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特別養護老人ホームの昔と今 そこで生まれた絆

2016年3月 4日放送

黒松内町のとある特別養護老人ホーム。
要介護度4の94歳の女性は、
着替え、排泄、入浴と日常生活のほぼ全てに介助を必要としています。
職員に結んでもらったスカーフ。
最初は寒さ予防でしたが、周りからとても似合うと言われ、
今では毎日種類を変えて巻いています。

ここは、利用者が相部屋で暮らす、いわゆる「多床型」のタイプの施設です。
同じ部屋で暮らしているのは87歳の女性。
入居した当時は1人でいる心細さから不安に駆られましたが、
相部屋での暮らしに救われました。

この施設では週に3回ほど入居者が一つのフロアに集まり、
リハビリのための体操やレクリエーションをします。

これまで特養老人ホームは大部屋で利用者が暮らす多床型が主流でした。
しかし、相部屋ではベッド脇のトイレで用を足すこともあり、
どうしてもプライバシーが守られずに利用者同士のトラブルも起きやすいとして、
国は「個室型」、「ユニット型」と呼ばれる施設を増やす方針に変えました。

個室型では利用者は一人一人個別に暮らします。
10部屋程度を1ユニットとして職員を中心部に配置し、
食事の時やレクリエーションをする時だけ、ユニットごとに共同生活を送ります。

黒松内町の特別養護老人ホームでも、
ユニット型に改修する計画が持ち上がっていますが、
利用者の費用負担が増えるため実施に踏み切るかどうかは決まっていません。

黒松内町の施設で、部屋を共にする2人の女性。
ともに生きるこの場所が「終のすみか」です。
相部屋で生まれた絆はきょうも2人を暖めています。

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