写真にまつわるお話〜その1〜

藤村 | 2003/06/02(Mon) 20:25:16


 みなさま、写真集お買い上げありがとうございます。
 
 私のウチにも一冊あるんですけど、それは表紙のカバーを取って、居間に転がってます。
 子供がたまにパラパラめくって「これは誰が撮ったの?大泉くん?」なんて聞いたりしてます。
 私も夜、たまにめくって眺めてます。別に感傷的に見てるわけでなく、なんだか雑誌をめくるような気軽さで。

 みなさんは、この不思議な本をどのように眺めていますかな?

 それとも、もう本棚にしまっちゃいましたかな?

 それはちょっともったいないですよ。高いモノ買っちゃったんだから。

 いいからちょっと本棚から出して来なさいよ。

 これから私がね、「写真にまつわるお話」を、少しづつここで語っていきますから。

 せめてそのぐらいのことはしますよ。今回、嬉野先生に任せっきりだったからそのぐらいのアフターサービスは、私がしますよ。でも今週はヨサコイで忙しいからちょっとだけ。

 じゃ、いきますよ。

 【20】

 20番の写真ね、まさに「この瞬間」って放送されてますよ。わかりますか?

 昨年6月5日に放送された「未公開VTR&NG集」の中で、まさにこのシーンが紹介されてます。この日は「前枠・後枠」合わせて、たったの23秒で撮影が終了しました。ミスターと大泉さんは1時間以上前にHTBへ来て、メイクをし、そして撮影時間はたったの「23秒」。

 この日の仕事はこれしかなかった大泉さんが、

 「なんとかならんのか・・・」とゴネている、まさにその瞬間ですね。左の方には笑ってる私が写ってます。

 そして嬉野先生は、【20】の写真を撮り終えるとズカズカとお2人に歩み寄り、

 「ささ、お写真撮りましょうね。こっちに・・・」

 なんつって、大泉さんとミスターの腕をむんずと掴み、立ち位置を移動して、そして写したお写真が【18】です。

 大泉さんは、23秒で終ったテレビ撮影よりも、なんだか嬉野先生の写真のためにHTBに来たようで「今日のギャラはあの人からもらえばいいな」なんてことを言ってました。

 録画テープを持ってる人は見て下さい。嬉野先生のカメラ趣味についても語っているのでちょっと興味深いVTRですよ。

 【26】

 これは「コスタリカ」の最終夜。ミスターがケツァールとなってクレーンで引き上げられた現場での一枚。

 とある土木会社の敷地内に巨大なクレーンを用意して、かなり大掛かりな撮影でした。ミスターの体にロープをくくりつけ、安全を確認しながら宙吊りにする。準備にも時間がかかり、雨も降り出して、大泉さんはハイエースの中で待機しておりました。

 「おいおい・・・たかが枠撮りで、キミらいったいなにを始めようっての・・・」

 猜疑心に満ちた写真家の視線が、ぼくなんかには鋭く突き刺さる一枚ですね。

 【27】

 枠撮りの時はね、私は目の前にいる2人を直接見ていない。こんな風にモニターを見なが爆笑してます。

 「枠」はね、固定されたカメラの「切り取られた風景の中で2人を見る」。これが重要。この「狭いカゴ」の中で、「2人にどんなことをやらせるか?」が重要なの。だからわたしゃ「枠」に関しては、直接自分の目で2人を見たことはない。いつもこの狭いモニター見ながら笑ってます。

 たまにね、テレビ画面で見たら面白かったんだけど、現場では誰も笑わないことがある。現場で笑ってるのは私だけってことが、たまにある。それはね、「視点」の違い。広い公園の中で2人を見たらダメ。やっぱ「枠」は、この「狭い画面の中」で見なきゃダメさ。

 【28】

 誤解してる方も多いけど、枠に関しては嬉野先生ではなく、本職のカメラマンが撮影してます。だから先生は、枠撮りに関しては物を用意したり、ストップウォッチ片手にタイムキープするのが仕事。でもちょっと目を離すと、のんきに写真を撮っていたりする。

 「あんた、なにしてんの?」

 そんな先生に私はよく嫌味を言います。

 大泉さんも「嬉野くん、なにしに来てんの?」と容赦ない追撃弾を食らわします。

 小松も「うれしー仕事やんなさいよ」と迫撃砲を撃ち込みます。

 それでも先生は、我々が油断すると「カシャッ!」と一発おみまいします。

 先生のそんな「たゆまぬ努力」が、こうした立派な写真集になりました。


〜今夜は、このぐらいしか書けなかった。悪いね。ヨサコイ終ったら、また語りますよ。

 じゃ、みなさんおやすみなさい。

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