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番組審議会だより
放送番組審議会は、放送番組の適正化を図るため、放送法で設置が義務付けられた機関です。北海道テレビ放送では概ね月に1回、年に10回程度審議会を開催し、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題について審議が行われています。
第581回北海道テレビ放送番組審議会概要
日時
2026年2月26日(木)15:00~17:00
審議対象番組
出席委員
| 作間豪昭 | 委員長 |
| 横田伸一 | 副委員長(レポート参加) |
| 清水友陽 | 委員 |
| 土田 拓 | 委員 |
| 本田真里 | 委員(レポート参加) |
| 黒岩麻里 | 委員 |
| 小澤 香 | 委員 |
会社側出席者
| 代表取締役社長 | 寺内達郎 |
| 取締役 | 武山 忍 |
| 報道情報局長 | 山本裕之 |
| 編成局長 | 戸島龍太郎 |
| 総合制作部長 | 鹿野俊二 |
| 助監督 | 澤田 海 |
| 番組審議会事務局長 | 渡辺 学 |
| 番組審議会事務局 | 吉田みどり |
【審議対象番組についての委員意見要旨】
≪評価点≫
・地域局として「子ども食堂」という社会課題に正面から向き合い、全4話の連続ドラマとして丁寧に描いた姿勢に敬意を表したい。
・主人公・虹架が繰り返す「大丈夫」という言葉は、現代人の無理を象徴しており、翠のまっすぐな言葉によって彼女の感情が解き放たれる過程は、脚本・演出ともに非常に丁寧であった。
・子ども食堂でのストーリー展開のみならず、ハラスメントの問題、なんでも動画を撮影してそれを配信する風潮、SNSでの炎上など、このご時世ならではの要素がちりばめられているのが面白かった。
・結末において、議員の動画捏造をテレビニュースとして知らせる演出は、悪を懲らしめる着地として安心感があり、テレビ局制作ならではの報道現場のリアルな質感も出ていて面白かった。
・虹架が8年間会っていない父と語り合うシーンは、親が子を励ます難しさがよく表現されていた。余市のワイナリーの景色も素晴らしかった。
・子ども食堂を「支援が必要な子どもの場所」としてだけでなく、大人も含めた多様な人々が心を通わせる交流の場として描いており、社会的なメッセージ性が自然な形で伝わってきた。
・虹架の、自身の意見を発することができず飲み込んでいくうちに、会社という社会構造の中に徐々に飲み込まれていく過程はよく理解できる描写だった。言葉を発しづらい空気感や剛力彩芽さんのわずかな表情の変化を通じて、主人公の内面の揺れが丁寧に表現され、現代社会で働く女性のリアリティを感じた。
・櫻木議員の動画捏造疑惑を番組で取り上げ、元スタッフの証言などの独自スクープを報じるオチはおもしろく、また、炎上事件でありながらそこまで深刻な終わり方にならなかった点が良かった。
≪要望点・改善点≫
・従来のHTBドラマのように、将来を見据えて若い俳優を主演に抜擢してほしかったという思いがあり、今回のあまりに豪華すぎるキャスティングには少し違和感を覚えた。
・なぜ子ども食堂を主な舞台としたのか、父親と娘の関係性の描写や、今のご時世に、小学生がヒッチハイクでワイナリーに登場するなど、ドラマの軸となる設定や展開に少し深みが欠けていた。
・タイトルにもなっている「ガラスの指輪」や「絆創膏」といったモチーフの映し出し方がやや直接的過ぎる印象があり、視聴者の想像力をより掻き立てるような演出の余地もあった。
・SNSでの炎上と同時に現れる、スマホをかざした群衆に複雑な印象を持った。無数のスマホが威圧的に誰かに向けられる場面を、ドラマが先駆けとなって世間に印象づけることには抑制的であってほしい。
・物語を面白くするために、翠という小学生の形をしたスーパーヒーローが虹架に変化を与えるための道具として描かれてしまったのではないか。安心・安全な地域の子どもの居場所をつくるための子ども食堂が、結果として便利な場所として登場してしまったのではないか。
≪提言≫
「傷つくこと」と「支え合うこと」という普遍的テーマを、北海道という地域性の中で丁寧に描いた意欲作だった。子ども食堂という「場」を通して多世代の絆を描いた点は、公共性の観点からも意義深く、今後も引き続き、HTBならではの挑戦的なドラマ制作に期待している。
次回の放送番組審議会は2026年3月26日(木)開催予定です。










