牧場という閉鎖的な空間で、3人は障害者だから救われなかったのか?
恵庭市にある遠藤牧場に、最長で 45 年住み込みで働いていた 3 人の知的障害者が、去年、牧場と恵庭市を相手取り損害賠償を求めて裁判を起こした。
「牛用のバリカンで髪を切られた。」「虫やごみが浮いた水を飲んでいた。」
明らかになったのは、3 人が水道や暖房もない劣悪な環境で長年暮らし、十分な食事も提供されずに無償で働いていたこと。さらに5000万円以上の障害年金が、牧場主によって引き出されていた。
遠藤牧場
3人が暮らしていた小屋
原告の男性
なぜ、虐待は見過ごされたのか?
恵庭市は情報提供を受けたにも関わらず、本格的に調査をせず問題を放置していたという。弁護側は、市議会議長だった牧場主への"忖度"があったと主張しているが...。
番組では、3 人の障害者のうち 1 人を取材。彼が語った、牧場での過酷な日々とは?また、牧場での異常な事態に気付き、市や関係機関に訴えた人物からも貴重な証言を得ることができた。
牧場という閉鎖的な空間で、3 人は障害者だから救われなかったのか?この問題の背景を紐解くことで、いまだ根深い障害者差別について考える。
牧場主だった遠藤昭雄氏
3人の口座記録
虐待の情報提供をした男性
スタッフ
- ナレーター
- 森さやか(HTBアナウンサー)
- 撮影
- 安達真 石田優行
- 編集
- 橋本庸嗣
- ディレクター
- 須藤真之介
- プロデューサー
- 広瀬久美子