200万本が咲き誇る「ひまわりの里」
定数8に対し出馬は7人
82歳で初当選した木村和雄さん
議員が欠けた「ひまわりのまち」。
危機に立ち上がったのは82歳の新人議員。
なり手不足はピンチ?それとも...
「ひまわりのまち」として知られる空知の北竜町。その明るい町のイメージとは裏腹に、町政の意思決定機関「町議会」には暗雲が立ち込めている。今年2月、北竜町では町議会議員選挙の候補者が定数より1人少なく、町政史上初めて「定員割れ」となった。2人下回れば「再選挙」となっていたのだが、告示直前に議員経験のない82歳の男性が出馬を決意し、なんとか「再選挙」を免れていたのだ。議員の「なり手」が現れず、辞めるに辞められない80歳のベテラン議員は「惰性でやっている」とこぼす。
北海道で特に顕著な地方議員のなり手不足。4月の統一地方選で改選となった道内100町村のうち、無投票は約半数の48。このうち定員割れは11町村と、全国の都道府県で最多だった。
地方の議会に、いま何が起きているのか?また、議員のなり手不足は自治体運営にどのような影響を与えるのか?番組では、北竜町で無投票当選した82歳の新人議員に密着。地方自治の危機的な状況を浮き彫りにする。
一方、定員割れをきっかけに議会改革に乗り出し、なり手発掘に成功した町もある。十勝の浦幌町では、2015年の議員選挙で全国の町で唯一の定員割れに。町政が滞ると危機感を持った議会は、議員報酬の見直しや産休・育休制度の整備などに取り組み、今年の選挙では20代から30代の女性3人が初当選。議会でも子育て政策などで活発な議論が交わされるようになった。
「欠員」で民主主義の危機に揺れる議会に未来はあるのか?岐路に立つ地方議会の進むべき道を探る。
1席空いた北竜町議会
20~30代の女性3人が初当選した浦幌町議会
スタッフ
- ナレーター
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HTBアナウンサー 土屋まり
- 編集
- 中川大輔
- 撮影
- 浅野光宏 安達真 石田優行 滝本真実
- ディレクター
- 立田祥久
- プロデューサー
- 広瀬久美子