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第一回どうでミー賞「名企画部門」結果発表

藤村 | 2005/10/21(Fri) 18:07:10

 どうでしょう祭り開催を記念して創設された「どうでミー賞」は、そのすべてを視聴者の自主的な投票にゆだねるという、正真正銘、「あなたが選ぶ!ベスト・オブ・どうでしょう」の集計であります。

 部門は、「名企画部門」「名セリフ部門」そして「ミスター名ダジャレ部門」の3部門。

 2005年10月3日から10日までを投票期間とし、最終的に寄せられた全投票数は、「3万9,160票」。およそ4万人が参加した一大イベントとなりました。

 各部門の結果は、1万3千人あまりの観客を集めたどうでしょう祭りのステージイベントにて発表されましたが、ここで、改めて、皆様に発表をしていきたいと存じます。

 では、まいりましょう。

 第一回どうでミー賞!「名企画部門」の発表です!

 こちらは、96年の「サイコロ1」から04年の「ジャングル・リベンジ」まで、8年間、全放送回数「239回」のうち、「あなたが最も好きな放送回」を聞いたものであります。
 「対決列島が好き」とか、「ユーコンが好き」とか、企画別、シリーズ別の人気投票ではなく、「対決列島の中でも、あのシーンがある第○夜が好き」という、より細かな「放送回」を聞いたものであります。

 これは実に予想がつきにくい。なんたってエントリー作品が200以上もあるわけですからね。
 さぁ果たして、全239回の放送のうち、最もファンの心をつかんだ放送回は、いったい何なのか!

 では、第一回どうでミー賞・名企画部門、ここでは「ベスト10」までを発表いたしましょう。

 では行きます!

 第10位は!

 1997年5月14日放送!「サイコロ3(後編)第二夜」!896票!

 いきなり初期の作品がランクインいたしました。サイコロ3(後編)の「第二夜」といえば、もちろんあの有名な「ヘリ事件」。当時は、「大泉洋が吐いた瞬間に視聴率が下がった」という悲しいデータもありましたが、4万人のどうでしょうバカ、通称「どうでしょうエリート」たちは、この事件を高く評価したわけであります。

 「大泉洋の嘔吐に896票!」、そういったところでしょうか。

 では続いてまいりましょう。

 第9位!

 1999年12月1日放送!「ヨーロッパ・リベンジ<第七夜>」!925票!

 「ヨーロッパ・リベンジ」といえば、「ここをキャンプ地とする!」の名セリフで有名な「ドイツ・テント事件」が、どうでしょう史に深く刻まれておるわけですが、どうでしょうエリートの皆さんは、そうではなく、大泉洋が音楽に合わせて、自分の膝を赤くなるまで叩き続けたあの壊れっぷり、望郷の念を抑えきれず「母さぁーん!僕は今北極圏にいまぁーす!」と叫び続けたあの鬼気迫る表情、そういった「人間ドラマ」を高く評価しました。また「第七夜」は、風船ドラマ「フィヨルドの恋人」の最終回が入っており、このあたりも人気を集めた理由であったと思われます。

 「ミスターと風船の熱い接吻に925票!」といったところでしょうか。

 では続きまして第8位!

 2004年6月30日放送!「ジャングル・リベンジ<第六夜>」1,043票!

 昨年の最新作が8位にランクインであります。「第六夜」といえば、ブンブン・ブラウでの一夜がまるごと収められた中身の濃い放送回でありました。中でも、大泉洋が腹をこわし、カメラの前で用を足したという、あの衝撃のシーンは皆様の記憶にも新しいところ。

 「大泉さんの脱糞と、うれしーの涙に1,043票!」と、そういうことですね。

 さぁさぁ続いてまいりましょう。

 第一回どうでミー賞!名企画部門・第7位は!

 2001年7月4日放送!「対決列島<第四夜>」1,061票!

