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2016年6月21日(火)

おはようございます。
嬉野でございます。
実は、来月7月の2日、3日の2日間。西宮の珈琲専門家の左野さんという方とわたくし嬉野で珈琲ワークショップを開催するのですが。
その参加者の応募をね、明日6月22日から始めるんですが~。
そのことをね「日記に書いてくれ」と、うちの店長さんが矢のような催促で。
それで、私も勇躍、筆をとりまして、左野さんとの出会いの顛末などから書き出しまして~下の日記と相なったのでございますが。
開催日時、応募日時などの詳細部分はね、わたくしに矢のような催促をされます石坂店長さんにお任せしましてね「店長さん書いといてね」と、言ってね、彼に預けたのでございます。
そしたら今朝私のところへ知人からメールがありましてね。
「嬉野さん、7月の2日、3日に西宮で珈琲イベントをされるんですね~。でも、応募日が~7月22日の夜9時からになってるのは~お間違いじゃないんですか~?」と。
え?イベントを開催した3週間後にそのイベントの応募者を募るバカもいませんもの、なんのことをメールで言ってきたのやらと、日記を開き、つらつらと読み返しておりましたら、たしかに応募開始日が7月22日からになっている!

なんだよ!店長!

ど~せ世間の皆さんは「あぁ、また嬉野さんがモーロクして甚だしく日付けを間違えているんだわ。お察しするわ~」的なね、解釈ですよ。
違うんですよみなさん!
あのバカが!
うちのバカ店長の仕業なんですよ!
私に対して愛のない!
しかもバカのつく店長が!
間違えたの!

ということでね(^ ^)
明日の6月22日から応募をいたしますのでね。関西地方にお住いの珈琲に真面目に興味のある皆さんでね、お時間のある方は応募してみてくださいね~(^ ^)
7月22日まで待ってちゃダメよ~!
そんなんじゃもう終わってるのよ~!

ということで以下の日記をお読みください~(^ ^)



2016年6月18日(土)

嬉野でございます。

本日は、関西地方にお住いで、かつ、珈琲に興味のある皆様方へ向け、わたくし嬉野から耳寄りな「珈琲ワークショップ」のお知らせでございます。

え~、おっさんの思いつきで始めました私の会社カフェも、気がつけばもう 2年の月日が経つわけで。
もちろん私は珈琲が好きだから、会社でカフェを始めようと思ったわけでございますが、そんなことを始めるにあたっては「社内で話したこともない人と話してみたい」ということがその出発点にございましてね。

とはいえ、話したこともない人と話しをしたいからといってね、いきなり「話しをしませんか」と誘っていては、いきなりも、いきなりすぎてあなた、誰もが恐れをなして警戒するでしょうから。

だったらいっそ「珈琲が淹れたてでございますからお飲みになりませんか?」と誘えばね「まぁ珈琲を飲むだけなら」と、かなりハードルも下がるんじゃないかしら、そしたら珈琲を飲むということにかこつけて、話しにも自然と花が咲くのではないかしら、という気がしたものですからね、「そんならいっそ会社でカフェでもやってみっか」と思いつき、はじめたという顛末なわけで。

ですから、珈琲の味にこだわりがあって自慢の珈琲を会社で振る舞いたかったなどという事実は、間違っても、ないわけで。

ですが世間様は「嬉野さんはわざわざ会社でカフェを始めるくらいだから、相当、珈琲の味にこだわりがあるだろう」と思われたか、昨年の秋のこと、

「だったら嬉野さん好みの豆で嬉野さんオリジナルの珈琲を作ってみませんか?」と、もちかけられ、私は、さる珈琲の専門家の方と西宮で会うことになったのでございます。

こういうご提案といいますものはね、本来、すこぶる光栄なことなんでございますが。しかしながら、たいして珈琲の味を極めたいとも思っていなかった私としては、その気もないのに自分の味を目指さなけれはならないという、この、ことの成り行きに「面倒くさいな~」という反応を顔に出しながら、さる珈琲の専門家の方に会いに西宮まで行くという、これはもう大変失礼きわまりない次第とあいなったわけでございまして、
これに関しましては、今振り返りましても未だに汗顔の至りではございますが、
しかしながらこの方が、実に素晴らしい方で、「無礼者!」と叱られることもなく、私はこの方の導きで貴重な珈琲体験をすることになるのでございます。

