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釧路 「石炭列車」運行終了から1年

コラム

SODANE編集部

2020/03/27

 甲高い汽笛の音が聞こえなくなってからまもなく1年。釧路市民から「石炭列車」と呼ばれ親しまれてきた太平洋石炭販売輸送臨港線の跡地を訪ねてみると、すでにレールが取り外されていました。時代とともに消えゆく"黒いダイヤ"の姿を振り返ります。

 日本唯一の石炭専用列車として鉄道ファンのみならず、地域の人にも愛された「石炭列車」。人の輸送を担った時代もありました。しかし石炭輸送の需要がなくなったとして、去年3月末に営業を終了。その後廃止されました。

 釧路では現在火力発電所の建設が進んでいます。当初去年12月に運転開始予定でしたが、現在は今年11月に延期されました。発電所が完成すれば主に釧路産の石炭を使って発電する予定です。

 発電所の稼働に向けて、家庭用石炭の販売も終了となりました。釧路では石油ストーブ愛好家が約150軒残っていましたが、発電所用の粉炭の生産を優先することになったということです。

 結果として家庭から石炭が消え、石炭を運ぶ列車も役割を終えました。石炭列車の跡地を訪ねると、レールは外され、踏切も無くなっていました。石炭列車が走っていた沿線の住民のなかには「寂しい」と話す人もいます。

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 HTBでは去年、釧路の石炭をめぐる最後の姿を映像として残しました。釧路経済を支えてきた"消えゆく黒いダイヤ"です。

【映像】ノーナレ「石炭列車の最後」

【特集】「消えゆく黒いダイヤ」

この記事を書いたのは

SODANE編集部

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