 やはり下馬評通りランクインしてきました「対決列島」。この企画が好きだという方は実に多い。かの鈴井夫人(通称・副社)もこの企画が大好きであり、「今度は世界中回って対決しなよー!うははははは!」と、自分のダンナが苦しむ姿を今か今かと心待ちにしている一人であります。
 この「第四夜」は、岩手牛乳対決でのびっくりチーム「泣きの再戦」、しかしまたもや安田さん大リバース!という衝撃のシーンから始まり、宮城・ずんだ対決、山形のさくらんぼ狩りへと進む回であり、どうでしょう熱の高い東北がその舞台となったことも人気の要因でありましょう。中でも、どうバカ密度が異常に高い仙台市という「どうでしょう政令指定都市」を通過しているため、宮城勢の組織票がかなり入っていることも上位にランクインされた一因でしょう。

 「仙台の荒い鼻息と、安田さんの鼻から牛乳に1,061票!」と、いうことでございましょう。

 さぁ!続いては第6位!

 1999年9月8日放送!「シェフ大泉夏野菜スペシャル<第三夜>」1,079票!

 これも「やはり!」という感じの人気企画「夏野菜」。定番の「旅モノ」ではなく、料理を作るために土地の開墾に始まり、野菜の種まき、陶芸などロケに3ヶ月を要した「日本一長い料理番組」という異色作。そのうち「第三夜」は、「陶芸」をメインにした放送回で、大泉洋曰く、「ボブサップとホースト並みの打ち合い」という、私と大泉さんの口喧嘩が代表的なシーン。さらに、onちゃんこと安田さんの不器用さが全面に出て、それが新たな番組のエッセンスとして、後の「対決列島」にもつながっていった企画でもありました。

 「菊練りされたパイ生地と、ろくろでテッカテカにされたウチのおふくろに1,079票!」といったところでしょうか。

 では皆様、いよいよ上位5作品の発表です。

 第5位は!

 2001年6月21日放送!「対決列島<第三夜>」1,250票!

 「対決列島」から2作品がトップ10にランクインであります!さすが人気企画。このうち「第三夜」は、秋田きりたんぽ対決での「鉄の玉を飲むおじさん」に始まり、岩手の宿でのトーク(「男はパンツ一丁、女は裸だ」「弓取り式」)があり、そして翌朝は岩手牛乳対決での、安田さんの1回目のリバースと、実に内容の濃い放送回でありました。驚いたことに安田さんのリバースが2作品ともランクイン!の快挙。どうでしょうエリートは、吐くだの出すだの、「放送コードギリギリの生理現象を好む」というひとつの傾向が明らかとなりました。

 「番組冒頭で鉄の玉を飲み、番組の最後に牛乳を吐く。エリート好みの生理現象として、解剖学的にも筋の通った放送であった。いや満足!」バカエリートたちの声が聞こえてきそうであります。

 続いて第4位!

 1998年12月23日放送!「車内でクリスマスパーティー」1,383票!

 これは予想外といいますか、ある意味「不本意」と言いますか、企画としては全く気合いの入っていない、「穴埋め企画」でしかなかった放送が、なんと4位にランクイン。さすがエリートは「海外」「サイコロ」など企画自体のスケールの大きさにとらわれず、駐車場でメシを作り、泥酔する男たちの醜態を余すところなく映し出した本作品に高い評価を与えたわけであります。

 「バカは酔っぱらいも大好き!1,383票!」

 これで制作者としては、視聴者が番組に求めているものを今、ハッキリと把握できたわけです。「吐きモノ」「出しモノ」「泥酔モノ」、そこにからむ安田onちゃん。つまり、弊社マスコットキャラクターonちゃんがべろんべろんに酔っ払って、吐くわ出すわの大騒ぎをすれば人気の高い企画が作れると。よし、わかった。

 さぁ!それではいよいよトップ3の発表です!

 第3位!

 2002年9月25日放送!「原付ベトナム縦断<最終夜>」2,048票!

