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あなたとHTB
このページは令和8年6月28日放送分から引用しています。

森さやかアナウンサー
おはようございます。「あなたとHTB」の時間です。
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに、
より良い番組作りと放送のあり方を目指す番組です。
まず、4月の第583回放送番組審議会です。この回では、
テレメンタリー2026「伐採の代償 ~北海道の"外国"で生まれた分断の火種~」が
審議対象となりました。

テレメンタリー2026「伐採の代償 ~北海道の"外国"で生まれた分断の火種~」
この番組は、インバウンドでにぎわう後志の倶知安町で発覚した、
中国系業者による違法伐採問題を追ったドキュメンタリーです。
業者への批判はネットや選挙戦などを通じ、外国人全体への
非難につながる事態となります。当事者らの取材を通じ、
この問題にどう向き合うべきなのかを考えました。
この番組に対して、委員から出た意見を紹介します。
・非常に難しく扇情的になりやすいテーマに挑んだ心意気を評価する。伐採現場と建築途中の別荘が見えてくる空撮映像は衝撃的で、その現実を端的に見る側へ示していた。映像メディアの持つ特性を生かしていた。
・番組で取り上げた伐採行為が森林法になぜ抵触するのか、その理由が丁寧に説明されていた。このほか建築基準法や国土利用計画法違反など9つの法令違反があったことなどがテロップで示され、分かりやすかった。
・現場に足を運び、建築主、不動産会社、施工会社を探り当ててオーナーの代理人に話を聞くまでの道のりは、大変な手間と時間がかかったことがうかがえ、客観的な理解に繋がった。
・中国人オーナー、不動産会社、建設会社へと連なる事業構造が示され、責任の所在が曖昧なまま問題が拡大していく過程がわかりやすく説明されていた。
・インパクトがあったのは、工事が止まったままになっている現場に取材班が入ったこと。窓が入っていない二棟の豪華な別荘、そこからの眺め、建築主の代理人だという人のコメントは強い印象を残した。
・もともとこの土地が、1970年代のいわゆる原野商法によって分割販売されたものを買い取ったものだということに強い興味をひかれた。「そうだったのか」と、過去の北海道の姿とつながった気がした。
・タイトル「伐採の代償」について、「代償」は、誰が負った何のことを指すのか、今回の内容でこの言葉を使うのは、必ずしも適当ではないように感じた。
・工事が止まったままになっている現場に取材クルーが入ったが、どのような経緯で取材が可能になったのか説明がなかった。実現に至った説明がないと、情報の信憑性に関わるのではないか。
・外国人を受け入れるか、それとも排除するかといった二元論に固まらないよう、共生を考える動きや、外国人排斥の発想に行きそうな市民の心理を代弁してくれる第三者の話なども聞いてみたかった。
・専門家の解説シーンにまで演出用のBGMを入れる手法は、内容を聞き取りにくくするだけでなく、取材協力者に対しても失礼にあたるのではないか。
・タイトルに「分断」とあるが、田中氏を中心に据えたことで、「住民のために立ちあがったヒーローと、旧態依然とした道や国」という構図になり、分断というテーマがかすんでいるように見えた。
次に、5月の第584回放送番組審議会です。
この回では「札幌最強ラーメン決定戦! ~プロ達が選ぶ究極ランキング~」が審議対象となりました。
この番組は、札幌市内1000軒以上の店から、
3つのジャンルのプロが選んだラーメンを紹介。
お笑いコンビの「銀シャリ」とインフルエンサーの「るい」さんが、
プロが認める極上の一杯をレポートしました。
この番組に対して、委員から出た意見を紹介します。
・「店主が選ぶランキング」という従来からよく見られる形式に加え、製麺会社やラーメン店を支える企業のランキングを取り入れていたのが印象的。それぞれの立場によって評価基準や着目点が異なるため、「見る側が変わると評価が変わる」という多面的な面白さがあった。
・リポーターが店に行って食べて感想を言うだけの「食リポ」には食傷気味で普段は見ないが、この番組は、銀シャリという著名なお笑いタレントをキャスティングしながらも食レポ場面が少なく、素材や調理法、店主の個性、実際に食べている客の声などがテンポよく織り込まれていて飽きずに興味深く見られた。
・60分間、何のストレスもなく楽しく見ることができた。何のストレスもないということは、この手のバラエティ番組としてはとても大事なことである。全体の構成も含めて安定感のある番組だった。
・さっぽろ雪まつりの準備風景から番組が始まった点は良かった。冬の札幌らしい風景や季節感が伝わり、単なるグルメ番組ではなく「札幌」という街そのものの魅力を感じさせる導入になっていた。
・冒頭から食欲を誘う映像と、火をつけたり、煮たり、切ったりという強調された音で、一気にラーメンが食べたくなった。「札幌最強ラーメン決定戦」という強気なタイトルもこのような番組にふさわしかった。
・食リポを番組の中で3店舗に限定し、その場面を分散させたことで、出演者が無理をして食べているような嫌な感じを受けなかった。アンケートを取るカテゴリーを3つに分けたことで、だらだらと店が紹介されることなく、メリハリがつけられていた。
・ランキング入りした店舗すべてでロケをしており、スタッフの意気込みを感じた。店主や店長の人柄もよく映し出されていて、行ってみたい店を選ぶ判断基準にもなった。
・食リポ部分を少なくした分、出演したタレントの個性があまり出ておらず、コメントも「おいしい」というだけで単調だったのは、もったいない気がした。
・気になったのは、ランキングの集計方法が明示されなかったこと。それぞれの部門ごとに、例えば「2位25人」「1位30人」といった形で、きちんと集計結果が示された方が視聴者には説得力があった。
・テレビのプロである銀シャリの存在感が強く、インフルエンサーのるいさんの魅力や個性が少し埋もれてしまっていた点はやや残念に感じた。
・一般客が選ぶランキングではなく「プロ達が選ぶ究極ランキング」をうたっているため、そのプロ達の顔ぶれがもっと見えてくるように紹介する時間があると、個人的にはより楽しめた。
あなたとHTB。次回の放送は、
6月開催の第585回と7月開催の第586回放送番組審議会における
委員のご意見を紹介いたします。











