番組向上への取組

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番組審議会だより

 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第496回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2017年7月27日(木)
15:00~17:00

審議テーマ

「テレビは何故つまらなくなったのか~メディアとしての存在価値を問い直す~」

出席委員
平本健太委員長
作間豪昭副委員長(レポート)
遠藤香織委員
喜多洋子委員
鳥居マグロンヌ委員
深江園子委員
斎藤 歩委員(レポート)
稲井良介委員(レポート)
高橋多華夫委員
会社側出席者
代表取締役社長樋泉 実
常務取締役國本昌秀
取締役森山二朗
役員待遇コンテンツ事業室長川筋雅文
報道情報局長大羅富士夫
編成部長佐藤浩章
CSR広報室長岡 仁子
番組審議会事務局長斎藤 龍

【会社報告】

  • 9/1~3、真駒内セキスイハイムスタジアムにて「HTBイチオシ!まつり」開催
  • HTB開局50周年記念楽曲制作
  • HTB映像、台湾のテレビドラマの富良野ロケコーディネート

【審議テーマについての委員意見要旨】

【テレビは何故つまらなくなったのか】

◆主観的に言えば「平凡だから」の結論に至った。テレビを見る時間もあまりないが、敢えて見たいとも思えない。

◆つまらなくなったというよりは、むしろ視聴者が 娯楽の提供元としてのテレビに縛られなくなったのではないか。

◆「面白いもの」と「そうでないもの」が混在する「自分なりの面白さ」「オタクな面白さ」が昔より市民権を得て、テレビにはそこが足りないという意見が相対的に増えている。「面白い」時のテレビが人を動かす効果は未だに群を抜いている。

◆ネット動画などが台頭した結果、視聴率低下、広告収入の減少、番組制作費の縮減、番組の質の低下および同質化、さらなる視聴率の低下という悪循環を生んでいるという論考がある。

◆田中角栄が構想したビジネスモデルが限界であるとすれば、「テレビがつまらなくなった原因」は構造的なもの。根本的に見直さない限りテレビは「面白くならない」ということになる。

◆地域のテレビがつまらないということは、携わるテレビ人がその地域を面白がっていないからだ。

◆現在のネットワークやローカル局はほぼ同じ時間帯に同じような番組を提供しているので、テレビを観るより他のことをしたくなる。

◆視聴者が何を見たがっているかについて、テレビは常に敏感である必要はある。が、「面白さ第一」となることの危険は常に自覚しておくべき。

【メディアとしての存在価値】

●極論だが、テレビは「面白くなく」てもよい。メディアとしての存在意義は信頼に足る情報を可及的速やかに社会に提供することに尽きる。

●メディアとしてのテレビの価値は、「伝えなくてはならないことを正しく魅力的な映像で伝える」という1点。

●ネットが台頭した今だからこそ、情報の正確性や信頼性、制作者の誠意によりテレビの存在価値を高めることが重要。

●インターネットなど個人が手軽に発信できるメディアには 情報の信憑性に対する疑問が常につきまとう。テレビは 地域の企業や市民から託された責任や義務を帯びている点がとても重要。

●テレビはプロがコンテンツを選んで確認し付加価値を施すので、時間のない人にとっては大きな利点である。

●タレントの個人的意見を「扱わない理由を説明」したワイドショーなどを見ると、翌日からSNSの温度が変わる。「やって見せる」ことで 他のメディアのユーザーに良い影響を与えることができる点に非常に高い価値を感じる。

●情報流通が有料化しつつある現代において、経済格差にとらわれず信頼に足る情報を国民すべてが享受しうるほぼ唯一のメディアだ。テレビは 健全な民主主義社会の維持発展の基盤。そのことの意味は今後ますます増大する。

●子育てを応援する温かい空気を育てるためにもメディアの力が大切。報道は地域の人にとって 温かい気持ちやこころを育むものであって欲しい。

●テレビは必要なメディア。他の新たなメディアと役割が重なる部分をあいまいにせず、テレビならではの役割に力を注ぐことが、テレビが時代に果たす役割を明確にする。

●インターネットや衛星放送 ネットワーク放送など、世界中同時に視聴できるメディアの特性はそれらに任せ、圏域放送ならではの濃さで勝負するしかない。

●他局でヒットしたから二匹目のドジョウを狙う、強力な芸能プロダクションのタレントを抱き合わせで起用しドラマを作るというような志を欠いた番組制作を続ければ、増々テレビ離れというのが起こっていく。

【提言】

☆制作予算をはじめとする様々な制約の中で、ジャンルを問わず、見識と志にもとづいて作り手が本当に思考を重ね、もがき苦しんで産み出した作品は、必ず視聴者に伝わるパワーを持っているはずだ。

☆圏域放送が元気になれば地域が元気になれる。逆に地域が元気になれば圏域放送も元気になるのだと思う。

☆これからは地上波だけでは不十分。複数メディアで配信することも含めて対応していくことがメディアとしての価値を持続する方法だ。

☆コメンテーター以外に必ず報道局のジャーナリストが出演すれば、もう少し濃い内容になると思う。取材に当たった人の意見をもっと聞きたい。

☆あの記者のリポートなら、あの人が作った番組、出演している番組なら見てみたいと、テレビから距離を置き始めている若者にも思ってもらえる番組をどれだけ生み出せるかが鍵。

☆地域性を色濃く出す一方で、道民の言葉や常識が説明無く番組として流されている傾向はある
全国を意識した番組作りを普段から心がけるべき

☆中央水準の価値観や基準を認識できているテレビ人が、もっと地域にまみれることが必要。こうした覚悟を持ち実践するテレビ人が地域のテレビ局には必要だ。

☆障害をもつ人たちを排除しないというコンセプトを掲げ、工夫やアプローチする番組が 普通にあると健常な人たちへの啓発にもつながる

☆「自分たちが根ざしている地域」との関わりをより濃密にしてゆくということこそが、特にローカル局が生き残る唯一の方策と考える。

【HTBへの要望】

■HTBがとりわけ札幌圏以外の道内各地域の発展のために果たすべき役割は大きい。札幌圏の人の目を地方に向け、人と金を地方に還流させる大きな動機付けにもなる。

■ぜひ、子育てを応援する番組を制作してほしい。

■HTBは 「『個』を前面に」という意味でたいへん面白い試みをしている。ぜひこれからも未知の可能性を切り開いていっていただきたい。

※次回の放送番組審議会は9月28(木)開催予定です。

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