番組向上への取組

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番組審議会だより

 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第478回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2015年10月22日(木)
15:00~16:45

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審議テーマ

「派閥意識検証バラエティ あなたは何派?」

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出席委員
平本健太委員長
作間豪昭副委員長
閔 鎭京委員(レポート)
渡辺淳也委員
福津京子委員
高橋留智亜委員
森田良平委員
古郡宏章委員
遠藤香織委員(レポート)
喜多洋子委員
会社側出席者
代表取締役社長樋泉 実
常務取締役田中英也
取締役国本昌秀
役員待遇コンテンツ事業室長川筋雅文
報道情報局長東 直樹
編成局長福屋 渉
CSR広報室長岡 仁子
番組担当プロデューサー杉山順一
番組担当ディレクター平尾由佳子
番組担当ディレクター山城洋昌
番組審議会事務局長四宮康雅

【会社報告】

  • 放送番組の種別公表制度に基づき、2015年4月~9月の各第3週の個々の放送時間の種別、種別毎の放送時間を報告
  • HTB制作のスペシャルドラマ「UBASUTE」が、国際ドラマフェスティバルの東京ドラマアウォード2015で、「ローカル・ドラマ賞」を受賞
  • 世界最大の番組見本市「MIPCOM 2015」において、日本の地方局による共同ブース「ジャパン・リージョナル・パビリオン」にHTBも参加

【審議対象番組についての委員意見要旨】

<評価点>

●カップラーメンを例にあげ、過去と現在の社会を表す情報を交えながら説明は、豆知識が得られて面白かった。現代人における食文化の変化や食の多様化に関する現象を裏付けるためにスタッフがきめ細かく取材を行った賜物であろう。

●日本は焼きそばパン、カレーうどん、ライスバーガー等、組み合わせを上手に変える食文化を持っている。「主食」の概念があいまいになってきているこのタイミングで、「主食」に関する問いかけの番組は非常に意義あった。

●東京03によるコントは、結果が予想される圧勝の米派の発言が突っ込みに徹し、上から目線というのも視聴者の派閥意識を掴んで、なおかつ、そこを的確に突いていた。配役も、主食の個性と、役のキャラクターの分配がとてもマッチしていた。

●在日海外移住者のコメントが良かった。道内、国内に限定したテーマで、北海道では溶け込んでいる移住者がいることを当たり前のように扱う局の姿勢が見て取れて新鮮だった。

●土曜日の夕方、3世代で楽しむバラエティ番組。ランちゃん・スーちゃんなどジェネレーションギャップを笑えるようなネタを頻繁に挟み込んでいるのも、その辺りを意識されたのではと感じた。犬派?猫派?というような他愛ない話題でも「聞いてみなけりゃわからない」というイントロもわかりやすかった。

●西野さんのナレーションは、明るくテンポよくあおられる感じが、思わず参加したくなり良かった。音楽は、ノスタルジックな話題の時はカーペンターズ、若い女の子にインタビューの時はきゃりーぱみゅぱみゅなどこだわっており、工夫のあとが見られた。

●パンや麺の歴史や多様性についての解説、またデータを使って消費の動向を示していたことはわかりやすかった。朝がパン、昼が麺、夜がご飯というのは、日本人の食生活をよくあらわしていると思った。

●音楽やナレーションは映像にマッチしていた。特にスーパーの文字の大きさ円グラフの見易さは目の悪い私にはとても親切でわかりやすかった。

●コントグループの東京03は、話が巧みで、腕があり、彼らの存在で番組が成立していると感じた。

●気楽な雰囲気のテーマの選択と番組構成で楽しく見ることができた。世の中に「食」に関係のない人はいないし、誰も傷つけない内容になっていたので、家族で楽しめるバラエティ番組といえる。その意味で連休初日の土曜日夕方は相応しい放送時間帯だった。

●コントグループ東京03の面々も熱演が光った。「もしも道民の主食が統一されることになったら?」という設定の中で、討論と検証に力を尽くす姿はそれなりの説得力と迫力があった。途方もないテーマを成立させるためには、出演者の一所懸命さや誠実な感じが必要だと思うが、三人のキャラクターはぴったりだった。

●パン派による「南ブルターニュ大学」や、麺派が紹介した「ハフィントン・ポスト誌」、「オックスファム」などは、興味をそそられ、思わずその存在の有無をチェックした。視聴者にとっては、屁理屈や思いがけない調査結果を楽しみ、笑える雑学を得るという「お役立ち感」もあった。

●エスニックレストランでインタビューを受けた女性がフォーは麺か米かという問いに対して、ならばラーメンは小麦なんですかという抜群の切りかえしには一同が噴き出した。ゼミの学生が、仕込みかと疑ったほど可笑しかった。

