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グルメといで湯!ぶらりカブの旅 ガイドブック 2

藤村 | 2000. 7/12(WED) 12:08

 
さて、原付西日本制覇の旅。そこで我々が何を食べ、どんな湯につかってご満悦だったのか、このHPをご覧になっている酔狂な方にだけ、そっとお教えする「グルメといで湯!ぶらりカブの旅 ガイドブック」。今回はその第2版、「九州編」でございます。

<通算4日目> 山口県萩ー大分県湯布院 

昼食。というか結果的に昼食になってしまった「開門海峡 甘い物対決」

 萩名物「毛利の殿さま巻き」
まあ、どら焼きが円筒形になったものと思ってもらえばよろしい。中には餅とあん、かくし味に萩特産の夏みかんが投入されている。しかし、味は「おみやげ物」の域を脱していない、と言っておこう。3点。

 実はあの時、本当は勝負に使用される「甘い物」は、「殿さま巻き」以外の他のものを考えていた。

 それは、魔神の大好物「ういろう」である。

「ういろう」といえば、泣く子も黙る「名古屋のお土産」の代名詞。もらって迷惑!という辛口の評価を多数耳にするのは名古屋人としてはつらいところ。しかし、「ういろうで育った」と言っても過言ではない魔神にとって、日本各地に分布する「ういろう文化」に触れることは旅の大きな楽しみでもある。

で、山口にも「ういろう」がある。山口の場合、正しくは「外郎」と表記する。これが美味い!
残念ながら名古屋は足元にも及ばない。多くの方は「ういろう」といえば名古屋産のあの「ちょっとお下品なデカさ」を思い浮かべるであろう。しかし、山口産のそれは、「上品な大きさ」である。「デカいほうが喜ばれるがね」と名古屋人は言うかもしれない。しかしそれは食に対してあまりにも古い考え方なのである。信長の時代から変わってないのである。その点さすが山口は、維新の原動力となっただけあって「考え方がニュー」である。
その「上品な大きさ」そして「控えめな甘さ」「あるような、ないような歯ごたえ」すべてが飽食の時代に生きる我々に、たまらなく魅力!である。「甘い物嫌い」の御仁も口にする価値は、あります。8点。

で、なんで「外郎」が勝負に登場しなかったのか?やはり魔神は「デカくないと物足りなかった」のである。