さぁさぁ!みなさまのご協力によって、いよいよ発売間近となりました!
「水曜どうでしょう 2002年 名セリフカレンダー」
12月8日の発売日に向けて、現在フル回転で印刷が行われております。
数ある「どうでしょうグッズ」の中でも、「みなさまが製作に参加した唯一のもの」であります。
改めて、想像を越えたご協力に感謝いたします。
さて、9月初旬におよそ2週間の応募をいたしました「どうでしょう記憶に残るあの名セリフ」。
遅ればせながら、たいへん興味深い「投稿データ」を、ここで発表・分析しておきましょう。
【応募総数】
最終的な応募総数は2週間で「8,637件」。1日あたり平均600件。
数年前にまでさかのぼって「出演者が発したある一言」を思い出し、その中から自分なりに「おもしろかったもの」を選択し、パソコンに向かって打ち込む。
この一連の作業の中には、必ずや皆さんなりに「自分のセンスを発揮しよう」という心意気があったに違いありません。
別に投稿したところで懸賞が当たるわけでもない。にもかかわらず、この積極的な参加意識を必要とする投稿が「1日あたり600件!」。
これは、驚くべき数字です。あと2,3日あれば当然1万件は突破していたことでしょう。
1万・・・って・・・そりゃもう逆に、製作過程において、大きな障害!ありがた迷惑と・・・。
【投稿者数】
この「8,637件」は、当然一人が重複して投稿した数も含まれています。
では、実際に「投稿した人の数」は何人だったのか?言うなれば、多少の手間はいとわない奇特な方は何人いたのか?
数えました。「2,734人」です。
ひとり平均4件ほどの投稿をしていたことがわかります。
では男女の比率はどうなのか?
果たして「どうでしょうマニア」な領域まで踏み込んでしまった輩は、男が多いのか?女が多いのか?
みなさんは、直感的にどう思います?
「いくらダサダサとはいえ『男』が出演してるんだから、女性ファンの方が多いでしょう」
当然ですね。いくらダサダサタレント陣とはいえ、「洋ちゃんかわいいっ」とか「ミスターかっこいいっ!」とかちょっと変わったことを言う方も多いですね。
「夜・・・ひとりで見てたって、目の毒になることはあっても、目の保養にはならないっすもんねぇ」
ごもっともですね。
「しかし、あの聞くに堪えない罵倒。見るに耐えないやられよう。女性陣には受け入れがたいのではないでしょうか!」
その通りですね。この番組、決して良識ある紳士が「お嬢さん、いかがですか?」と、見目麗しきレディーにお勧めできるシロモノではない。
では発表しよう。
マニアの領域に踏み込んでしまった者の男女比率。
男性・・・1,369名 女性・・・1,365名
見事!あまりにも見事に半々!
そらおそろしい!男女全く同数のバカ集団!「どうでしょう」にとって性別は無関係なのだ!
映画にしろなんにしろ、世に「男女の嗜好が全く同比率」というもの、これは本当に稀有だ。
よく聞く話がある。
「どうでしょうがきっかけで今の彼氏と・・・」
確かに、「車が趣味」といえば、女性とは話しが合いにくい。逆に「わたし、手芸が趣味なんです」と言ってしまえば、会話の糸口すら掴めないまま、狙った彼は席を外すだろう。
しかし「どうでしょう」の場合、データが示している通り、「性別によって嗜好が別れることが無い」。だから、男女の会話を潤滑に進めるには、もってこいの武器となる。
だが、相手を選ばず乱射すると、
「えぇ!あんなの見てんのォ?わたし見な~い。だってあの笑い声ウザイんだもん」
とか言われて、彼女に突きつけた銃口を自分に向けて、自決するしかないという危険な武器でもある。
年齢は、20代が約半数。続いて30代。次いで10代、40代の順。これは予想通り。
ただ「30代」がもう少し多いかとも思ったが、まぁ働き盛りの30代が、このような生産性のない作業に没頭しているようでは、家のローン返済もままならないだろう。お察しする。
【各県別投稿者数】
さて、もはや「水曜どうでしょう」は「リターンズ」の各地への進軍。熱心な宣教師による海外をも範疇に入れた密輸行為によって、マニア層は全国にその勢力を拡大している。
ここで、最も興味深い「各県別」の投稿者数を発表しよう。
