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落日の炭都で~石炭の光と影~

5月30日(土)深夜0時45分放送

※各地域の放送日時は、テレビ朝日テレメンタリー2015 のHPでご確認ください。
戦後日本の復興と発展の礎となった石炭。
「我が国のエネルギーを支えている…」
そう誇りを持って働いていた小さな炭都(まち)の労働者たち。
彼らの多くは、いまも進行するじん肺と戦っている。
この苦しみの補償まで、時代とともに風化するのか?
かつての炭都に残る、石炭の影とは―――

原告団長の水内さん 後、国策で急速に成長した石炭産業。屈指の採炭地北海道では、炭都(まち)が栄華を極めた。しかし、石油へのエネルギー政策の転換後、様相は一変する。石炭会社は合理化に拍車をかけ、現場では事故が相次いだ。それでも閉山の波は止められず、炭鉱の火は次々と消えた。自治体は、観光振興や企業誘致に躍起になったが、人口は減る一方だった。 さらに、かつての炭鉱労働者たちにも異変が。激しい咳や息切れを起こす「じん肺」が襲いかかったのだ。気づかぬうちに進行していた不治の病…。 水内聖司さん(71)がじん肺を発症したのは47歳のときだった。穏やかな生活を奪われた代償を求め、会社に和解を求めたが、会社は名前も経営形態も変わり交渉は難航。去年、決裂した。とうとう、会社を提訴することになった患者達。まばゆい光を放った「石炭」は、いまも炭都に深い影を落としている。

スタッフ

ナレーション
西野志海
撮影
江谷拓・小山康範
音声
高橋政人
編集
八重樫杏子
音響効果
百石 仁
EED
菅原孝雄
MA
藤田則昭
美術
松田仁・新水裕之
ディレクター
北村玲奈
プロデューサー
濱中貴満
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