札幌市の高齢者施設、茨戸アカシアハイツ。4月下旬に最初の感染者が出てから、短期間に入所者17人が亡くなった。90人ほどの入所者のおよそ7割が感染。道内最大の集団感染、クラスターとなった。
まだ新型コロナについての明確な対処ルールがないことも災いし、後手後手に回る保健所の対応、さらに施設の職員は感染や離職で2割ほどに。介護士は毎日泊まり込み、看護師はまったくのゼロになった。
入所者の遺族は怒りを隠し切れない。
「急変する前に医療を受けられていたらと思うと、
悔しいというか悔やみきれないですよね」
市などがまとめた報告書を元に、独自取材。臨時支援の在り方、得られた知見の共有、余剰人員の戦力化などの課題が浮き彫りとなった。
冬を前に高齢者施設をどう守り、あのとき、何をすべきだったのかを問う。
スタッフ
- ナレーター
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内田有紀
- プロデューサー
- 阿久津友紀
- ディレクター
- 北村玲奈 他HTB報道部
- 編集
- 菊地珠未
- カメラマン
- 図司祐介
- 音響効果
- 前村あづさ
- MA
- 沢里憲壮