティです。この回では、今年3月に閉館した東京の劇場「ヨシモト∞ホール」を舞台に、若手時代の思い出を語りました。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見から
評価された点を紹介します。

・かつてM-1グランプリで激闘を繰り広げた錦鯉とオズワルドのツッコミ同士のフリートークは、それだけで面白い話になりそうだとの期待を抱かせ、さらに北海道と縁がない二人のトークを北海道のテレビ局が番組にするというのも、企画の妙だと思った。

・番組の大きな魅力は、タイトル通りの“自由さ”だと感じた。台本などに縛られることなく、まるで楽屋やプライベートでの二人の会話をそのまま覗いているような、ありのままの空気感で進行されている印象だった。

・芸人の楽屋ネタで作る30分間。ある意味、禁じ手ギリギリの会話もあったかと思うが、手だれの芸人ふたりがそろうと、なんということのない会話が芸になるということを改めて感じた。

・次々と繰り出されるエピソードに、作り込まない味わいがある。司会者を入れず当事者だけのトークで展開する手法が効果的だった。

・ジャスの音楽、そして森唯菜アナウンサーのナレーションに、程よい落ち着きと心地よさがあった。ちょっと大人でマニアなお笑いの時間を演出してくれるように感じた。

・渡辺さんと伊藤さん、芸歴の長い二人が話していると、ちょっとしたところに含蓄あるひとことが入る。無名のお笑いコンビを話題にする先輩の気遣いも、あざとさがなくて良かった。

ここまでは評価点でした。
続いて要望点、改善点、提言です。

・渡辺さんと伊藤さんは、芸人としての力量をしっかりと持っているが、今回のように売れた芸人が、苦労した若手時代の思い出話をするというコンセプトは、テレビ番組としてはよくあるもので、目新しい印象は受けなかった

・キャバクラの女性スタッフの容姿や好みを語るシーンや、過去に行われた格付けルールのある男女のコンパにまつわるトークなど、ジェンダーの観点で気になる点があった。

・ヨシモト∞ホールを今回の舞台に選んだのは、閉館のタイミングに昔話をしようという意図だったのだろか。この劇場の出演者は閉館で今後どうなるのかなど、背景が今一つはっきりせずにもやもや感が残ってしまった。

・SNSなどと違い、興味のない人も視聴する地上波で放送するなら、劇場以外にも伊藤さんが親しんだほかの場所にもロケ地を広げてよかったのでは。他の情報が差し込まれることで、もっと視聴しやすくなったのではないか。

あなたとHTB。次回の放送は、6月開催の第575回、
7月開催の第576回放送番組審議会における委員の意見をご紹介します。

過去の放送より