この、西宮でFIELD珈琲という会社の代表をされております左野さんを講師にお迎えし、わたくし嬉野と北海道テレビが思い立ちまして、この度、西宮にあります左野さんのお店で「珈琲のワークショップ」を開催いたします運びとなりましたので、皆さんも、私と一緒に参加されませんかというのが、本日のご提案でございます。

私が言うのもなんですが、ただ漫然と、ご家庭で珈琲を淹れているよりは、珈琲の専門家左野さんのお話を聞きながら「左野さんと珈琲とを、両方体験する」という機会を得ることが、珈琲は思っている以上に美味しいものなんだということを実感することとなり、これは珈琲好きにはかなりな弾みをつけるものでございます。

そして、世間の料理教室と一緒で、こういうものには実費も掛かりますので、もちろん参加は有料でございますが、詳細は以下の通りでございます。

<ワークショップ名>
「56才のうれしーさんとしっとり珈琲を学ぶ会」

<開催日>7月2日(土)・7月3日(日)
両日とも午前の部:10時30分から 午後の部:14:30から
の4回を予定(各回の参加定員は13名)

<開催場所>
COFFEE HOUSE FIELD(コーヒーハウスフィールド)
〒662-0914 兵庫県西宮市本町5-10
Tel: 0798 35 2981

<参加費>
お一人様:5,000円(税別)お土産付き

参加ご希望の方は下記よりお申し込みください!
尚、受付開始は6月22日(水)の21時からとなっております。
定員数に達し次第受付終了



http://coffee-field.shop-pro.jp/



ということでね。
今回は、大変少ない人数となっておりますが、体験感を重視いたしますと、どうしてもこのくらいの人数になってしまうわけでございます。
どうぞ、興味の湧かれました「真面目な珈琲好きの皆さん」は、この機会に私とともに夏の暑さに汗をかきつつ、珈琲と左野さんを、両方、体験されてはいかがでございましょうか。

以上、わたくし嬉野からの夏の日の珈琲ワークショップへのお誘いでございました。

(16:16 嬉野)

2016年6月24日(金)
みなさんこんちは。
嬉野です。

先日、私の若い友人夫婦の導きで山形のさくらんぼ農家に出向いて、さくらんぼのパック詰めやら、さくらんぼの収穫やらのお手伝いをして来ました。

その折に東根温泉のお宿に二日ばかり泊まったんですが。これが予想外に伸び伸びした旅になりましてね。

なんでしょう。たんなる慰安旅行ではなく、さくらんぼ農家で手伝い仕事をするというのが好かったんでしょうか。もちろん仕事とは言えない程度の働きしかしなかったですが、それでも農家のお役には立てたようで、それでいて仕事とはいいながらも賃金は頂かないのでね、そのぶんお手伝いも割と短時間で好くて、それでも、みんなで段ボールの小箱の組み立てやさくらんぼの選別やパック詰めとか見よう見まねでやってるうちにはコツも覚えて綺麗に手早く出来るようになりますとね、そんなことでも不思議なもんで満足感もあり。

そして何よりも私の気持ちを湧き立たせたのは、その東根温泉のお宿の隣にありました食堂の存在でした。

お宿は夕食のない、朝食付きのプランだったので、到着早々、宿のおばさんに聞いたわけです。

「みんなで晩ごはんを食べに出ようと思うんですけどね、どの辺りに行けば目ぼしいところありますかしらね~?」ってね。

そしたらおばさんは隣にある食堂を推薦するわけです。

「隣にある食堂がオススメです。かつ丼が美味しいです。東京に出た息子は帰省すると東京に戻る前に必ずかつ丼を食べて帰ります」

その発言を耳にした瞬間、私はそのおばさんの言に嘘はないと思えました。そうです。かつ丼です。
帰省した息子が東京に戻る前に必ず食べてから帰る。これはただ事ではありません。そのかつ丼は、何があっても食べなければならないかつ丼です。かねてよりとんかつ好きである私の脳がそう叫ぶのです。

お宿の玄関を出ると、目指すその食堂は本当に宿を出てすぐの左隣にあったのです。なんという近さ。

暖簾をくぐって入ると店内は結構な広さで、もう客がいました。
我々一行は学生諸君を合わせて6人連れだったので、入っていきなり目の前にあった8人がけのテーブル席に陣取ると、まずビールの大瓶を二本ばかり注文。
食堂のおじさんがコップの数を聞くので「6個!」と、はやる気持ちを抑えつつ叫ぶと、おじさんがテーブルに瓶ビール二本とコップ6個を並べながら「何にしましょう?」と聞くので、こちらは待ってましたとばかりに「かつ丼!」と即答。

