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現在、復帰第1弾企画編集中

藤村  | 2001. 1/29(MON) 12:10

 
 さて、そろそろ我々の頭の中では、「ドラマを作った」ことが、遠い昔のこととなってきました。

 そーです。頭の中は、半年前の「4人であちこち旅をして、それを隠さず記録していく、水曜どうでしょうという番組」に完全に戻ってきました。

 それを一番感じたのは、実は「ロケ中」ではありません。

 帰ってきて、「編集」を始めた時です。

 
 「ドラマ」というのは、ちゃんと「カット割り」があって、それに従って編集するので「作業自体は、わりと楽」です。

 でも、「どうでしょうさん」の編集は、かなりな「コツ」と「勘」が必要です。

 「うーん、どうやって編集してたかな?」

 実際、半年ぶりに編集作業に入る時、正直戸惑いました。だって、全然ドラマとは違うんだもの。

 「どうでしょう」さんの場合、セリフは、バンバン切っていく。

 笑いのために必要な「間」以外は、とにかく切る。

 その「切り方」というのも実に「繊細」で「大胆」。

 例えば、ミスターが「こんばんは、水曜どうでしょうです。」と言う。

 「こんばんは」と「水曜どうでしょうです」のあいだに「0.5秒」ぐらいの「間」ができたとする。

 普通に「こんばんは、水曜~」と言えば、その間「0.1秒」。

 「どうでしょう」さんの場合、この差「0.4秒」を迷わず「切る」。

 普通絶対そんなことしないですよ。「0.4秒」なんて。「誰も気付かねぇだろう」って。

 でも「どうでしょうさん」は、違うんですよ。「切る」んですよ。

 ただでさえ、おんなじ場所で、トークがだらだらと続く「どうでしょう」。テンポを守るためには、それなりの「コツ」がいるのです。

 これは、難しい。

 でも、その「コツ」を思い出してきた時にはじめて、

「やぁ、始まりましたなぁ、どうでしょう。」

 と、実感するのです。

 で、今回の「復帰第1作」。

 「いいんじゃないでしょうか!」

 「どうでしょう」ならではの、大泉節。
 「どうでしょう」ならではの、「ミスター」ぶり。

 
 さらに、このたび「復帰第2作」のロケも終了しました。
 
 「いいんじゃないですかぁ!いいですよぉ!」

 私は現在、一番好きな「細かい編集作業」に没頭中です。

 先日、安田さんがポロッと言いました。

 「藤村さん、ぼくこの前、編集室をちらっと覗いちゃったんですけど・・・本当に、笑いながら編集してるんですねぇ・・・ちょっと気持ち悪かったです・・・。」

 「そう・・・見たんだ・・・安田くん。」

 「見ちゃいました。」

 「嬉野くんが編集してるとこも見たことあるかい?」

 「いえ・・・。」

 「今、あっちでやってるから見てきてごらんよ。」

 「あ、はい。」

 「見てきました。」

 「どうだった?」

 「笑ってました。」

 「でしょう。普通なのこれが。」

 というわけで、待望の新作は2月7日登場です!