●一回目は1人で、二回目はゼミの学生たちと視聴した。1回目はあまり面白いとは思わなかったが、2回目は、学生たちと面白く見ることができた。この違いは何なのかというと、番組を共通の接点あるいは話題として一緒に視聴している人たちとコミュニケーションを楽しんでいるかどうかというところであろう。テレビ番組、とりわけバラエティは、今でもやはりお茶の間にあって、へえ、知らなかった、それはないだろう、そんなばかななど、一緒に見ている人たちとのコミュニケーションを図るためのある種の道具なのだと改めて思い知った。

<要望・改善点>

●バブル時代を漂わせるシャンデリアがあるホテルで、3名の芸人が選挙風に自分が推す派を主張する演出は、全体的に単調だった。情報を与えつつ、芸人たちの話もしっかり聞いてもらいたいという意図があったとは察するが、視聴者に約45分間の番組を見続けてもらうのには、緊張感が保てなかった。

●余力があれば、各素材の生産者に密着するような展開を含めて、各主食派生産者の愛情などをクローズアップするような場面もあってもよかったかもしれない。特に、北海道内の米や小麦は評価も高く生産量も多い。こだわりの農家や、地元の生産者の熱い思いが聞けたら良かったと思う。

●なぜ、投票が電話方式だったのか疑問。最近は、dボタンなどで投票する形式が主流だが、あえて視聴者の年代に配慮し、電話一本の投票方法に絞ったのだろうか。

●ご飯、パン、麺の主食だけに特化した内容で、ほぼ1時間の番組を引っ張るのはつらいなというのが正直な印象。主食としての選択肢であれこれの主張を展開しても、結局はご飯でしょうと視聴者の多くの人はイメージするだろう。答えが当初からはっきりしている感じがあり、みんなは何を選ぶのかなというどきどきした感じが得られなかった。テーマ設定が失敗だったように思う。

●番組の最初は、「日本人の派閥意識を検証」というカットが画面に流されているが、テーマが主食に切りかわると、道民からの電話回答スタイルになる。調査対象が道民であれば、「日本人の派閥意識を検証」などと全国をターゲットにしているかのような言葉は使わずに、もっと、北海道に特化して道民気質を浮きたたせるような内容にした方がよかったのではないか。

●TPPが施行されていくことで、国産のもの、北海道産のものを食べていこうというようなメッセージが欲しかった。

●お米・パン・麺のそれぞれのカテゴリにおける情報も統計の数値や、ノスタルジックな映像やエピソードなどにとどまっており、実はこういうメニューがあるとか、実は道内 ではここが一大生産地であるとか、このカテゴリであればここのお店が、などの新鮮な 驚きを与えてくれるような情報がなかったが残念。

●あらゆる調査結果のデータが、古いことが気になった。番組の冒頭では、国土交通省の資料でなるほどと思ったが、それぞれの派閥を主張する3人のデータの出どころが曖昧で、その組織のデータに信憑性があるのだろうかと疑念が生じ、素直に楽しく見ることができなかった。バラエティ番組であっても、データを表示する際には公平さや信頼が必要と感じた。

●番組を見ている間中、戸惑いが否めなかった。理由の一つは、この番組のコンセプトが何か、どんな見方をすればいいのかが分らなかったこと。バラエティ番組を見るのに、制作者の狙いなど、本来考える必要はないはずだが、この番組には見る者にそれを考えさせてしまう実験的というか、試行的な部分があったように思う。 もう一つは、この番組は北海道との関係でどのような位置づけになるのか気になった。資料には「道産子・北海道民の派閥意識」とあったが、道民は特別に派閥意識が強いのだろうか。私にはこの番組に地域的な色合いは特に感じられなかった。

●全般的に冗長過ぎた。ご飯派かパン派か麺派かを決める番組だということが明らかになるまでに10分を要している。多くの人は、どれも好きということになりかねない主食よりも、むしろ、「目玉焼きにかけるなら醤油派?塩派?ソース派?」の方がおもしろかったのではないだろうか。また、番組の中で紹介されたさまざまなデータも、「洋服屋とパン屋の前の落し物」以外は頭に残るものでもなかった。

●タイトルもいささか誤導的だったと思う。このタイトルであれば、せめて二、三のテーマで何派かを決めるべきと感じた。

●電話調査は、何人から回答を得られたのか、示して欲しかった。

<提言>

●さらに工夫を重ねていただき、やわらかく、おもしろい番組を目指していただきたい。

●地域や国により、同じ三つの選択肢であっても結果が大きく異なる。今後の番組づくりの一つの切り口になるのではないだろうか

※次回の放送番組審議会は11月26日(木)開催予定です。


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