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番組審議会だより
北海道テレビ放送では、番組審議会委員8名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は、2ヶ月に一度第4日曜午前5:40から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
第572回北海道テレビ放送番組審議会概要
日時
2025年3月21日(金)15:00~17:00
審議テーマ
HTBノンフィクション 「旭川が生んだ笑顔~咲き誇れ!北口榛花~」
(2024年12月28日(土)放送)
出席委員
岡田美弥子 | 委員長 |
桜木紫乃 | 副委員長 |
及川華恵 | 委員(レポート参加) |
樋口 太 | 委員 |
横田伸一 | 委員 |
清水友陽 | 委員 |
土田 拓 | 委員(レポート参加) |
本田真里 | 委員(レポート参加) |
会社側出席者
代表取締役社長 | 寺内達郎 |
取締役 | 佐古浩敏 |
報道情報局長 | 伊藤伸太郎 |
編成局長 | 戸島龍太郎 |
スポーツ部長 | 真木雅史 |
番組担当プロデューサー | 皆方 等 |
番組担当ディレクター | 亀山宜久 |
番組審議会事務局長 | 渡辺 学 |
番組審議会事務局 | 吉田みどり |
【審議対象番組についての委員意見要旨】
≪評価点≫
・番組冒頭の挿入歌は、元気で明るくノリのいいもので、北口選手の印象にぴったりだった。
・何もなく広いスタジオの空間に、印象的に置かれた椅子が映され、北口選手がいつものスマイルでスタジオに入るシーンは、余計な情報が入らず北口選手の表情やしぐさのひとつひとつが印象的に映る演出となっていた。
・番組自体が丁寧に作られていることが伝わってきて、視聴者としては、心地良く、元気を与えてもらった番組だった。
・北口選手の小・中学生時代は真剣な顔か泣き顔のイメージが強かった、という意外性を感じさせるエピソードが興味深く、番組最後の「子供たちに陸上をやってもらいたいので、楽しそうにやっていたい」という発言との対比が面白かった。
・「笑顔」「旭川」というキーワードに沿って、水泳やバドミントンに熱中し、高校でやり投げに転向した旭川での時間がアスリートとしての土台を作ったこと、彼女の代名詞になっている笑顔の意味、笑顔の陰での涙といった要素をわかりやすくまとめていた。
・とにかく明るい安村さんをナレーターに据えたのはよかった。語りにも違和感がなく、番組全体のトーンを明るく楽しく演出していた。最初と最後のナレーションに芸名にリンクさせた「とにかく明るい」とネタの決め台詞「安心してください」をそれぞれに入れたりと、工夫もなされていた。
・エンディングでは、旭川での凱旋パレードの映像にエンディングクレジットが出され、その後にスタジオのインタビューに戻り、今後をますます期待させるようなコメントで締めているのが心憎い演出だった。うまくコメントを引き出せたインタビューだった。
≪要望点・改善点≫
・タイトルは好みが分かれたのではないか。北口さんのイメージをよく表している一方、少し単純すぎる印象を持った
・幼いころからバドミントンと水泳の両方を習っていた話があり、その背景にどういったものがあったのだろうと不思議に思ったのだが、そこには踏み込まれておらず気になってしまった。
・30分という限られた枠の中では、制作者が意図したとおりの人物像を深く描くことができなかったのではないか。もう少し時間があれば、北口さんの何を観て欲しかったのかを視聴者に伝えることができたのではないかと思い、少し残念だった。
・制作者は、北口選手の「笑顔」のキャラクターに頼り過ぎたのではないか。その結果、北口選手の内側にある闘争心にも本音にもたどり着けていなかったと感じた。
・番組が放送された時は、北口さんが金メダルを獲得してから4か月が経っていた。金メダルまでの軌跡はよくわかったが、放送がこのタイミングとなると「その後」や「未来」も知りたい要素だ。最後のインタビューは「未来」を感じさせる終わり方だったが、具体的なこの先の情報をもっと知りたかった。
次回の放送番組審議会は2025年4月23日(水)開催予定です。