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孤独死ゼロへ!独居高齢者を支えるサービス
2015年11月11日放送
「2.95%」。
この数字は、一人で暮らすお年寄りが自宅で「孤独死」する割合と言われています。
加齢が進むと、日常生活の様々な場面で家族や他人の手助けが必要となり、
一人で暮らすことが難しくなるほか、
急に病気になっても助けを呼ぶことが難しいという問題があります。
「それでも自分の家で暮らし続けたい」と考えるお年寄りは多くいます。
お年寄りの生活を支え、安全を守る仕組み、孤独死ゼロへの取組みを紹介します。
札幌市が行う「さわやか収集」です。
ゴミ出しが難しくなったお年寄りのゴミ収集を行ってくれるほか、
希望者には安否確認も行います。
札幌市西区の町内会が行っているのは、
「見守り」を必要とするお年寄りを把握するための「福祉マップ」作りです。
マップをもとに、地域のボランティアが、異変がないかを見回ります。
さらに西区の社会福祉協議会は、「見守り安心ケース」というケースを、
町内会単位の申し込みに対して無料で配布しています。
例えばケースを冷蔵庫などにいれておけば、
緊急の際、駆け付けた救急隊員がケースを開けて、緊急連絡先や持病などを把握できます。
札幌でひとり暮らしをするお年寄りは、10年後、12万3千人になるとみられていて、
今後も、孤独死ゼロへの取組みが広がっていくことが求められます。