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イヌサフラン誤って食べ死亡する事故 過去10年で7件も 山菜と毒草の正しい見分け方をプロに聞いてみた

本格的な春到来で山菜採りをする方も多いと思いますが、北海道内では、ほぼ毎年山菜と毒草を間違って食べる事故が起きています。正しい見分け方をプロに聞きました。

園内に並ぶおよそ100種類の野草。道立衛生研究所の薬用植物園では、5年ぶりに「春の山菜展」が始まりました。ここでは山菜だけでなく毒草も展示され、見分け方を学ぶことができるんです。

■来場者:「本当によくみないとわからないんですよね、教えてもらって「そうなんだ」ってわかるんですけど」。

■黒澤圭介記者:「山菜がずらっと並んでいます。ギョウジャニンニクと毒のあるイヌサフラン。一緒に植えてあると、まったく見分けがつきません」。

道内では、過去10年間でイヌサフランを誤って食べて死亡する事故が7件起きています。葉の形が似ているギョウジャニンニンクとどのように見分けるのか、道立衛生研究所の高橋さんにポイントを教えてもらいました。

■高橋さん:「一番の見分けるポイントは、ギョウジャニンニンクという名前がついてるように、非常につよいニンニクの香りがします」。

ポイントは「匂い」実際に葉の匂いをかいでみると。

■黒澤圭介記者:「いわゆる、にんにくの匂いです。かなり強いにおいがします」。

一方、強い毒性のあるイヌサフランにニンニク臭はなく、草の匂いしかしません。そして、もうひとつのポイントは「根元」です。

■高橋さん:「ギョウジャニンニンクの根元には、こういった赤紫色のはかまがついてきます」。

一方、イヌサフランの根元はギョウジャニンニクのような赤味はなく緑色です。こうした知識があれば、簡単に見分けることができます。そして、三大毒草のひとつでもある「トリカブト」も山菜として人気の「ニリンソウ」と似ているといいます。

■高橋さん:「ニリンソウは、春先の時期には白い花をつけます。花がついているもの、つぼみがついているものをとることで、トリカブトと見分けることが大事です」。

山菜採りは、正しい知識を持って楽しむことが大切。このイベントは27日まで行われています。

道立衛生研究所・高橋正幸さん:「植物は、図鑑だけでは分かり得ないような特徴を持っていることがあります。もちろん食べられる山菜や野菜とよく似た有毒植物、こちらも見分けるところが大変難しいポイントがありますので、こういったイベントを通して確認してもらえればなと思います」。

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