now onair

NEXT

「一度大きなお金を手にしたことから」過去に"ギャンブル依存症”と診断された男性 カメラの前で思い語る

ギャンブルへの依存が要因となっている犯罪は後を絶ちません。過去に自己破産も経験した札幌在住の当事者がカメラの前で思いを語りました。

男性)
「一度大きなお金を手にしたことから、その快楽がわすれられないようなことがきっかけでした」。

こう語るのは札幌市北区に住む40代の男性。およそ10年前、ギャンブル依存症と診断されました。
「ギャンブル依存症」がきっかけの大きな事件も起きています。ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏も自らをギャンブル依存症と告白。大谷翔平選手の口座から無断で24億5000万円以上を不正に送金したとして、訴追されました。

厚生労働省の発表では、ギャンブル依存症が疑われる20歳以上の人は、全国でおよそ320万人いるとされています。

男性)
「最初は軽はずみな気持ちでギャンブルをしてしまい、それがどんどんはまっていって、やはり一度大きなお金を手にしたことから、その快楽がわすれられないようなことがきっかけでした」、「借金があるとやっぱり催促ですとか、手紙ですとか、電話ですとか、やはり家族に連絡があり、そこでやはりあの家族が気付き、やっぱりどうした。となり原因はギャンブルだっていうことになりました」(Q結果的にいくらくらい…)「550万円ほど(借金を)作り自己破産しました」。

男性はおよそ20年前にギャンブルを始めてから5年ほどで仕事を退職せざるを得なくなりました。現在もギャンブル依存症との戦いは続いています。

男性)
「私の場合はやはり、生活環境を変え、少しずつギャンブルから遠ざけていく。失った信頼を取り戻しつつ、もう一度社会復帰し、社会のために社会貢献できる、そんな自分に戻りたいなというふうに考えております」。

ギャンブル依存症を長年研究し当事者の回復支援などを行っている札幌の精神科医の田辺等さんは誰もがなり得る精神疾患だと話します。

ギャンブル依存症に詳しい田辺等医師)
「ギャンブルの勝ちを繰り返し経験していると、脳がそういうものを求めていく。他の一般的な人生の喜びごとには反応しなくなってギャンブルでの勝つ体験だけを脳が求めていく。なぜそんなにギャンブルに深くはまったのか深く考えていく取り組みが必要になる」。

田辺医師によるとギャンブル依存症は金銭問題が中心になることがほとんどで、当事者が正直に言い出せないことが多いといいます。気づいた家族や周りの人が声を掛け合うことが大切だということです。

HTBニュースのおすすめ動画(冒頭に広告が流れます)

合わせて読みたい

その他のニュース

一覧の続きを表示
htb