当然、最も多いのは「地元北海道」だ。その数1,800人あまり。
圧倒的多数である。あたりめぇだ。
北海道のキミらが見ててくれたから、こういうローカルとしては非常識な番組が続いたわけだ。
しかしだ。よく見れば「1,800」というのは、およそ全投稿者数の2/3だ。
残る1/3は、この番組を決して「ナマで見たことのない」道外勢で占められているのだ。これは、「いつのまにやら!」の躍進ぶりである。
しかし、この人たちは、「いやぁ先週のどうリタ、『絵はがきの旅』おもしろかったですねぇ・・・」とか言って、3年ぐらい前の在りし日のミスターを、そして大泉さんを見ているのである。
でもまだ「リターンズ」を見られる人々は幸せな環境だ。
それもできない地域のお方は、
「母上様。例のもの送ってください。かわりに雷おこし送ります」
とか言って、録画操作もままならない紋別の母に無理な苦労をかけているのである。
こういう方々が、マニア層の1/3を占めているのである。
多分、「リターンズ」放送地域の視聴者の皆様の中には、その『絵はがき』が3年も前のものとは知らない人もいるだろう。
そんな方が、北海道の人と遭遇し、
「おもしろいですね!あの番組。私も見てますよっ『絵はがき』!・・・えっ?古い?ハハハ!なに言ってんの?あなたシャケばっかり食べてるから頭おかしくなってんじゃないの?ずんだ食べなさい!ずんだ・・・えっ?『ユーコン?』なにそれ?『対決列島?』・・・な!なによそれっ!ちょっとアンタッ!ほ・・・北海道じゃなにやってんのよーッ!」
こんな方々が、本気で徒党を組んで「ちょっとアンタどういうことよ!」と本陣へ攻め込んで来たら・・・
「1/3」ったら、これはもう「知りません」では済まされない一大勢力だ。
そう考えると、北海道ローカル局の一社員として日々業務に携わる私としては、「どうすりゃいいんだ」と困惑するばかりである。
さぁ、またどうでもいい会話を書いたぞ。
では!順当に2/3を占めた「第1位・北海道」に続く第2位以下の発表だ。
その、怒ったら怖い「1/3の勢力図」だ。
果たして道外では、どの県が最も「どうでしょうマニア」を繁殖させているのか?という興味深いデータである。
発表しよう。
なんと!第2位は、リターンズすら放送されていない「首都・東京勢」だったのである!
その数160人。
「雷おこし送ります」が160人もいたのである。これ、実はスゴイ数である。
こんなデータがある。
1,800人の「第1位・北海道」を、市町村別に分類してみた。
当然「地元・札幌勢」が最も多くて「750人」。次いで道内第2の都市「旭川勢」が順当に第2位の座を射止めた。しかし、注目すべきは「旭川勢」の数である。
「130人」。
つまり!地元「札幌」に次ぐ、どうでしょうマニアの棲息地は、リターンズすら放送されていない「東京」だったのである。
いくら日本一の人口を持つ首都・東京とはいえ、これは予想もしなかった出来事である。
データ上の理屈を言えば、「どうでしょうグッズ」の販売を道内各地へ広げるよりも、思い切って「東京出店!」と攻め込んだ方が、「儲けられるかも!」という淡い期待が浮かび上がったのである。
たかだか「160」とあなどってはいけない。統計学上は「それなりに信頼できる数字」である。
続いて、「投稿者数第3位」。
「宮城勢」!90人!おめでとう!
これはまたスゴイのだ。
この名セリフの応募をした「9月」といえば、宮城「東日本放送」では、「リターンズ」を放送していなかった「空白の時期」だったのだ。
それなのに・・・それなのにっ!よくぞここまでッ!
これは本当に涙が出るくらい嬉しいことである。個人的な実感としてずっと感じていたのが「宮城勢」の「どうでしょう愛」(原新監督より引用)である。
キミらは真に「リターンズ最前線を守る本州の主力部隊」である!
「いや、そんなこと宣言されたって・・・」
戸惑っている場合ではない。その「ずんだ魂」をこれからも存分に発揮してほしい。
さらにこの場をお借りして「東日本放送」の「みなさん」へ。みなさんの熱い思いがあったからこそ、こうして温かいファンのみなさんが誕生いたしました。本当にありがとう。
さぁ!続いて「第4位」。
これは・・・まったくもって・・・どういうことだ!
