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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員8名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は、2ヶ月に一度第4日曜午前5:40から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第576回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2025年7月24日(木)15:00~17:00

審議テーマ

地上波テレビとコンプライアンス~テレビの信頼回復に向けて~

出席委員
作間豪昭委員長
桜木紫乃副委員長(レポート参加)
横田伸一委員  (レポート参加)
清水友陽委員
土田 拓委員
本田真里委員
黒岩麻里委員  (レポート参加)
小澤 香委員
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
取締役武山 忍
報道情報局長山本裕之
編成局長戸島龍太郎
社長室長地口直美
編成局付局長兼アナウンス部長伊藤伸太郎
編成局付局長佐藤浩章
編成部長鈴木貴祥
総合制作部長鹿野俊二
社会情報部長坂本英樹
報道部長海野祐至
スポーツ部長真木雅史
映像コンテンツ部長秦野義之
営業推進部長福田恭典
番組審議会事務局長渡辺 学
番組審議会事務局吉田みどり

【審議テーマについての委員意見要旨】

≪地上波テレビとコンプライアンス≫

・メディアに求められるコンプライアンスは、法令を順守するのは当然として、社会に求められる倫 理観や規範に従ってコンテンツを作り発信することである。社会の眼差しはトラブル予防や事後の対応といった対症療法的なレベルにとどまらず、番組づくりの底流にある評価基準や常識・慣行などにも、問い直しを突きつけているように思う。

・上下関係、階層の存在、正規雇用と非正規雇用などを含めた複雑な関係性の中では、コンプライアンス違反の一形態となるハラスメントが発生しやすい。テレビでもこのような構造的課題があり、優位な立場にある人物による高圧的・性的な言動が生まれ、ハラスメントに繋がるケースがあるのではないか。

・ネット情報などに比べ、地上波テレビの情報は信頼性が高いと認識している。これは、BPOによって視聴者や出演者の人権を守られる仕組みが一定程度機能していることが大きい。ただし、BPOの存在がなければ倫理性を確保できなくなる可能性は十分ある。事実、多くの番組が審査対象となっているが、これは、制作者側の倫理観が不十分だからではないかと思う。

・コンプライアンスという言葉は曖昧で、人によって解釈が異なり、何でもコンプライアンス違反になってしまう危険さを併せ持っている。表現に対する受け止め方が多様化する時代において、表現者は臆病になり、企業倫理や社会規範といった指針に頼ろうとすることで、堂々巡りの状況に陥っている。

・素人でも簡単に表現できる時代になったが、テレビの専門家がつくる番組とは明確な差があり、テレビに魅力がなくなったとは感じていない。ただ、どんなに良い番組を制作しても、視聴者がいないと成立しない。視聴者の声に耳を傾けながら本物のものづくりをテレビで見たい。

・放送事業者は一般企業としてのコンプライアンスを当然としつつも、放送事業者固有の問題については「放送の自由」が国民に果たす役割を忘れず、萎縮することなく報道を続けてほしい。

・次回の放送番組審議会は2025年9月24日(水)開催予定です。

過去の審議会だより