 さすがにそうは言っても、バカにも良識があったか。「吐きモノ」「出しモノ」ではなく「涙モノ」もやはり高評価。感動のラストランが、堂々の第3位であります。しかしながら、「これだけの感動巨編であっても、おれたちゃ1位にはしない」という結果でもあり、私なんかは「おまえらさすがだ!」と素直に感心する結果でありました。

 さてさて、それではあの感動作よりも上位にランクされた2作品とは、いったいなんであったのか!

 まいりましょう。第2位は!

 1999年9月1日放送!「シェフ大泉夏野菜スペシャル<第二夜>」2,421票!

 やはり「夏野菜」が上位に入りました。「第二夜」といえば、あの「パイ食わねぇか」の名セリフが登場した放送回であります。このシーンはある意味、ディレクターの家族を脅迫するローカルタレントを余すところなく映し出した、その「物的証拠」とも言えるわけで、これは法的側面からも非常に貴重な放送回であったと言えます。「列島警察24時」にも通ずる、ある種の「犯罪モノ」と言えるのではないでしょうか。

 「辛いパイを食わされて悲鳴を上げる子供たち。私が食べます!と身を挺して凶悪なローカルタレントに立ち向かう母親の愛情に、2,421票!」と、いったところでしょう。

 さぁ皆様。

 「吐きモノ」「出しモノ」「泥酔モノ」さらに「犯罪モノ」といった、バラエティー番組とは思えないジャンルの作品が上位を独占する中、いよいよ、そのトップに君臨する名企画の発表となりました。

 まいりましょう。

 第一回どうでミー賞、名企画部門の大賞は!

 全投票数のおよそ1割、3,063票を獲得した・・・

 1999年8月11日放送!「東日本原付ラリー<第四夜>」であります!

 「第四夜」といえば、もうおわかりでしょう「だるま屋ウィリー事件」。
 きました!「事故モノ」です!
 8年間、全239回の放送をしてきた「水曜どうでしょう」。その頂点に立つ放送回は、「タレントがカブで軽くぶつかった」という、あの出来事を映し出した作品であります。

 この結果を見てまいりますと、「水曜どうでしょう」という番組の「特徴」が、なんとなく見えてきたような気がします。「企画が壮大である」とか、「旅が過酷である」とか、そういう番組のカタチの話ではなく、たとえそれが小さな出来事であっても、そこに映し出される「人間くささ」が、人々の印象に強く残る。「安田さんが吐いた」「大泉さんが激突した」・・・そんなのは取るに足らない事象であって、普通であれば番組として扱うべき題材ではない。しかし、そこに至る各人の行動、思い、それが起きたあとの人間くさい反応、それはたいがいカッコ悪いものであります。しかし、そういった人間くささに人々は強く同感するのだと。

 いや、貴重な結果をいただきました。これを今後の番組作りに生かす・・・なんてつもりは、まったく!ありませんが、しかし、とてもおもしろい投票結果でした。

 ご協力いただいた皆さん!ありがとう。

 ちなみに、名企画部門の投票結果を、「企画別」「シリーズ別」として再集計した結果は以下のようになりました。

 第1位「シェフ大泉夏野菜スペシャル」(全4回)
 第2位「対決列島」(全10回)
 第3位「東日本原付ラリー」(全5回)
 第4位「原付ベトナム縦断」(全7回)
 第5位「ヨーロッパ・リベンジ」(全8回)
 第6位「ユーコン160キロ」(全7回)
 第7位「ジャングル・リベンジ」(全7回)
 第8位「サイコロ3」(全7回)
 第9位「車内でクリスマスパーティー」(全1回)
 第10位「アメリカ横断」(全8回)

 尚、「名セリフ部門」「ミスター名ダジャレ部門」、そして「名企画部門」の全投票結果は、「どうでミー賞」のページに掲載してあります。

 ご自分で投票したものが、いったい何位であったか、確認してみるのも楽しいと思います。

 では次回、いつになるかわかりませんが、「第二回どうでミー賞」をお楽しみに!