now onair

04:50

イイものショッピングゥ~!

NEXT

HTB 北海道テレビ放送 会社案内

TOP > HTBについて - あなたとHTB

あなたとHTB


このページは令和8年4月26日放送分から引用しています。

画像
森さやかアナウンサー

おはようございます。
「あなたとHTB」の時間です。「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに、
より良い番組作りと放送のあり方を目指す番組です。

まず、2月の第581回放送番組審議会、
HTBスペシャルドラマ「ガラスの指輪と絆創膏」の審議についてです。

画像
HTBスペシャルドラマ「ガラスの指輪と絆創膏」

この番組は、自分を押し殺して働く山川虹架が、派遣先のこども食堂で出会った少女・佐藤翠との交流を通じて、自分らしさを取り戻していく物語です。虹架は翠とともに様々な窮地を乗り越え、自らの未来を切り拓いていきます。主人公の虹架役は剛力彩芽さん、翠役は永尾柚乃さんが演じました。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見を紹介します。

・地域局として「こども食堂」という社会課題に正面から向き合い、全4話の連続ドラマとして丁寧に描いた姿勢に敬意を表したい。

・こども食堂でのストーリー展開のみならず、ハラスメントの問題、なんでも動画を撮って配信する風潮、SNSでの炎上など、このご時世ならではの要素がちりばめられているのが面白かった。

・結末において、議員の動画捏造をテレビニュースとして知らせる演出は、悪を懲らしめる着地として安心感があり、テレビ局制作ならではの報道現場のリアルな質感も出ていて面白かった。

・虹架が8年間会っていない父と語り合うシーンは、親が子を励ます難しさがよく表現されていた。余市のワイナリーの景色も素晴らしかった。

・子ども食堂を「支援が必要な子どもの場所」としてだけでなく、大人も含めた多様な人々が心を通わせる交流の場として描いており、社会的なメッセージ性が自然な形で伝わってきた。

・虹架の、自身の意見を発することができず、会社という社会構造の中に徐々に飲み込まれていく過程はよく理解できる描写だった。言葉を発しづらい空気感や剛力彩芽さんのわずかな表情の変化を通じて、主人公の内面の揺れが丁寧に表現され、現代社会で働く女性のリアリティを感じた。

・櫻木議員の動画捏造疑惑を番組で取り上げ、元スタッフの証言などの独自スクープを報じるオチはおもしろく、また、炎上事件でありながらそこまで深刻な終わり方にならなかった点が良かった。

・なぜ子ども食堂を主な舞台としたのか、父親と娘の関係性の描写や、今のご時世に、小学生がヒッチハイクでワイナリーに登場するなど、ドラマの軸となる設定や展開に少し深みが欠けていた。

・タイトルにもなっている「ガラスの指輪」や「絆創膏」といったモチーフの映し出し方がやや直接的過ぎる印象があり、視聴者の想像力をより掻き立てるような演出の余地もあった。

・SNSでの炎上と同時に現れる、スマホをかざした群衆に複雑な印象を持った。無数のスマホが威圧的に誰かに向けられる場面を、ドラマが先駆けとなって世間に印象づけることには抑制的であってほしい。

・物語を面白くするために、翠という小学生の形をしたスーパーヒーローが虹架に変化を与えるための道具として描かれてしまったのではないか。安心・安全な地域の子どもの居場所をつくるための子ども食堂が、結果として便利な場所として登場してしまったのではないか。

・「傷つくこと」と「支え合うこと」という普遍的テーマを、北海道という地域性の中で丁寧に描いた意欲作だった。子ども食堂という「場」を通して多世代の絆を描いた点は、公共性の観点からも意義深く、今後も引き続き、HTBならではの挑戦的なドラマ制作に期待している。

次に、3月の第582回放送番組審議会で審議された「ナイス街録ちゃん」について、
委員から出たさまざまな意見をご紹介します。

画像
ナイス街録ちゃん

この番組は、街角で出会った人たちに声をかけ、その時々の率直な想いをすくい上げるドキュメント・バラエティです。審議会では全5回の放送のうち、「北24条編」と「月寒中央編」の2回を取り上げました。

この番組に対して、番組審議会の委員から出た意見を紹介します。

・当初は、駅周辺のグルメや店舗情報を紹介する、いわゆる情報番組に近いものを想像していたが、「そこに集う人」に焦点を当てている点が新鮮で、自然と引き込まれた。

・タレントを起用せず、街角で出会った人たちを主役にした市民参加型の番組に振った点はインパクトがある。登場する人たちの層が偏っていないのも好感度を上げていた。

・幅広い世代の声を通じて街の多様性が丁寧に描かれており、それぞれの夢や目標に触れることで、前向きな気持ちになれる構成だった。

・インタビュー録画素材からの切り取りと構成の仕方がうまく、テンポの良さと短い時間で多くの情報が詰め込まれていて楽しめた。地下鉄駅周辺という縛りを設けたことで、1話ごとの個性が明確になったのがよかった。

・街を紹介する場面に過去を伝える古い写真が挿入されることで、地域の歴史や変遷を感じられる点は非常に良い。インタビュー対象が老若男女と幅広いため、番組に奥行きが与えられている。

・北24条編で、「今、かなえたい夢は何か」という質問を幅広い年齢層に投げかけている点は非常に良かった。かつて「北のすすきの」と呼ばれた歴史を持ち、若者から高齢者まで多様な人々が行き交うこの地域の特徴がうまく整理されており非常にわかりやすかった。

・コンビニの数を地図で示す演出も分かりやすく、随所に挿入される街の紹介ナレーションは、実際に暮らすイメージを喚起させる工夫がなされており、春先の異動や引っ越しシーズンという放送タイミングとも非常に相性が良い。

・月寒中央編での「人生初のごちそうは?」という質問は、大半の人から家族への思いが感じられる温かい回答が得られていた。人の気持ちを引き出すいい質問であると感心した。

・展開が早くてテンポが良い反面、ナレーションによる説明に頼らざるを得なくなるため、もう少し人々の話をじっくり聞きたかった。今の感覚に馴染む見やすさはあるものの、考えなくても見られてしまう構成になっているのがもったいないと感じた。

・北24条編では、「第二のすすきの」という特徴を捉えた構成であったが、日曜午前の放送枠を考慮すると、夜の風景や飲み会帰りと思われる人物の登場などは、ややそぐわないようにも感じられた。

・インタビューに答えた人のコメントに対するツッコミがないので、バラエティ感が薄いように感じた。ディレクターと街の人とのやり取りを表に出すことでバラエティ性の強化にもつながるし、もう一歩踏み込んだコミュニケーションが加わることで、番組としてのリズムや親しみやすさも高まるのではないか。

あなたとHTB。次回の放送は、4月開催の第583回と5月開催の第584回放送番組審議会における
委員のご意見を紹介いたします。

過去の放送より