またしても「リターンズ」視聴不可能な・・・「神奈川勢」!第4位獲得!76人。
確かにここも人口は多い・・・しかし、ならば「大阪」が来てもおかしくないではないか。
もう、明らかに「神奈川地区」には、巨大なシンジケートが存在しているに違いない。
横浜か・・・それとも横須賀あたりか・・・。
恐ろしい・・・ある意味、不気味な勢力を持つ「神奈川勢」。
いいか。キミらは決して表には出てはならない。今後もその強大な秘密ルートで地下活動を続けてほしい。いつかキミらの、その闇の力が必要になる時が来るだろう。それまでは、座して待て!「神奈川」。
続いて第5位!「静岡勢」。63人。
おいっ!なにやってんだ!本来キミらが表に出て関東、中部圏を制圧せにゃならんのに、「闇将軍・神奈川」が、勢力を増しとるぞ。本来あってはならんことだ。静岡は、ほとんど私の地元に近い感覚があるから、あえて言っておこう。
「もっと布教活動に努めてね」
第6位!「秋田勢」。52人。
ありがとう。「こころのふるさと秋田」。人口の少ない県で、ここに顔を出すキミたちは、やはり立派だ。そこにいてくれるだけでいい。そんな秋田。
第7位。「千葉勢」。46人。
よっ!あいかわらず地味なポジション!
第8位。「埼玉勢」。42人。
おいっ!どうやって見てんだ!「千葉テレビ」映ってんのかな?他県の電波で「リターンズ」を見る。ある意味、もっとも悲しい立場の埼玉・・・。ありがとう!
第9位。「栃木勢」。34人。
ここに来たか!栃木!「リターンズ」放送地域では、最も優遇されている「とちぎ」。なんせ、もう1回「最初から」やっている。いいぞ!栃木。
第10位。「大阪勢」。33人。
やっぱね・・・。終っちゃったもんね・・・。でも、終った時の反響はすさまじかった。
以下、青森28、愛知26(やった!ちょっと嬉しい)、兵庫21、京都17、岩手13(なんで!)、山形12(なんで!)、長野11(なんでよっ!)、茨城10(おい!福島じゃねぇのか)、福岡10(おい!山口どうした!)、石川9(どうして!)、福島9(待ってたぞ!)、山梨8(山口じゃねぇのか!)、山口7(あっ!やっと来た・・・やばい打ち切り近いか?)、群馬6、新潟6、海外5(か・・・海外ってどこよ!)、三重5・・・と続きます。
以上、各県の勢力分布でした。
さて、長々と書きましたが、このように日本各地、さらには海外からも5名の参加をいただいて、いよいよ完成した「水曜どうでしょう2002年名セリフカレンダー」!
肝心の投稿された「名セリフの数々」。
これは「投稿数の多かったもの」ではなく、あくまでも「我々の主観でツボを刺激されたもの」を中心に、採用しました。
しかしながら、せっかく皆さんから「私はこれが好き」という気持ちで投稿いただいたわけだから、投稿数の多かった「名セリフ」を、それぞれ月初めの「1日」と「31日」に配置しました。
1月1日は「人気第1位」2月1日は「人気第2位」・・・
初めに戻って、1月31日は「第13位」・・・という具合に、上位24位まで分かる配置になっています。
さぁ!果たして「2002年の元旦」は、どんなセリフで幕開けするのか!
手間と苦労を惜しみなく注ぎ込んだ、この商品。
大泉さんはこう言っておりました。
「これって、おれらが一番楽しめるよね。読んでると、あまりにバカバカしくて、おもしろい。・・・でも、普通の人には・・・どうなんだろうね」
その通り。
今回ご用意いたしましたこちらの商品。かなり「マニア向け」な、特殊な商品です。
しかし、「おれらが楽しめる」という大泉さんの言葉。
「おれら」の中には、ここにいる「みなさん」が含まれていることは、言うまでもありません。
今回ばかりは、「初めての方にも、優しく」という気持ちは一切ございません。ですから他人に購入を強要してはなりません。それほど、マニアックな商品です。
取り扱いには充分、ご注意ください。
12月8日(土)発売です。
本州部隊へのインターネット通販は12月10日(月)から!
大丈夫。ホント、マニアックだからそんなに売れない。