そして出てきたかつ丼のその美味さと言ったら…。

もうね~…言葉がないです。
感無量。

まず肉質の良さ。
そして玉子でとじているにも関わらず、かつのころものその食感の良さ。
そして、かつのころもに真面目に染みてる出汁の旨味。甘味。塩味。脂味。
食べ始めれば口の中は極楽。もう私は夢中。不思議と胃にもたれることもなく、そのかつ丼はペロリと私の前から無くなってしまったのです。

「あぁ、かつ丼とは、こういう食い物であったか」と、私は心の中で感動し、ひとり感涙にむせび、かつ丼の後味を噛みしめる。

この年になり。この東根温泉という山形の人しか知らないようなマイナーな温泉町に来て。たまたま隣家にあった食堂で私は学んだのです。これがかつ丼という物だった、と。かつ丼はこうだよ、と。
正直に言えば、私は長く、かつ丼を卑しみ敬遠していたのです。
それは、かつ丼がとんかつ好きをだますからです。かつ丼は玉子でとじるから、とんかつの状態が目視できない。それをいいことに、肉質のかんばしくない豚を使い、その肉の硬さを誤魔化すために肉を薄く使わねばならず、そしてさらには、その肉の薄さを、かつのころもの厚みで誤魔化して大きく見せようとしてくるという、嘆かわしい負のスパイラルです。
肉を薄く使うことには反論は無いのです。肉質がよければ、むしろ、とんかつは、そんなに肉の厚みがなくても美味かったりするのです。
それなのに食い物をデカさで釣ろうとする。それは自信のなさです。そうです。むしろ問題はころもの方なのです。ころもの厚み。この、ころもを必要以上にパン粉や小麦粉でぶ厚くもられると出汁を吸い過ぎるぶん膨らんだうどん粉のような塩梅になってしまって、それを玉子でとじて蒸された日には、もさもさっとして、出汁だってころもが厚すぎて奥までは染み通れず、肝心の豚肉に到着する前に、口の中は酷いことになるのです。
そんなものを胃の中へ入れたら、ころもでお腹いっぱいで、いったいなに丼を食ってるのか分からなくなってしまう。
青年期にそんなことが続き、
爾来、私は「かつ丼だけは、二度と食うまい」と固く誓ってこの年まで生きてきたのです。

しかし、あの食堂のかつ丼は違いました。至福でした。

次の日は、朝の9時からさくらんぼ農家へ出掛け、さくらんぼを選別しながらパック詰めをし、昼下がりの午後3時頃、そろそろ疲れも出始めたかしらと思う時刻に早々作業を終え、明るいうちに宿へ戻り、まだ日の高いうちから風呂へ入り、入った風呂は掛け流しの温泉で、実に熱い湯でしたが、これが水を沸かした風呂と違い、温泉というものは不思議と熱くても浸かれてしまう。
湯の熱さのせいなのか湯上りあとの肌感覚がなんとも爽快で心が踊り。

しばし、お宿のロビーでクールダウンしながら時間をつなぎ。隣の食堂が夕方の営業を開始するや、全員で暖簾をくぐり、またしても8人がけのテーブル席に陣取りビールを注文し私は迷うことなくかつ丼をオーダー。私はその晩も、ビールを飲み、あのかつ丼を食い、至福でした。

その食堂は、かの東根温泉でもう既に百年の歴史を持つとのこと。
これはもうひたすら脱帽の事実であります。

あぁまた行きたいぞ東根温泉。
あの宿に泊まって、また、あのかつ丼を食いたいぞ。

私の隣席に座った学生氏は牛丼を食っておりました。その牛丼も美味そうだった。肉の見てくれがねえ。あれは山形牛ですよ。次行ったら牛丼も食いたい。とにかくメニューがやたらあったの。それをねぇあの熱い温泉の湯に浸かり、爽快な肌感覚で夕風に吹かれながら、あの暖簾をくぐりくぐりしては片っ端から注文して食べたいぞと、私はいま思うのであります。
きっと、ニッポン中の、行ったこともないような田舎町に、何十年と地元民の舌を喜ばせ人生を励まし支えられながら、広く世間に知られることもなく、それでも今だに小さな町の中で営々と真面目な味付けを提供し続ける、心優しく頼りになる名店があるんだろうな~と、私は、つくづくと思い知らされ、あのかつ丼の味を思うだに、今日も腹が減るのであります。ありがとうニッポン!素晴らしいぞニッポン人!

それではみなさん。本日も各自の持ち場で奮闘願います!

解散。

(12:38 嬉野)

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